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FALLAS DEL SISTEMA "Dignidad y Rebeldia!" CD (Estajanovismo Records) ¥900 Restocked
94年1月1日、メキシコ南東部のチアパス州ラカンドンで、EZLN (サパティスタ民族解放軍) と名乗る黒覆面集団が、陸軍基地、市庁舎などを攻撃、ラジオ局を占拠し、武装蜂起した。その日は、北米自由貿易協定 (NAFTA) の発効の日であった。彼らは、「NAFTAは先住民に対する死亡宣告書だ」として、先住民に対する政府の新自由主義 (政治的・経済的差別) に声を上げ、先住民の生活向上を要求し、「ラカンドン密林宣言」と名付けた闘争宣言を発表する。その序文の最後に締めくくられている言葉が、かの有名な「Ya Basta (もう、たくさんだ)」である。その一年後の95年、パンク・シーンにおいても、彼らに続けとばかりに、奴らの新自由主義に対する抵抗の狼煙が、ハリスコ州グアダラハラで上がる。それが、このアナーコパンク/ハードコア・サパティスタ "Fallas Del Sistema" の「本格的な活動」のスタート (結成は、92年) であった。彼らはそれ以降、"Musica Para La Resistencia" (抵抗のための音楽) (1st demo)、"Dignidad y Rebeldia" (尊厳と反抗) (split cassette)、"Mercenarios de la Muerte" (死の傭兵) (1st 7")、"Globalicemos la Resistencia" (抵抗をグローバライズせよ) (2nd 7")、そして、split 7" w/Last Chanceといった作品を2002年までに立て続けにリリースし、その活動は現在にも至る。本作は、それらの1995年 - 2002年までの作品から全16曲をコンパイルした彼らの初のディスコグラフィである。100ページにもおよぶブックレットには、彼らのインタビュー、歌詞 (スペイン語/英語/ポルトガル語) 、アート、フォトを掲載し、さらには、彼らの抵抗思想の重要な核となっているメキシカン・アナキスト "Ricardo Flores Magon" のアーティクルも。もはやアナーコパンクスにとって、説明不要なバンドなので、音の説明は控えるが、これぞ「Musica Para La Resistencia (抵抗のための音楽)」である。このバンドの歴史は、EZLNの歴史と共に始まったと言っていい。ゆえに、このバンドにとって、「Musica Para La Resistencia (抵抗のための音楽)」は必然であった。一曲目はこの曲からだ : "IF THEY GLOBALIZE THE SAVAGE CAPITALISM, LET'S GLOBALIZE THE RESISTENCE!!!" (奴らが野蛮な資本主義をグローバライズするなら、抵抗をグローバライズしようじゃないか!!!)
 

DERROTA "s/t" CD (Akracia / Dogma Destroyer) ¥900
Ambulance (スウェーデン)、Horror (スペイン)、Leadershit (スペイン) との3 split'sも非常によかったスペイン・バレンシアのニヒリスト・クラスト・ン・ロール・マッドネス "Derrota" の自主リリース・1st LPのCDバージョン。また、本作は、メキシコのDIY/アナーコパンク・3レーベルによってリリースされたサウス・アメリカン・エディション。冒頭で述べたように、共にsplit (10") をリリースしていた、スタイル的に近い (が、音の性質はまったく別 ) 同じスペインでバルセロナのLeadershitと比べれば、彼らがよりアポカリプティックなデスメタル度が高いのに対し、このDerrotaはよりスモーキーなロックンロール度が高い。このバンドは、そこに重苦しいスラッジ・パートも加味。しかし、全体的に「重苦しい」サウンドというより、超「暴走」サウンドで、ダーク色とロック色の融合が絶妙。もちろん、このバンドもTragedy/His Hero Is Gone影響下のDビート・クラストーーいわゆる「モダン・クラスト」系統だが、「モダン」というほど洗練さは感じさせず、非常に荒々しさが前面 に出ている。そして、このブチ切れ絶叫ヴォーカリストが強力で、このバンドの暴走ぶりは、そのヴォーカリストに依るところもある。楽曲のかっこよさとオリジナリティは、さすがにスペインの今のバンドといったところだ。テンションの高さも。歌詞はすべてスペイン語。Eskorbutoのカバー含む全11曲。純粋にグレート。

