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THE BOLD
AND THE BEAUTIFUL / TUNGUSKA split CD (Sadness
Of Noise / Trujaca Fala) ¥1,100
アイルランドのTunguskaがAcclaimからリリースするということもあり、楽しみにしていたスプリット
LPだが、期待どおりの素晴らしい内容となった。まずは、ポーランドのThe
Bold And The Beautiful : かれらは、2004年にAntichrist、Silence、G.C.M.らのメンバーによって活動を開始したニュー・バンド。このメンツだからといって、安易に、いわゆる「モダンなダーク・クラスティー・ハードコア」を想像してはいけない。そうした要素も「0」とは言わないが、このバンドは、初期80'sの速いハードコアをベースにしつつ、クラストコアやパワーバイオレンスをミックスさせ、「クラスティー・パワーバイオレンス」といったサウンドをプレイしている。今までにもこの表現に当てはまるバンドは存在したとは思うが、かれらのそれは新たな息吹を感じさせる。ほとんどの曲が1分30秒以内、そして圧倒的な爆発力で次々に繰り出される、怒り狂ったファスト・ナンバーの数々。皮肉たっぷりな政治的歌詞もサウンド同様に非常にラディカルなもので、この協同リリースに参加したレーベルの一つ
"Trujaca Fala" の説明にもあるとおり、ゲシュタポ/商品化された無言のパンク/ハードコア・シーン、ポーランド人の特定のライフスタイル/政治上の狂気、宗教の詐欺などを痛烈に攻撃している。Black
Flagの "Six Pack"のカバー含む全17曲。一方、Tunguskaは、この作品以前にリリースされたsplit
7" w/De Novissmisのレビューでも説明したが、Silence、Easpa Measa、Antichrist、De
Novissmisらのメンバーによるアイリッシュ/ポリッシュ混成バンド。このバンドは前者・The
Bold And The Beautifulとうって変わって、まさしく2000年以降の「モダン・ハードコア/パンク」と言っていいサウンドで、とりわけHis
Hero Is Gone/Tragedyの影響は大きいと思うが、確実に「まんま」ではないと断言しよう。みずからも「monumental
screamo punk」と形容しているとおり、かなりスクリーモ (スクリーミング・エモ)
系のアプローチが強く、すべてではないがこれもまた新たなスタイルと言っていいだろう。ストーナー/スラッジ系のパートを自然に絡めるセンスも絶妙。こちらは全4曲。どちらのバンドも2000年以降の独創的な形を提示しているグレートなスプリットだ。 |
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THE AWAKENING
"Eternal Blizzard" (Life Under One Tree)
¥1,500
2000-2002年まで活動したオハイオ州・コロンバスのThe AwakeningのディスコグラフィーLPが、神奈川のLife
Under One Treeを始めとした全4レーベルにより協同リリース。2002年の未発表ラスト音源及び、2001年の1st
7" "The Burning Wind EP" 7" 、2nd 7" "The Final Feast EP" 7"、split
7" w/Virginia Black Lungを収録、さらに本作はそのLife Under One Treeによる日本盤仕様で帯・日本語インサートが付いている。サウンドの方はと言えば、個人的にはまさに「ツボ」と言った感じのサウンドで最高だ。80'sスラッシュ・メタル、His
Hero Is GoneあるいはFrom Ashes Riseといったダ−ク・モダン・ハードコア、初期JudgementのようなJapanese
HCを均等にミックス、そして突っ走るポリティカル・ダーク・クラスティー・スラッシュ・ハードコアで、全編レイジングさを保ちながら展開される。どちらかというと、ギターは、ダーク・モダン・ハードコアのようなメロディアスなフレーズは少なく、80'sスラッシュ・メタルのようなフレーズが強調されている感じだが、とりわけ突進していく様は、From
Ashes Riseのそれだし、アポカリプティックなパートを取り入れる様は、His
Hero Is Goneのそれだし、明らかに2000年以降の現代的なバンドのかっこ良さも持ったバンドだ。歌詞は、このLPにも収録されているsplit
7" w/Virginia Black Lungが「Sea Of Steel」と題された「自転車にもっと乗ろう!」をテーマにしたもので、バイク・パンクスを讃える企画でもあったことからも分かるように、環境破壊をテーマにしたものから始まり、その他は、9.11後のアメリカ国内の希望の喪失などをテーマにしている。俺はこのLPで、かれらがバイク・パンクスと知ってますます好きになった。音もかっこよし、そしてこの態度ー文句なしの全16曲。 |
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FOUNTAIN
OF RICH AROMA "s/t" CD (Impulse Records)
¥1,000
同レーベルの "Here Comes The Bottom Line...Vol.2" にも参加していた東京のFountain
Of Rich Aromaの1stミニアルバム。レーベルの説明にもあるとおり、確かに31G/GSL/Gravity周辺のバンドのような非常に屈折したノイジーなカオティック・ハードコア・サウンド。混沌としたサウンドの中にもダンサブルな要素があるのもまさにそんな感じで、全曲バンド・カラーを失わない・ノリも失わないクオリティの高さや、楽曲のセンスの良さが光る全7曲。 |
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ABOLISHING
THE BORDERS FROM BELOW #29 (May 2007) zine (Abolishing
BB) ¥400
東欧のアナキスト・ジャーナル "Abolishing The Borders From Below (以下、ABB)"
のディストロが遂にスタート。現在、英語で読める東欧のアナキスト・インフォを定期的に提供するアナキスト・ジャーナルとしては、唯一の存在と言ってもいいこのABB。かれらは、2001年・秋にドイツ・ベルリンをベースに活動を始め、コレクティブは、東欧の移民アナキスト、政治的かつ反体制的な反権威主義者たちによって形成されている模様。第29号となるこの最新号の主なトピックは「東欧の労働闘争」
: 「クロアチアのアナキスト及びアナーカ=フェミニスト集会のレポートと分析」、「ブルガリアからのフェスティバルと行動レポート」、「社会学部での学生抗議
(ロシア)」、「ミンスクのチェルノブイリに反対する抗議の日 (ベラルーシ)」、「ウクライナの反国境キャンプの呼びかけ」、「エストニアの暴動を引き起こす記念碑に関するテキスト」、「エストニアのアナキスト・ムーブメントの創造に向かって」、「東欧中の反ファシスト抵抗運動」、「ベラルーシ人の社会フォーラム」、「プラハ・センターでアナキストと衝突する極右
(チェコ)」、「ドイツ系ルーマニア人の強制送還に反対する一つの家族の抵抗の5年
(ルーマニア)」などで構成された全48ページ。一口に「アナキスト・ムーブメント」と言っても、そこには実に多種多様なやり方があるが、このABBはそれらを幅広くカバーしサポートしているのが素晴らしい。
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ABOLISHING
THE BORDERS FROM BELOW #28 (March 2007) zine (Abolishing
BB) ¥400
東欧のアナキスト・ジャーナル "Abolishing The Borders From Below (以下、ABB)"
のディストロが遂にスタート。現在、英語で読める東欧のアナキスト・インフォを定期的に提供するアナキスト・ジャーナルとしては、唯一の存在と言ってもいいこのABB。かれらは、2001年・秋にドイツ・ベルリンをベースに活動を始め、コレクティブは、東欧の移民アナキスト、政治的かつ反体制的な反権威主義者たちによって形成されている模様。第28号となる今回は、主なトピックが「Collectives
- Organizing」 : 「現代スロヴェニアのファシストの傾向」、「イカれているのは誰だ、そしてその組織者は誰だ?
ー ブルガリア国会での反資本主義者たち」、「ロシア・チェコ・ポーランドの反ファシズム・ニュース」、「ロシアにおける逃亡の日のアナキスト行動」、「チェコにおけるアメリカのレーダー基地」、「Emancypunx
news (ポーランドのアナーカ=フェミスト・DIYパンク/ハードコア・レーベル)」、「ポーランドの無寛容に対する無寛容」、「2014年のソチ・オリンピック
(ロシア) に反対するアナキスト・キャンペーン」、「ザグレブのFood Not
Bombs・反NATO行動」、「Fuck The Trucks (トラックなんてクソだ) ー ポーランドのRospuda抵抗運動レポート」、「非合法フェスティバル
ー "Gender Paths-2"」、「ポーランドにおける生態圏でのアナキスト・レジスタンス」などで構成された全48ページ。一口に「アナキスト・ムーブメント」と言っても、そこには実に多種多様なやり方があるが、このABBはそれらを幅広くカバーしサポートしているのが素晴らしい。
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GET LOST
"Unity Is Fucking Dead" MCD (Kawaii / High Hopes
/ Eternalis / Positivery Negative) ¥1,000
フランス・パリのポリティカル・ストレートエッジ・バンド "Get Lost"
のファーストMCD。 メロディアスな要素はほとんどないアグレッシブに繰り出されるキラー・オールドスクール・チューンのオンパレード。各々の曲のキレも抜群。しかし、ただ速いだけでなく、ミッドテンポの重厚なパートでグルーブ感も作りながら展開される。サウンド・プロダクションも硬質なもので、迫力満点の仕上がりとなっている。一つ一つの言葉を力強く発するヴォーカリストも聴いてて力が入る。全8曲。 |
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PROJECT HOPELESS "Valkommen..." LP (Not
Enough / Realities Of War / Tofu Guerrilla) ¥1,100
1stアルバム "Kalla Javla Samhalle" LP (2004) から、およそ3年ーースウェーデンのA//E・ポリティカル・ハードコア・ロウパンク・バンド
"Project Hopeless" の2ndアルバムが、メンバーのOskarのレーベル "Not
Enough" を始めとして、全5レーベルの協同によって遂にリリースされた。本作は、バンドとしてもっとも時間がかかった作品のようだが、メンバー自身も待った価値がある内容となった、と言っているとおり、それに疑いなくこれは彼らの最高傑作だろう。本作より、新たにスポークンワード/ヴォーカル担当のSteve
Hylandが加入ーー男性デュアル・ヴォーカルになり (幾つかの曲ではトリプル・ヴォーカル)、ドラマーもSkitkidsでも叩いているStefanが加入し、メッセージ/サウンドの幅もさらにパワーアップ。直線的に突進するレイジングなサウンドの中に、巧みに変化をつけるセンスも申し分ないが、正式に「スポークンワード」というパートをバンドに取り入れたことで、ヴォーカルで説得力や存在感を持つバンドにもなったと思う。まさに、ConflictやOi
PolloiやSeditionやAus-Rotten/Behind Enemy Linesのそれである。スウェーデン語と英語で唄われる長文の歌詞のラスト・ソングは、「Never
Ending Resistance」ーー文句なし。本作もまたAcclaim Collective内でプレイされ続けるレコードとなるだろう。アナーキー&エクアリティのための全10曲。
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PROJECT
HOPELESS "Hit Men Inte Langre Utan Skyddshjalm 2001-2004" CD
(Bullwhip) ¥1,000
スウェーデン・マルモ (Malmo) のA//E・ポリティカル・ハードコア・ロウパンク・バンド
"Project Hopeless" の2001年から2004年までの全音源を収録したディスコグラフィーCD。"Kalla
Javla Samhalle" LP (2004)、"Anti-fa benefit" LP (2006)、split 7" w/Offensive
(2003)、"30 Usatt" 7" (2003)、"s/t" 7" (2002) の全5タイトルを収録の全40曲。CDブックレットには、split
7" w/Offensiveまでの歌詞、バンド・ヒストリーを掲載。最近、リリースされた最新2ndアルバム
"Valkommen..." LPと合わせて聞くのもいいかもしれない。マレーシアのBullwhipからのリリース。 |
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ft (THE SHADOW GOVERNMENT) "Guns Of August" LP
(Scenester Credentials) ¥1,100
「このレコードは、政府が悪い状態になるとき、最良の人々が結局犯罪者になるという前提に基づいている。」ーーインナー・シートにこう書かれているとおり、政府に対する不服従・抵抗、そして私たちの希望をメッセージに持つUS・アイオワのポリティカル・ポストロック/ノイズ・バンド
"ft (The Shadow Government)" のデビュー・アルバム。以前は、「Flaccid
Trip」というバンド名で活動していたらしいが、そうした武装的なメッセージを備えて改名されたのがこのバンドのようだ。メンバーは、Ten
Grand、Forstella Ford、Tornavalancheら。サウンドはどう説明したよいのか...
俺はこの種のバンドの説明が苦手なので、レーベルのコメントを転載しておこう
: 「注意深く巧みに制御されたサウンド。しかし電子音楽ではない。まさに新しいパンクロックだ」ーーこのコメントに疑いなく、「注意深く巧みに制御されたサウンド」ながら、まさに生身の人間の政府に対しうる闘争の情熱を沸々と感じさせる「新しいパンクロック」だ。フルカラー・ジャケット、フルカラー・ポスター、ハンドメイド印刷の2カラー(白黒)・ポスター、彼らのメッセージ
(冒頭文を以下に翻訳) が掲載されたインナー・シートで構成されたトータル的な作りも素晴らしい。限定425枚。最後に、「このレコードは、きみーーそして国家の敵に捧げられる」。私たちはみな眠れる子羊だ。このレコードは、私たちにそう呼びかけている。全13曲。
★
" このレコードは、政府が悪い状態になるとき、最良の人々が結局犯罪者になるという前提に基づいている。人々が変わるわけではない、法律がそうするのだ。人の基本的な権利のイニシアチブ、異議、個々の喜び、および運動は
"犯罪" になる。不明瞭な規則と技術的な書類業務の違反は、心を打ち明ける勇気がある人々を滅ぼすのに使用される。専制国家の理想的な市民とは、うまく飼いならされた群れの動物の状態と引き換えに盲目の服従の中で頭を下げる男性や女性のことだ。思考する人々は暴君の最大の敵になる。"
ー Clarie Wolf (Adaptation)
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ALL IS
SUFFERING "s/t" 7" (Scenester Credentials)
¥500
US・メリーランド州バルチモアのAll Is Sufferingのラスト・シングル。80'sスラッシュ・メタル
+ モダン・クラスティー・ハードコアの融合といった速い重厚なハードコア・サウンドで、曲の構成などはCatharsisの詩的なそれを思わせる。警告音が鳴り響く悲観的なイントロから始まるA面
の "Surge Of Medical Power (医学権力の大波)" はまさにそう感じさせる一部分で、そこから塊のような怒濤のクラスティー・メタル・ハードコア・ナンバーが繰り出される。B面
の "Skullbattery (骸骨砲列) " では、メタルなギター・ソロが聞こえてきて、非常にロッキンな音作りにもなっているが、それもまたバンドのシリアスな雰囲気との一体感があってかなりかっこ良い。全2曲。 |
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BURNING
THE PROSPECT "Fires In Your Cities" 7" (Right
To Refuse) ¥450
Acclaimからsplit 7" w/Silenceをリリース後、このUKのBurning The ProspectのメンバーであるLukeから解散との報を得たが、嬉しいことにこうして自らのレーベル
"Right To Refuse" からニュー・シングルをリリースして復活。そして、本作は、新曲2曲収録の片面
7"。彼らのサウンドはさらにヘヴィにさらに不穏にさらに展開凝る、といった感じにパワーアップ。怒りに満ちたタイトなDビート・ハードコアと叙情性がよりうまくミックスされている。現在、1st
LPをレコーディングしているようで、既に何曲か聞かせてもらったが、これは傑作になるような予感。 |
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NEIN NEIN NEIN / KAPUT KRAUTS split LP (Tofu
Guerrilla / Threat Of Today / Rising Riot) ¥1,100
2・ジャーマン・ポリティカル・メロディック・パンクロック・バンド。Nein
Nein Neinは既にデビュー・アルバムをリリースしており、本作がセカンド・リリース。ドイツ語で唄われるスノッティーながら力のこもった合唱系のヴォーカル、そしてエナジー溢れる伝統的なジャーマン・メロディック・パンク・サウンドが、G-7
Welcoming Comitteeから作品をリリースしていた同郷のBut Aliveを思わせてくれる興奮もののサウンド。このスプリットLPの相手であるKaput
Krautsを始めとして、これまた同郷のEA80、Amen 81のカバー (このAmen