 
TROPIEZO / KLH "Traidores de Pueblo" split CD (Cabeza de Vaca / Persona Unknown) ¥600
アクティブ・プエルトリカン・ポリティカル・ハードコア "Tropiezo" の2008年リリース、今のところの最新作の一つ。今回も痛烈な批判精神と黒いユーモアを兼ね備えたキャッチーなレイジング・ファスト・ハードコアを聞かせてくれる。よくレビューでは、Crudosなんかと比較されているのを見かけるが、もはやそのようなレベルでは簡単に言い表せない貫禄がある。方や、KLHは、メキシコ出身。Minor Threat的なオールドスクール・ハードコア色もあるエナジー溢れるファスト・ハードコアで、Dona Maldad (ベネズエラ) を思わせるキャッチーさと力強いシンガロングがこのバンドの魅力だ。両バンドとも5曲ずつ収録。ベネズエラのCabeza de Vocaを始めとして、日本のPersona Unknownもリリースに協力した全10レーベル協同。
 
ALL SYSTEMS FAIL "s/t" CD (Cabeza de Vaca) ¥900
Conflict、Crassから、Aus-Rotten、Behind Enemy Linesにいたるまで、アジテート・アナーコパンクの王道路線を継承するUS・ソルトレイクシティーのAll Systems Failの1stアルバム。元々この1stアルバムは、ドイツのAlerta AntifascistaからLP版がリリースされ、本作は、メキシコのCryptasとベネズエラのCabeza de Vacaが協同でリリースしたCD版。また、本作は、歌詞からジャケのメッセージにいたるまで、スペイン語訳されたサウス・アメリカン・エディションでもある。もうちょっと早くチェックしておくべきだった。これぞアジテート・アナーコパンクの本領発揮と言うべきか。矢継ぎ早に繰り出される言葉と切迫感みなぎる演奏。 そして、勇敢的な曲群のかっこよさ。音楽的には、冒頭であげたバンドはもちろん、彼らには、80's USハードコアの影響もある。とりわけ、それを通過したEconochristのようなカオティックさが見受けられる。全曲捨て曲なし。"Last Seconds Before Annihilation" (全滅前の最後の瞬間) 〜 "No Government Can Give You Freedom" (いかなる政府もお前に自由を与えやしない) 〜 "Palestine" (パレスティナ) の中盤ーラストの流れで盛り上がりは最高潮に達する。
 

TROPIEZO "Humor Negro" CD (Persona Unknown) ¥1,000
常にアクティブな活動を続けるベテラン・プエルトリカン・ハードコア/パンカーズ "Tropiezo" のNew CDが、彼らの2008年のジャパン・ツアー (これは同じプエルトリコのJuventud Crasaとの合同ツアーであった) を企画した東京のDIYパンク/ハードコア・レーベル "Persona Unknown" より。そして、本作は、そのツアーに合わせてリリースされたいわば「ジャパニーズ・エディション」である。また、本作は、彼らの2000年から2008年までの音源 (未発表含む) を全72曲収録したディスコグラフィー的な内容であるが、歌詞ペーパーに「これはディスコグラフィーではない」と書いてあるとおり、正規の「ニュー・アルバム」としての扱いのようだ。アメリカの支配と搾取に対する痛烈な批判を含むインテリジェントでポリティカルな歌詞、ウルトラ・キャッチーで異常にテンション高いファスト・ハードコア/パンクの融合には上がらずにいられない。スペイン語の全歌詞、幾つかの曲の英訳を掲載した歌詞ペーパー付。

 