81のカバーは、彼らがクラストコア系のバンドと言うこともあり、意外なチョイスに思えるが、これが最高)
含む全10曲。方や、Kaput Krautsは、俺も大好きなドイツのTurbostaatやMuff
Potterを思わす一杯のエモーションを内包した、グッド・メロディを持つエモ・パンクロック・バンド。こちらもスプリットLPの相手であるNNNのカバー含む全8曲。両バンド共に、派手ではないのだが、ジワジワと心の奥底から沸き上がってくるような力強さを持っており、これはこの種のジャーマン・バンドに多い特徴とも言える。
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AUS-SPOTTEN / FRACTURA split LP (Endless
Sickness / Disyouth) ¥1,100
ジャケットからはいわゆる「モダン・クラスト」のsplit LPとは想像もつかなかった。英語で「Mockery
(あざけり)」という意味を持つAus-Spottenはオーストリア・ウィーンの新鋭。アイルランドのThe
Dagdaの影響がべ−スにありつつ、時折、UKのFall Of Efrafaを彷彿とさせる空気を感じさせるところもある、男性メインの男女ツインヴォーカルの悲観的なクラスト・サウンドで、走るパートからスロー・パートまで展開もあるが、曲の流れを壊すことなく展開していくところなど聴きどころ十分。先に聴いていたsplit
7" w/Cave Canemで気に入っていたドイツのFracturaは、本作が正式なファースト・リリース。こちらは、エモティブな女性ヴォーカル・ダウンチューンド・ポリティカル・クラスティー・パンク・バンド。新しさはないが、曲がいいし、個人的には大好きなサウンド。1曲、男性ヴォーカルがメインの曲もある。西洋文明下の都市の繁栄
(=荒廃)ーそれに投影される私たちの地球の標準化/私たちの絶望といった印象の歌詞もたまらない。
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A-MENACE "Our Is No A Brigade Of Despair" patch
(A-Menace Collective) ¥150
東京のA-Menace Collective自力製作の "沈黙は、死・抵抗こそ生存"
パッチ。どんなコレクティブ?ーーかれらが「自由と生存のメーデー07」で発表した賛同声明が分かりやすいので以下に転載。そして詳細はかれらのウェブ・サイトあるいはブログへ
: A-Menace
Collective or Ubiqueer
★
市場経済の亡者たちと一緒くたになってまで、働かない。
同胞や伴侶を殴って居直る活動家のためになんか、働かない。
ひとを隔てる口実に性別や国籍を持ち出すやつらのためになんか、働かない。
搾取と一体の格安が売り物の職場では、働かない。
見て見ぬふりが横行する世間や家庭のためになんか、働かない。
働かないぞ。
strike everywhere.
俺たち反働勢力、近寄るな、怠けが伝るよ。
ー A-Menace Collective's statement for 自由と生存のメーデー07
(http://mayday2007.nobody.jp/)
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A-MENACE "沈黙は、死・抵抗こそ生存" act-uprising
patch (A-Menace Collective) ¥150
東京のA-Menace Collective自力製作の "沈黙は、死・抵抗こそ生存"
パッチ。どんなコレクティブ?ーーかれらが「自由と生存のメーデー07」で発表した賛同声明が分かりやすいので以下に転載。そして詳細はかれらのウェブ・サイトあるいはブログへ
: A-Menace
Collective or Ubiqueer
★
市場経済の亡者たちと一緒くたになってまで、働かない。
同胞や伴侶を殴って居直る活動家のためになんか、働かない。
ひとを隔てる口実に性別や国籍を持ち出すやつらのためになんか、働かない。
搾取と一体の格安が売り物の職場では、働かない。
見て見ぬふりが横行する世間や家庭のためになんか、働かない。
働かないぞ。
strike everywhere.
俺たち反働勢力、近寄るな、怠けが伝るよ。
ー A-Menace Collective's statement for 自由と生存のメーデー07
(http://mayday2007.nobody.jp/)
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ABADDON "The Final Fucking Straw" 7"
(Halo Of Flies / Severed Head Records) ¥500
US・ウィスコンシン州・ミルウォーキーのダーク・ポリティカル・クラスト/グラインド
"Abaddon" のデビュー・シングルが、Protestantのメンバーが運営するHalo
Of Flies及びSevered Head Recordsの協同によりリリース。そのHalo Of
FliesからリリースされたProtestantも実に刺激的だったが、このバンドも同様だ。「Catheter
meets His Hero Is Gone」という表現は今まであっただろうか ? (俺が考えたのだが)。高低ツインヴォーカルを駆使し、壮大でドゥーミーなパートを絡めつつ、ブルータルにテクニカルに突進する様はまさにそんな感じである。聞き飽きない曲のクオリティの高さとセンスの良さも抜群だ。そして、「神」・「民主主義」・「自由」といった言葉が並ぶ反宗教色濃い歌詞は、まさに「神の国」・アメリカの暗い側面
の下で生きる怒りやフラストレーションを現実的に感じさせる。「Red
Storm (赤い嵐)」とタイトルされた曲は、ジャケットやインナーシートの「赤い嵐
(オクトパス)」がビルを破壊し、人間を締め上げているアートからも想像できるが、この曲は破壊的な人類によるマザーアースの搾取への警告を示したものだ。「before
the keeper of the sea kneel and offer your throats (海の看守の前で、ひざまづき、喉を差し出せ)」。
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KAOTIK
HERO #5 zine (Kaotik Hero) ¥200
早くも5号まできた東京のハードコア/パンク・ファンジン "Kaotik Hero"。3号のレーベル/ディストロ特集のインタビューでは、Acclaim
Collectiveを誘ってくれ、都内のライブでもたびたび会っているグッドガイ・パンクスのジン制作者・Soくんの熱いコラムから始まり、新潟のメタルクラッシュ・パンク・スパイダー
"Age" 、カナディアン・ノイジー・ハードコア "Germ Attack"、現在、東京で大人気の新鋭ダイハード・クラスティー・ハードコア・パンク・ウオリャーズ
"Kreigshog"、東京は下北にあるパンク・ショップ "Killers" のインタビュー、そして、岡山・津山のパンク・シーン・レポート、さらには、80's
US/サンディエゴのポリティカル・ディスチャージ・パンク・バンド "Diatribe"
ーー85年にUKのObituary zine #9に掲載された、彼らのインタビュー訳で構成された全14ページ。本号からフルカラーのプロ印刷になり、ページ数も増え、実に見応え・読み応え十分の内容となっている。個人的に、Soくんのパンクなキャラクターへの愛着もあり
(笑、長く続いてほしいファンジン。 |
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WITCH HUNT "Blood-Red States" LP
(Profane Existence) ¥1,200
今やアメリカのみならず、世界的に支持を集めるバンドとなったUS・フィラデルフィアのWitch
Huntの、現時点での最高傑作・2ndアルバムのLPも入荷。 本作は、セカンド・プレスで、Don
Grossingerによってさらなるリマスターが施された、マーブル/スプラッター・ヴィニール仕様。「いてもたってもいられなくなる」っていうのは、このバンド/アルバムのことだ。いつ聞いても、全身から途方もない力が湧く。詳しいコメントは以下を参照のこと
:
" CrimethInc.のInside Front reunion issueのコンピCDで知って以来ずっと注目していたUS・フィラデルフィアのWitch
Huntのセカンド・アルバムが遂に入荷。そして本作は、ドラマー/男性ヴォーカリストがセカンド・ギタリストに移動し、ニュー・ドラマーを向かえて録音されたもの。これが本当に素晴らしい出来となって本作が彼らのベスト・ワークと言っていいだろう。この大幅なパート/メンバー・チェンジはバンドにより繊細なメロディそしてより攻撃力とダイナミズムとグルーブ感を与えた。とにかくこのドラミングが凄さまじいし、メロディも熱くならずにはいられないってなぐらいのものだ。以前からの伝統的なアナーコパンクと現代的なクラストコアのミックスに、今作では、P.Eの説明に「The
most noticable difference is the much more powerful sound, likened
to TRAGEDY and FROM ASHES RISE (最も認識可能な違いはTRAGEDYとFROM
ASHES RISEに例えられるはるかに力強い音だ)」とあったが、それらのバンドの要素をより強めたのもまさに大正解。ヴォーカリゼイションもそのセカンド・ギタリストに移動したメンバーが今度はヴォーカルにも本腰を入れられるようになったせいか、以前にも増して発狂度と表現力がアップし、さらに女性と男性の力強さが絶妙に融合した特筆もののかっこ良さとなった。さらに歌詞も「United
States」を「Blood-Red States (血塗れの合衆国)」と捩りタイトルされたこのアルバムが全てを物語っているだろう。あらゆるところで戦争国家や略奪資本がやりたいほうだいやらかしやがる今、私たちが奴らに対抗せずにはいられない勇気を与えてくれる内容となっている。まさに、怒り・勇気・包容力を兼ね備えたバンドと言っていいだろう。全10曲のこの力強さを!
" MP3 → All
Torn Up
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KAKISTOCRACY
"s/t" LP (Profane Existence) ¥1,200
ノースキャロライナ・アッシュビルのアウトスポークン・アナーコパンク・バンド
"Kakistocracy" の1stアルバムが、PE及びCatchphrazeの協同によりリリース。本作は、元々、バンドからのみ入手できる限定300枚のツアー・エディションを正規リリースしたもの。基本的に、ポートランドのバンドを思わせもするひたすら直線的に疾走するアナーコパンク/クラストだが、メロディを強調し、アルペジオやエモーショナルな展開も効果
的に織り交ぜ、ただ単調にならない聴きどころをたくさん持ったダーク&ムーディーなサウンド。何か聴くほどにどんどんハマっていくかっこよさがある。そして、Slug
& Lettuceなどでおなじみのグレート・アナキストパンク・アーティスト
"Jeremy Clark" による、「YOU ARE IN PRISON (おまえは監獄にいる」をテーマにしたようなジャケット・カバーが非常に目につくが、歌詞もその「YOU
ARE IN PRISON (おまえは監獄にいる」といった意識を前提に書かれているものばかりで、この世界で生きる「リアリティ」を非常に感じさせるものとなっている。歌詞カードには、俺が引用したように次のような言葉が
: 「You don't seem to understand. YOU ARE IN PRISON. If you are to
get out of prison, the first thing you must realize is : YOU ARE IN
PRISON. If you think you're free, you can't escape (おまえは理解していないようだ。おまえは監獄にいる。おまえが監獄を出たいなら、まず理解しなければならないのは
: おまえは監獄にいる、ということだ。おまえが自由だと思っているなら、おまえは逃げることはできない。」。俺はこの言葉を見たとき、あるバンドの言葉を思い出した
: 「一人でも抑圧されている人間がいるかぎり、真の解放や真の自由は存在しないんだ。」ーーこう考えると、自由はほとんど絶望的なもののように思えるが、俺はこのKakistocracyの言葉を見て、自分もその「一人」だということをあらためて実感した。俺は、自由とは他者の自由も請け負うことだ
(自分で考えたつもりだけど、誰かが言ってたかな)、と思っている。とすれば、このKakistocracyの言葉がよりいっそうリアルに俺に迫ってくる。俺がまず監獄を出なければならない。 |
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FORWARD
"Just Go Forward To Death" CD (H.G.Fact)
¥2,000
言わずもがな、「This is Japanese hardcore/punk」"Forward" の1stアルバム。プレス切れとなっていたそれを、ジャケットのカラーを変えての再発。以前に発表された作品から、よりR&R色を強めた本作は、ハードコア/パンクの攻撃力とテンション、そしてそのR&Rのスリリングさとノリを完璧なまでに融合させた、まさに「Forward」ならではと言えるオリジナリティを創作した作品だ。女性コーラスを始めとした多彩
なコーラス陣がバックを盛り上げ、ハーモニカまで導入し、音楽的にもかなり幅が広く、完成度が高い。俺は今回、このアルバムを初めてしっかり聞いたのだが、やみつきになりそうだ。さすが、「大名作」と言われるだけのアルバムだと思った。手書きで書かれた歌詞
(英訳もあり)は、「自分自身であれ、そして退屈をぶっ壊せ!」といったもので、かれらのサウンドにこれまた絶妙に合っていて非常に燃えるし、このアルバムを聞いていると、なんとも気分が晴れて、気持ちよく酔える/ノレる自分がいる。全11曲! |
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FOLKZINE
#2 zine (Folkzine)
¥250
スウェーデンの「自然」にインスピレーションを受けたDIYパンク/ハードコア・ファンジン
"Folkzine" の最新号に当たる#2! 主に「オルタネィティヴ・ミュージック」と「ヴィーガン・クッキング」を扱うこのファンジンの今回の内容は、日本でも話題沸騰となったデンマーク・コペンハーゲンの怒れる反権力メロディック・パンカー
"The Assassinators" (めちゃくちゃかっこいいから絶対聞くべし)、同じくコペンハーゲンのK-Townハードコア
"Death Token"、L'Amico Di Martucci及びOhuzaruのメンバーによるイタリアン・ファスト・ハードコア
"La Piovra"、Riot/CloneのメンバーによるUKアナーコパンク "Refuse/All"
の4バンドのインタビューに加え、伝説のスコットランド・ピースパンク
"Alternative" のバイオグラフィ−、その他、難易度を設定し料理の初級者から上級者まで参考になるヴィーガン・レシピ、レコード/ファンジン・レビューで構成された全30ページ!
また、本号は、コペンハーゲンのバンドのインタビューが2バンドも掲載されているとおり、ファンジンの最初と最後のページには、今年初めに強制排除され、取り壊されたスクワット/スペース
"Ungdomshuset" の永遠のサポートを示すUngdomshusetのロゴと写真が載せられ、この場所への敬愛ぶりを感じさせる号ともなっている。プロ印刷のしっかりとした作りでデザインも素晴らしい。 |
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FOLKZINE
#1 1/2 zine
(Folkzine) ¥150
スウェーデンの「自然」にインスピレーションを受けたDIYパンク/ハードコア・ファンジン
"Folkzine" の2号めに当たる#1 1/2 (この号は2号めに当たるが、フル・イシューではない)。このファンジンをやっているAndreasは、大学で日本語を選択しているというだけあって、表紙には「スウェデッシュパンク無しには生られません」(原文そのまま
(笑) のメッセージが。そして、本号は、そのメッセージが示すとおり、現在のスウェディッシュ・パンク/ハードコア・シーンに焦点を当てた内容となっている。バンドやレーベル/ディストロのみならず、ギグ/イベント・スペース
(Andreasはヴィーガンだけあって、「ピープルズ・キッチン」がある場所も多く紹介し、それについて触れている)
の紹介、また、それらのコンタクト・リストも掲載し、スウェーデンに直接、DIYパンク/ハードコア・シーンに触れにいこうと思っている人にはとってもためになる。その他、簡単に訳せそうな分かりやすい、ココナッツミルクを使ったべジカレーのヴィーガン・レシピ、ファンジン・レビューで構成された全14ページ! |
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DISKONTO
"We Are The People Our Parents Warned Us About" LP (Six
Weeks) ¥1,100
スウェーデン・ウップサラのスウェディッシュ・ハードコアのベテラン "Diskonto"
の4枚目のフルアルバム。これまでの作品に比べると、整合感が増し、ノイジー度は控えめになったが、その分スピードをさらに追求した音作りになって、これもまたかっこいいぞ。ロッキンな要素や展開も加わったが、どこから聞いても、「Diskonto」
と分かるかれらの存在感はもちろん健在。しかしすさまじいスピードでブっ飛ばすスカンジ・ハードコア・スラッシュ・サウンドは爽快そのもの。西洋の中産階級社会・麻薬中毒者・俺たちの未来・グローバル市場・パンク・精神的な都市化計画など、収録の全23曲がすべて違うテーマ
( (似たようなテーマでも視点を変えてずらしている) で書かれた、批判精神抜群の歌詞もものすごく興味深い。すべてスウェーデン語で英語の解説あり。 |
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CONCLUDE
"s/t" CD-R (Reset Not Equal Zero)
¥500
日本の初期フィニッシュ・スタイル・クラストコア "Conclude" のまさに"Drunk
& Chaos & Raw" な初期音源を集めた第2弾となるリリース。と同時に事故により亡くなったギタリストに対する追悼の意を込めリリースされたもの。収録は、ヨーロッパ・ツアーで無料配布した
"European Tour Gig Freebie Demo Tape"、96年11月17日の吉祥寺クレッシェンドでのデビュー・ギグ、97年2月2日のフィンランド・ヘルシンキのBar
Fatmamaでのライブ、そして97年2月2日の同じくフィンランド・トゥルクのTVOでのライブの全33曲