MYTH OF PROGRESS "s/t" LP (Myth Of Progress / Mundo En Kaos) ¥900 Restocked
カリフォルニア州・オークランドのポリティカル・ハードコア/クラスト "Myth Of Progress" の鮮烈なデビュー・アルバム。フロント・カバーは、AcclaimのDiskelma / Distress split 7"のアートワークも手掛けてくれたセルビアのDoomsday GraphicsのNesa。そして、本作は、「North American Earth Liberation Prisoner Support」を目的にしたものであり、そうした政治囚を支援している "C.A.P.S. (California Anarchist Prisoner Solidarity)" のためのベネフィット・レコードである。ちなみに、このC.A.P.S.は、Myth Of Progressのメンバーが組織。彼らがプレイするサウンドもめちゃくちゃインプレッシヴだ。UKアナーコパンク/メタルクラストをベースとしたサウンドに、Tragedy/Wolfbrigadeといった90'sクラスト・フィール、あるいは、@patia Noといった南米アナーコ・フィール、はては、1905といったアメリカン・ポリティカル・パンク・フィールもあるノイジーなダーク・アナーコ・クラストが、真摯な雰囲気・緊張感を醸し出しながら性急に展開される。男女ツインヴォーカルも絶妙なコンビネーションを見せてくれるが、とりわけ女性ヴォーカリストは、非常にマルチプルな唄法を披露する。彼女の叫びは終始悲痛極まりなく、イーヴィルな唄法まで見せるときは、13やDamadを彷佛とさせる。しかも申し分のないパワフルさ。全20ページのブックレットには、英語・スペイン語、さらにはクロアチア語の3つの言語を掲載。また、そのブックレットには、このレコードがエコ・アクティヴィストのためのベネフィットであるとおり、オレゴン州・ユージンのフォレスト・デフェンス・アクティヴィスト "Jeffrey "Free" Luers" (23歳の彼は、2001年6月に、オレゴン州・ユージンにおいて、「Sport Utility Vehicle (スポーツ多目的車)」ーー例えば、三菱パジェロや、メルセデス・ベンツ・Gクラスといった自動車のことで、燃費が悪く地球温暖化に重大な危険を及ぼすとして、彼ーーJeffery "Free" LuersはこのSUVのボイコット運動を行っていたーーと呼ばれる3台の自動車を炎上させたとして、22年8ヶ月の刑を受けた) や、2006年1月に、FBIが行っている「Green Scare (緑狩り)」と呼ばれるエコ・アクティヴィストに対する弾圧を受け、20年の刑を宣告されたEric McDavidのサポート・インフォを封入。 全12曲。

 

ARGUMENT 5.45 "Thousands Of Birds" CD (Old Skool Kids) ¥900
Argument 5.45は、「ロシアン・ノイズ=マシーン」の異名を取るモスクワ・ベースのバンドである。同レーベルからリリースされたラトビア (旧ソ連) のWhen My Authorities Fallとのsplit CDがリリースされたのが2004年。ゆえに、4年ぶりとなる彼らのセカンド・マテリアルは待望の1stアルバムとなった。そのsplit CDから非常な進化を遂げた全10曲と言っていいだろう。実にR&Rフィール溢れるポスト・ハードコア/メタルーー大きく言うならば「オールスクール・ハードコア」をプレイするこのバンドは、レーベルの説明によれば、「とにかく全てがスウィートであり、このサウンドは、Botch、Black Flag、Mastodon、Fugaziからの何らかの影響の融合である。」ということである。歌詞はすべてロシア語で唄われており、英訳も付。WMAFとのsplit CDでは、表現がもう少し「ポリティカル」であったのに対し、本作ではより「パーソナル」になっているが、「本質」は変わらず、今日のロシアのDIYパンクスの「声」は十分に伝わってくる。全10曲。16ページ・ブックレット付の4パネル・デジパック仕様。