(Terveet Kadetのカバー2曲含む)。全曲 (DIY) リミックス&リマスタリング。 |
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A ZINE ABOUT WOMEN'S SELF DEFENCE pamphlet
(AVF Brighton) ¥300
「self defense is what we do to make our lives safer on a daily
basis (セルフ・ディフェンス (自己防衛) は、私たちが日常的に私たちの人生をより安全にすることです)」ーー女性の自己防衛のための教室を自己組織で開いているUK・ブライトンの
"AVF (Attitude, Voice, Fist) Brighton" 発行のファンジン形式のパンフレット。Isy、Spanna、Becsの3人の女性・AVFインストラクター
(内2人がキックボクシング教室に一緒に行ったことがこの活動の切っ掛けとなった模様)
による本書は、フェミニスト自己防衛のための3人のアドバイスだけではなく、彼らがAVFの生徒から学んだことや、彼らが教え共に働いた他の女性の意見や個人的な話なども掲載されており、単なる「パンフレット」に徹していないところがすごく良いし、このAVFの授業が完全に「共有」を目的としていることがよく分かる一冊となっている。彼らがこのパンフレットのタイトルに「Zine」と付けているのはこのためだろう。物理的な自己防衛はもちろんのこと、声を利用した自己防衛
"Your Voice Is A Weapon! (あなたの声は武器だ!) "、そして、ドメスティック・バイオレンスや、レイプと非難の文化について、女性とクィアの自己防衛のための教室を開いているロンドンの
"London radical practical feminist self-defence" へのインタビュー、彼らのお薦め本紹介などで構成された全50ページ。英語。女性の自己防衛は、日本では一般
的な文化ではありませんが (もちろん世界的に見ても)、興味を持ったらぜひ!
★
Introduction
「私たちの内の2人は、数年前に会って、一緒にキックボクシング教室に行きました。もっとも、私たち2人は、ただ私たちで殴り合うことを学ぶ以上のものを求めていましたし、私たちはすべての女性が反撃できるようになって欲しいと思います。ストリートや家や仕事場で犠牲にされることに対して。靴磨きとして扱われることに対して。クソに対する我慢に対して。支配と搾取に基づく全世界に対して!」
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THE FORCE
WITHIN / WHAT WE FEEL split CD-R (Bloodspit)
¥500
共に深い交流のあるドイツ/ロシアの2バンドによる2006年リリースのスプリット盤。ドイツのThe
Force Withinは、初期〜中期Endstandを思わすニュースクール・ハードコアの要素も多分に含んだエネルギッシュなメロディック・オールドスクール・ハードコア。本作には、Goodboy
RecordsよりリリースされたTackleberryとのスプリットCDの5曲 + ビデオを収録。そして、ロシア・モスクワのアンチ=ファシスト/ナチ・ポリティカル・メロディック・ハードコア
"What We Feel"ーーかれらも非常にメロディアスな音作りで、NYハードコアの影響も多分に含んだエナジー溢れるサウンド。こちらは、ミニアルバム
"Destiny's Strike"の全9曲を収録。インナーには、かれらの友人 "Sasha
Rjuhin" が、かれらのショーに行く途中、ナチに殺害されたようで、そのことが書いてある。その出来事に対する怒りと悲しみが入り交じったような、かれらの反ファシズム/ナチ・ソング
"Good night white pride!" はとくに心に響いた。ロシアの "Bloodspit"
からのリリースで、ジャケは脳みそを頂戴しようとしているクソ・プーチン。 |
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VIIMEINEN KOLONNA / KURWA APARATA split 7"
(Kamaset Levyt) ¥500
既に何作品もリリースしているのでご存知のパンクスも多いと思われるフィニッシュ・ハードコア・ヘル
"VK" のラスト・スタッフが本作 (とはいえ、リリースされたのは結構前だが)。このバンドをまだ知らないパンクスで、
Terveet Kadetが好きならぜひ聞いてみてほしい。とくに "Black God"
時代の彼らを彷彿とさせる、ダークでシンプル、かつカオティックなトータル・フィニッシュ・ハードコアが実に渋い。方や、Kurwa
Aparataは、オーストリア・ウィーンのポリティカル・ドランク・クラスト・パンクス。本作がデビュー・スタッフになる彼らのサウンドは、変化をつけた曲展開に、ファストでノイジー、それだけではなくキャッチーなメロディがあるところも魅力。インナーのメンバー・フォトを見ると、缶
ビールや酒びんを持っていかにも大酒飲みそう、自分自身の「死」・人間の空想主義・戦争について唄った政治的な歌詞を見ると、知的で敏感ーーそれらがバランス良くマッチしたバンドと言えるだろう。
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IDIOTI
NOVE DOBY "Systematicky Podvod" CD (Nightmare)
¥1,100
ex-Mass Genocide Process、Atentat Na Kulturuらのメンバ−が在籍するチェコのポリティカル・パンク/ハードコア・バンド
"I.N.D" の多分2ndアルバム。トレードしたとき、レーベルの説明に「Blazing
Crust/HC/Punk」と書かれていて、Mass Genocide Processのメンバーもいるというので、当初はバリバリのクラストコア・サウンドを想像したのだが、まったく違った。確かにクラストコアの要素は持っているが、もっとキャッチーでシンガロングな80'sチェコ・パンク・バンドの要素が強く、スカのリズムも取り入れた曲もあるなど、いわゆるアナーコパンク・ファンの方によりアピールしそうな内容となっている。かなりパワフルでよい。ボーナス・トラックで、2003年のオールド・アルバム
(1st?)も追加し、ビデオ・クリップも収録した全32曲。 |
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BURIAL
"Hungry Wolves" CD (H.G.Fact) ¥1,500
今年8月には、Nightmare、Crudeとのジャパン・ツアーも予定されているジャーマン
"バーニングスピリッツ" ハードコア・ウルフ "Burial" の日本編集盤が、H.G.Factよりリリースされた。収録順に行くと、
ドイツのHeartfirstよりリリースされた "Hungry Wolves" 2nd 7"、未発表曲2曲、そのHeartfirstが企画した
"Deutschland In Decline" comp 7"収録曲、そして、ドイツのAutodafeからの1st
7"含む全11曲で、全曲リマスタリング。1st 7"から既に余裕というか貫禄たっぷりのまさに「ジャパニーズ・ハードコア」をプレイしており、それもまったく「Burial」といった自分たちの音をつくりあげているのが驚き。Tragedy的なメロディも聞こえてきて、それをまたなんなくそのサウンドに取り込んでいるのがグレート。個人的に、これもまたこのバンドのかっこよさだと思った。自分たちを「餓えたオオカミ」に例え、システマチックな人生から「生」を取り戻そうとする歌詞もバンドそれ自体を表現している。Punk
And Destroyの "Shin" による、かれらをうまく表現した日本語訳もいい。燃えろ! |
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PERSONKRETS 3:1 "The Glorious Dead" CD (Halvfabrikat)
¥1,100
スウェーデンのHalvfabrikatからの単独リリースとなるCDバージョン。内容はLPバージョンと同じなので、以下のコメントを参照のこと
:
( 素晴らしい。前作 "Life Is Beautiful" 10" の延長線上にあるが、このスウェーデンのPersonkrets
3:1のファースト・アルバムは、より音の密度が濃くなり貫禄さも増し、なにより壮大なPersonkrets
3:1の世界観を創作した大傑作となった。とにかく音の隅々から尋常じゃないものを感じる。伝統的なスカンジ・ハードコアと90'sダーク・クラストのミックスとありきたりの形容詞で説明すればおそらく見向きもされないであろうが私はそうさせるわけにはいかない。なぜなら、この
"The Glorious Dead" と付けられたタイトルにも触れねば、本作のレビューをしたとはいえないからなのだ。"The
Glorious Dead (名誉の死)" ーー かれらの曲の説明の中には、「この曲は第一次世界大戦直後に宣伝されたスピーチから来ているのでそのタイトルを付けた。」ーーとある。第一次世界大戦
(以下WW1)、あるいは「The war to end all wars (すべての戦争を終わらせる戦争)」とも呼ばれるーーは、戦争が産業化
(機関銃の大規模導入、飛行機、戦車の初導入、鉄道の軍事的利用、毒ガス兵器も初めて使用された)
され、愛国心 (戦争参戦国内では様々な愛国心・戦意高揚のためのプロパガンダ・ポスターが作られた)
が利用された、戦争の歴史においても重要な転機となる戦争だった。つまり、この
"The Glorious Dead (名誉の死) " というタイトルは、戦争の歴史において国民が初めて聞くことになる「戦争美化」の組織的な公的スローガンであり、それが上手く機能した最たるものでもあった。この曲の中では、WW1の別
の呼び名でもある「The war to end all wars (すべての戦争を終わらせる戦争)」が歌詞にも引用されている。この呼び名もまた愛国心・戦意高揚のための「清く」「正しい」戦争であることを宣伝するために使用されたものであった。かれらは曲・解説の中で「
"すべての戦争を終わらせる戦争" はまだ起こっちゃいない」ーーと強調する。そう、「すべての戦争を終わらせる戦争
(闘争)」は、決して戦争国家群によって起こされるものではなく、私たちが起こしていかなければならないものなのだ。そうでなければ、もうお分かりだろう。その他、イスラエルーパレスチナ紛争についてバンド・メンバー自らの体験から書かれた
"Warcrimes" も印象深く熱い。全10曲。繰り返そう、素晴らしいバンドだ。
)
★
「100年の生産。全面戦争を行うため。虐殺のための100の新たな方法。無力にし、殺し、焼きつくし、破壊するため。産業戦争。産業憎悪。産業大量
殺戮。進歩の名にかけて… 戦争! 戦争! さらなる死者、戦争の犬は食いつくす。戦争!
戦争! 次は、名誉の死のためにドラムを叩いてくれ… すべての戦争を終わらせる戦争。それはまだだ。その間、俺たちは死ぬ
… その間、俺たちは泣く… 産業戦争。産業憎悪。産業大量殺戮。進歩の名にかけて…
戦争! 戦争! さらなる死者、戦争の犬は食いつくす。戦争! 戦争! 次は、名誉の死のためにドラムを叩いてくれ…」
( この曲は第一次世界大戦直後に宣伝されたスピーチから来ているのでそのタイトルを付けた。俺はだれがそれを言ったかを覚えていないが、それは「名誉の死に万歳!」と一体化し結末を迎えたーー戦場で死んだその人々を指す。WW1は熱狂的なナショナリズムと愛国心をもって危険性を示した。それはまた産業化された戦争の狂気、および戦場の「名誉の死」の全体構想の狂気を示した。しかしながら、俺たちはクソを学習しなかった。戦争は未だ現実だ。俺たちは現代の産業化された戦争が「清く」「正しい」と信じるために騙されたが、これはたわごとであるーー戦争は未だ苦痛と被害、流血と小便まみれ、むき出しの内臓と嘔吐、恐怖と憎しみ、レイプと殺人、切断された喉と腐敗した死体の山だ。すべての戦争を終わらせる戦争はまだ起こっちゃいない…
) ー The Glorious Dead (名誉の死)
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DROWNING
NATION "Mouthful Of Shit" 7" (Ratbite /
Northern Hardcore Massacre / Wanton) ¥500
フィンランド・ヘルシンキのDrowning Nationの2ndシングル。Hero DishonestやDS-13などのファンはイケるだろうスラッシーなエッジを持った現代的なオールドスクール・ハードコア。ストレートかつタイトな演奏、畳み掛けるヴォーカル、力の入ったバッキング・ヴォーカルで全8曲を一気に聞かせる。この「堕落した世界」からの脱却や闘争を叫ぶパンク度高い歌詞も実にストレートであり、サウンドとの相性もバッチリだ。レイジング! |
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OI POLLOI "Mind The Bollocks" 7" (Kamaset
Levyt) ¥500
Oi Polloiの'06年録音ニュー・シングル! サウンドは説明するまでもなく、彼ら特有のストロングさとキャッチーさが見事に同居した全4曲。そして、今回のシングルに収められた全4曲は「性」がテーマで、企業によって売られる「セックス」のイメージ、「囚人レイプ」の現実ーーどれも非常に大切な問題を扱っていて、中でもとくに興味を引いたのが、いわゆる社会的に「慎むべき行為」や、身体的に「悪影響」という言説が成されることが大半の
"マスターベーション
(オナニー)" に対する神話や、あらゆる誤解に徹底して突っ込んでいることである。それらの背景の中心には、「宗教的有罪」、「家族の文化的伝統」といった支配のシステムが存在していることを指摘し、「マスターベーション」(男性の)
が "前立腺がん"
の予防に有益といったことも書かれてある。私たちが大切なことを忘れれば、マスターベーションが「不健康」になるというマイナスの面
も (これがかなり大事)。彼らは、"A Whole New Ballgame (真新しい球技)
" の中でこう言っているーー「きみにとって何が良いかを知っているなら、自分の体に気配りを」。さらに、「パンクスとスキンズが笑っている。まったくひどい俺たちのキンタマをチェックしろ」とも。これは、いわゆるスキンズとパンクスの対立を例にあげ、自分の体を知ることで、互いに分かりあえ、俺たちが実は何に立ち向かわなければならないか
(この曲では「前立腺がん」をその「敵」に例えている)、といった意味を込めていると思われる。ちなみに、タイトルの
"Mind The Bollocks" の意味は「キンタマに気を使え」だし、レコード・ラベルには2つの睾丸にスキンズとパンクスの顔をあしらったOi
Polloiのバンド・ロゴがある。私は、このシングルに触れて、「文化的規制」や「資本主義の標準化」を強制し、俺たちを分断させ、俺たちに「死」を提供する連中がいかに無用かーーまたこれらの「忌わしき不純物
(者)」が俺たちの体に介入し、人間本来の機能 (aka 人間らしさ) をいかに奪い不可視にしているかをさらに強く実感した。そして、もっと自分の体(こと)を知りたくなったし、他者との新たな関わり合いについてもさらに希望を感じることができた。つまり、自分の中の「生きること」に対する鼓動を限りなく激しくさせたくなった。Oi
Polloi、ありがとう。
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DEAD SUNRISE "Several Casualties" 7"
(Nightstick Justice) ¥500
フィンランドよりまたニューバンドがデビューした。Dead Sunrise (死んだ日の出)ー彼らは、His
Hero Is Gone、From Ashes Rise影響下にありながら、よりメタルなリフ、スロウ・パートを持つポリティカル・ダーク・ハードコアパンク・バンド。かなりメタリックで、いわゆる「メタル・ハードコア」の域に達すると思われる曲の展開もありそれがまた独特で、ただの「HHIG、From
Ashes Rise系」と判断されるにはあまりにその領域を脱している。「おまえは手足を失って、燃えるだろう」ーーとてつもない生命力が溢れる歌詞は、怒りもなく、欲望もなく、遂には死ぬ
ために自由になるだけの人生を注意深く感じ取って書かれたものが大半。ファースト・ソング
"Gangrene (壊疽/えそ)"は、彼らのその中心にあるテーマをもっとも明確に示したものだ。歌詞インサートには、「壊疽/えそ」に対するこんな説明書きがある
: 「 Gangrene (壊疽/えそ)とは、からだの一部の壊死か禁欲のことであり、目に見える大部分の相当な領域におよび、感染や血栓症や血流の不足によって引き起こされる。しばし、禁欲の第一段階を表示するのに使用される。」。全4曲収録。
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MORTAL
COMBAT "Hello?! Fukk You! Thank You!" CD
(Thrash Steady Syndicate) ¥1,100
インドネシアン・ターボ=チャージド・ポリティカル・スラッシャー "Mortal
Combat" のセミ・ディスコグラフィーCDが、シンガポールのグッド・ DIYレーベル
"Thrash Steady Syndicate" より。既に発表されている17曲に、未発表11曲・ライブ1曲を加えた全29曲。Charles
Bronsonに触発されたかのノンストップ・スクリ−ミング・ディストーテッド・スラッシュ・アタックで、ロッキンな楽曲もあって、この辺りはJelly
Roll Rockheadsといった日本のファストコア・バンドのような影響も大だろう。そして、Fuck
On The Beach、Vivisickがインドネシアにツアーしたとき競演したようで、そのときの爆裂なライブ映像も付いていて、オーディエンスが超盛り上がり。
政治/社会的な歌詞も非常に伝わりやすいストレートさで、しかもこんなサウンドと共に唄われたら、暴れたくもなるな。 |
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AS WE BLEED "Harsh Means Of Answer Against Compromise" CD
(Emergence) ¥1, 100
フレンチ・パワフル・メタル・ハードコア "As We Bleed" の1stアルバムが、"Marvel
Music Motion" と "Emergence" の協同によりリリース。Dillinger
Escape Plan、Converge、Botchらの影響の大きいメタリックかつテクニカルなサウンドをベースにし、ブラスト・ビートを導入しブルータル度も非常に高く、壮大な叙情性も兼ね備えている。そして、終始テンションを失わない豪快さがあって、それが聴いていて飽きない要因とも言えるだろうか。12分にも及ぶ彼らの集大成のようなラスト・ソングは聴きどころ。全11曲。デジパック仕様。
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CHAROGNE
STONE "Schtern" 7" (Emergence / Wee Wee
/ Kawaii) ¥500
Spazz、Iron Lungタイプのサウンドをプレイするフランス・La Machineのパワーバイオレンス・スラッシュコア・デュオのセカンド・シングル。ツーマン・スタイルながらかなりパワフルで、クラストコアの要素や、曲のバリエーションも豊か。すべてフランス語で唄われており、全5曲収録。 |
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OPERATION EAT SHIT / YOUSSOUF TODAY split 7"
(Emergence / Wee Wee) ¥500
フランスのグレート・バイク・オールドスクール・スラッシュ・パンク・バンド
"Face Up To It!" の登場以来、この地には続々とこうしたスタイルのバンドが結成されているような気がするが、この2バンドも今のフランスで精力的に活動しているようだ。本作は、最初の500枚が無くなり、既に追加プレスもされているようで、それも納得の内容。どちらのバンドもエナジー溢れるオールドスクール・スラッシュ・パンク・サウンド。そして、シーンへの皮肉をたっぷり込めた歌詞。とりわけ、デビュー・シングルより格段にパワフルになったYoussouf
Todayが良かった。
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CRIATURA
/ POLITBURO split 7" (Mala Raza / Criatura
/ Politburo Recording Fiasco) ¥500
スパニッシュ・グレート・パワフル・ポリティカル・エモパンク・スプリット。Criaturaは、狂喜乱舞の新曲2曲収録。本作でも、1stアルバム
"Gente Sin Fabricas" の延長線上にあるCriaturaサウンド (Unhinged +
Kurt + Fugazi) を展開。これ以上言葉はいらない。一方、バスク国のPolitburoもかなり異彩
を放つバンド。キーボードを導入したニューウェーブ的な要素が一杯で、ダンサブルなクラシック・エモ・スタイルのサウンドをプレイ。そして、両バンド共に「性の一律化」への問題提起をする歌詞がまたクールだ。Criaturaの
"Complejos (Complexes / 合成物)" は、私たちを日々「ビューティ・スタンダート」という爆撃の下にさらし、「完全」/「反ナチュラル」を私たちに植えつける忌わしき資本主義システムについて唱ったもの
: 「奴らが与える美しさの標準を忘れろ」。Politburoは、"La Educacion
Sentimental (Sentimental Education / 感傷的な教育)" とタイトルされた「Life
is a bitch (人生はメス犬)」をテーマにしたものを。両バンド共に2曲ずつ収録。 |
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DEATH
WITH A DAGGER / KYLMA SOTA split 7" (Reset
Not Equal Zero / Fight / Deaf Forever) ¥550
フィンランド・ヘルシンキのデスロッキン・ハードコア/パンク "Death With
A Dagger" は全2曲収録。デモCD-Rで見せたDeath Side + Anti-Cimex + Motorhead的なロッキン・D
(Death) -beat・ハードコアはそのデモよりもさらにワイルドさが増した。1曲めのストレートなナンバーも良いが、2曲め
"War" ではミドルテンポの渋い味わいがあるロック・ナンバーを披露しておりこれが本作の聴きどころとも言えるだろう。方や、トゥルクのKylma
Sotaは、Discloseのような蝉ノイズ・ギターを乗せたディス・ノイズ・スラッシュ・アタックで、初期Anti-Cimexの攻撃的な影響も感じさせ、この種のファンにはまさにたまらないバンドの登場と言える。ちなみに、ベーシストは、Khatarinaでもベースを弾いているHelena!
(彼女は、"Stuum" というドゥーム・スラッジ・バンドでもベース弾き)。神奈川のReset
Not Equal Zero、フィンランドのFight、Deaf Foreverの3レーベル協同リリース。 |
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RISTISAATTO "Noizy Years 02-06" CD-R (Reset
Not Equal Zero) ¥500
アウト・オブ・コントロール・ポリティカル・フィニッシュ・ハードコア
"Ristisaatto" のコンプリートCD-Rが神奈川のReset Equal Not Zeroよりリリース。"demo
2/06"、"1/2 EP" 7"、その片面7"のアウトテイク、"demo 5/05"、"savo
vs. hame" tapeを収録で、「Suomi 82」を現代にプレイするブッ壊れノイジー・フィンコアが爆発しまくりの全73曲。後期の音源などかなりヘヴィさもあり、破壊力がさらに。"Class
War (階級闘争)" を讃え、戦争・警察・労働・動物搾取ーーこうした階級に基づくあらゆるシステムの形態を否定し・に抵抗する歌詞も破壊力抜群だ。
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OPSTAND "Discography" tape (Own Control)
¥500
90年代ーーいわゆる「ファストコア/パワーバイオレンス」と言われるサウンドをプレイしていたバンドの中で、個人的に、サウンド/メッセージ共に最もラディカルでインスピレーショナルなバンドがこのフランスのウルトラ・ポリティカル・ファストコア/パワーバイオレンス
"Opstand" だった (活動期間は95年から98年)。本作はマレーシアの
"Own Control" よりリリースされた全音源収録ディスコグラフィーのテープ・バージョン。収録は、これぞ「ディスコグラフィー」と言える内容で、"Police
Brutality" 7"、split 7" w/Seein'Red、"Taking Liberties" comp 7"、split
7" w/Spazz、そして、デモ、未発表1曲、地元フランス・Boudeauxでのライブ、さらには、Citizens
Arrest、Crossed Outのカバーまで含む全43曲。しかし、今聞いても震えるほどに強烈。
プロコピー仕様。
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"TOTAL JAZZ - Tribute To Himera 2006" comp tape
(Outcry / Karma Mira) ¥500
ロシアで最も有名で、90年代中期から活動するというアンダーグラウンド・オルタナティヴ/パンク/ロック・バンド
"Himera" のトリビュート・コンピ・テープ。カバージャケットの中のバンド写
真を見ると、チェロといった弦楽器やトランペットやトロンボーンといった管楽器の奏者も居る。このバンドの原曲を聴いたことがないので全く分からないのだが、トリビュートに参加したバンドがカバーした曲を聴いてみると、ロック、パンク、ジャズ、レゲエ、スカ、インダストリアル、ヨーデルなどこれまた実に多彩
で面白い。そのことから想像するに、非常に実験性が強く独創的でラディカルなバンドなのだろう。参加メンツもDIYパンク/ハードコア・バンドから、オルタナティヴなインディロック・バンドまで実に様々で全てロシアのバンドだ
: Bachinskiy i Gakkel'、Nervenklinik、Obyknovennoe Chudo、Svinyi
V Kosmose、Vibrator、Distress、Proekt Olimpiyskiy、Marradery、Poslednie
Tanki V Parizhe、Kontrol'niy Vystrel、The Pauki、 No Copies、 Kapitan
Uhov、Lamant、Yarche 1000 Solnts、 H'Asta La Vista Che、Ankylym、Spichki
I Kedy、Kamery Katafalka、Huigada、Psilocybe Larvae、 Uroki Potseluev、Igray
Garmon'、Polyn、DAT。知っている名前では、AcclaimからフィンランドのDiskelmaとのsplit
7"をリリースするロシアのポリティカル・Dビート・クラスト "Distress"
ぐらいだったが、個人的にかなり楽しめた。プロコピー仕様。
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EPITHANATIOS ROGHOS / PORIA STO PERITHIRIO split LP (Self-Released)
¥1,100
ギリシアの現在を担うDIY・アナーコ・ポリティカル・パンク/ハードコア2バンドが、Do
It Yourselfでスプリット・アルバムをリリース。まずは、Epithanatios
Roghos ( Death Rattle / 死喘鳴 ) は、初のギリシアからの「ネオクラスト」と言っていいだろう。男性ツインヴォーカルで、全体的にはあのHibernationを彷佛させ、そこにTragedy的なメロディを多少絡ませ、エモーショナルな展開も表現豊かに組みこみギリシア的デスパレート
(絶望的)・ダーク・エモクラストを構築。この完成度で、ファースト・レコーディング作ということだが、今後はますますかっこ良くなっていくことは疑いない。Acclaimより彼らの何らかのリリース予定あり。そして、Poria
Sto Perithirio ( marching to fringe / 端に向かって行進せよ ) は、シンプルかつストレートながら、実に心の強いパワフルなUKタイプのオールドスクール・ポリティカル・パンク/ハードコアで、クラスト的な要素も多少ある。両バンド共にギリシア語で、英訳も全て掲載。また、このLPは「あらゆる監獄の破壊」というラディカルな政治的テーマを持っており、特大のポスタースリーブには、それに関する声明文
(以下に訳) を掲載し、このLPの収益金の一部はギリシアの監獄に在る政治囚のサポートに使われる。私たちの社会における「監獄システム」の存在が意味するものとは何か?
それは私たちの日常生活そのものを投影したものでもあるのだ。私たちはみなこの社会の囚人である。
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現代社会。無感覚な社会と一般化された苦難は、狂った消費のリズム・疎外・一時的な幸福・意味不明な娯楽によって構成される...
すべてが利益の祭壇の上で犠牲にされている。私たちの心・人生、そしてテレビ番組はもちろんのこと街路でさえ、可視か不可視のガードマンによって監視されている。私たちの考え・私たちの感情・私たちの夢・私たちの個性は、権力の戦車の車輪に滴る冷たい血液の下で墜落している。だが、それらの意志薄弱なゾンビと大衆の人生を撤回・分断し、法律や社会的受理に対して自分の道を切りひらくことを意識的に選択した人々がいる。彼らに機会を与える方法が、抑圧や自由の欠乏に対するこの連続的な社会闘争の側を選択したことだった。いかなる他の戦争のように、ここにも捕虜がいる。社会的な戦闘の領域で活動的な人々は、逮捕され、監獄地獄に導かれる。そこでは当局が真実の顔を露にするのである。苦痛・向精神薬・心理戦・人種差別
・搾取・無関心の屈辱的な罪は、監獄と呼ばれるこの日々の生き地獄のイメージを構成しているのだ。この状況の前で、私たちの自尊心と尊厳は、私たちを怠惰にさせはしない。あらゆる方法で表現された
連帯 は、苦痛を受ける人々に私たちを接続することだ。したがって、このLPの収益金の一部が資金援助として、現在ギリシアの監獄に投獄されている政治囚に譲り渡されるだろう。
世界中の社会闘争に関わる囚人に自由を
全ての監獄を破壊しろ
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URBANOS / CHOKE COCOI split CD (Delusion
Of Terror / Takefour Collective) ¥1,000
アルゼンチン/フィリピン・フィメール・フロンテッド・ハードコア/パンク・スプリット!
Urbanosは、90's後期ニューヨーク・ハードコア・インフルエンスドのエナジー溢れるハードコア・サウンドで、コーラス・ワークも熱いナンバーが目白押し。しかも非常に曲がよく、存在感のあるサウンドに引き込まれる。ストロングなヴォーカリストは、都市生活者の立場から、政府政治/国家暴力に対する闘争を叫び、こちらもサウンド同様エネルギッシュなパワーに満ちている。そして、フィリピンのChoke
Cocoiは、本作がデビューとなるようだが、とにかく圧倒される。彼女たちは、とくに「like
~」と言い切れない独特のサウンドをプレイしているが、影響を受けたバンドに、Seein'Red、L7、Slayer、Trial、Bloodpact、Manliftingbanner、Detestationなどをあげていて、確かに「なるほど」と思った。しかしそんなことは気にする必要のない凶暴で怒りまくったハードコア/パンク。解説含む歌詞も非常に政治的なもので、戦争を階級支配という視点から批判した
"No Room"、メディアと大企業が売りつける「美の規格化」に対し、「美に標準がなければ、私たちはみな自分自身のことを気持ちよく思えるでしょう」と主張する
"Beauty"、そして、バンド自身が「All-female band」と呼ばないことがよく理解できる
( 次のmyspace内のインタビュー参照 : http://www.myspace.com/chokecocoi
) 反ジェンダー・ソング "I.M.B.A" など、どれもこれも鼓舞される言葉で書かれてあって、「男のシステム」で育った私には気付きにくい視点があるので、やはり、私にとってこうした女性の言葉は絶対に必要だ、と痛感した。このバンドのヴォーカリストが描いたフロント・カバーのアートや、ブックレットのデザインも実にかっこいい。私のこの絶賛を信用してくれるならぜひ聞いてみてほしい作品。フィリピンの2・DIYレーベルによる協同リリース!
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ANOTHER
OPPRESSIVE SYSTEM / CROSSING CHAOS split 7"
(Cries Of Pain) ¥500
本作がラスト・リリースとなるコネチカットのAOSは、女性2人・男性4人構成の正統派のスカンジ・インフルエンスドの真摯なポリティカル・クラストで、Profane
Existenceを始めとして数多くのリリースも頷ける貫禄十分のサウンド。かけ声も入れながら、怒りまくった男女ツイン・ヴォーカルも燃える。残念ながら既に解散
(男性メンバーらは、並行してやっているDissystema、Violation、ヴォーカリスト/ベーシストの女性2人は、「Philly
Roller Girls」というDIYオール・ガールズ・スケートローラー・リーグで活動中)。方や、スウェーデンのCrossing
Chaosはこれが今のところ最新作だろうか。ロッキンな要素を取り入れたスウェディッシュ.ハードコア。おなじみMaraldのアートワークもいつもながらかっこよく、そのアートワークからも察することができるように、両バンドの歌詞は、「戦争」と「支配」という一貫したテーマを扱っている。 |
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I SHOT CYRUS / DISCARGA split LP (Peculio
Discos) ¥1,100
2005年にヨーロッパ・ツアーを共に敢行したブラジリアン・ベスト・ポリティカル・スラッシング・ハードコア2バンドによるスプリット・アルバム。I
Shot Cyrusは、split 7" w/Kreigstanz後に録音された全9曲。本作でも直球ぶりは変わらず、よりR&R的なフレーズを取り入れ新境地を見せる。方や、625からデビュー7"をリリースしていたのでおなじみDiscargaは今のところ本作が最新作。そのデビュー7"で聴けたLarmのようなサウンドを基本にしつつ、曲の変化も豊かになりさらに貫禄が増したこちらも全9曲。
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