 
WHAT PRICE, WONDERLAND? / SYN*ERROR split 7" (Old Skool Kids) ¥400
イングランド&ドイツの新鋭エモ・ハードコア・バンド。本作は、2007年夏に行なわれた両者によるユーロ・ツアー用のsplit CD-R (DIYリリース) を正式に7"化したもの。それに当たって、収録曲は7"用に改編されている。前者What Price, Wonderlandは、1stアルバム "Thirty With A Wink" が、この界隈で非常に好評を得ているようで、気になっていたのだが、これが大当たり。同じイングランドの90'sエモの名バンド "Bob Tilton" から、USの90's後期エモのCap'n Jazz、はては、80'sDCエモのスーパー・バンド "Rites Of Spring" (pre-Fugazi) までも彷彿させ、派手ではないが、本当にパワフルなサウンドで惚れる。個人的には、現在の「スクリーモ」と呼ばれるバンドより、90'sのクラシックなエモが好きだったりするので。後者Syn*Errorも、90'Sのクラシックなスタイルで非常にいい。こちらは、400 YearsやIndian Summerを継承するスタイルと言えばいいか。美しさの中に壮大さがあり、走るパートもあるが、ミッドのパートが真に力強い、という。ロシアのOld Skool Kidsを始めとした全6レーベル協同リリース。
 

COMRADES / TEKKEN split 7" (Shove / Wee Wee) ¥400
Looking For An Answer (スペイン)、Death Before Work! (イタリア) とのsplit 7"に続く、イタリア・ローマのマスター・オブ・グラインド・バイオレンス "Comrades" の新作が、フランスのTekkenとのsplit 7"でリリース。純粋なグラインドコアというよりは、90'sパワーバイオレンスのエクストリームなグライディング・ハードコア的要素 (例えば、Capitalist Casualtiesを思わせるソリッドなギターとドラミング) を多分に含んだまさに暴力極まりないサウンド。極悪的な高低ヴォーカルもまた暴力極まりなく、それらが一体となって全4曲を一気に聞かせる。方や、Tekkenは、これまで数多くの作品をリリースしているフレンチ・パンクーグラインド・バンド。しかし、「パンクーグラインド」って? とりあえず、グラインド・パートも導入したパンク・サウンド (もっと言えば、ファストコア) とでも解釈してもらえればと思う。それだけでは表現しきれない何とも摩訶不思議なサウンドを奏でているバンドなのだが... 個人的には、「あらゆる新しいトレンド」や「国境・国家・奴らの全世界」に対し、憎悪をぶつけるヴォーカリストが彼らのサウンドを象徴していると思った。また、彼らの持つこうした「憎悪感」は、パンクがもたらした「功績」だと再確認した。反動精神を失ったパンクスへの皮肉を叫ぶ "Back To The Roots" (ルーツに帰れ) の解説にはこうある ; 「song against all new trends that pollute our ears months after months... "Up the reactionary punx", it's last trend...)。Reagan Youthのカバー含む全5曲。

 
UN QUATRO MORTO "Annusarsi, Scegliersi, Lamentarsi" 7" (Shove / Calimocho DIY) ¥400
イタリアのポリティカル・ハードコア/パンク・バンド "Un Quatro Morto" のセカンド・シングルが、イタリアの全15からなるDIYレーベルの「DIY Conspiracy」によりリリース。自らのサウンドを「Ultracore」と形容するとおり、ひたすら突進のみのヘヴィ&ファストなサウンド。Nerorgasmoの84年の "Distruttore" のカバーをプレイしているが、そうした80'sイタリアン・ハードコアのオールドスクール的基盤を持ちつつ、90'sパワーバイオレンスの要素も絡めたような、と言ったらよいか。ともあれ「Ultracore」という表現に偽りはないと言っていいだろう。歌詞 (イタリア語ですぐに読めなかった) は、Shove Recordsの説明によれば、「政治的だが日常生活に関わる個人的な歌詞」だそうだ。全9曲。
 
RES GESTAE / LA VENDETTA / YACOPSAE "In Memoriam" CD (Persistencia / Direccion Positiva) ¥900
2005年、コロンビアにおける5月1日メーデーの日、Nicolas Neiraと呼ばれる若いアナキストが、コロンビア国家によって虐殺された。このCDは、その国家暴力 (そして「あらゆる」) 絶対許すまじきと、「-In Memoriam- (-忘れないために-)」と名付けた追悼・反撃作品。そして、コロンビアのRes Gestae、La Vendettaに加え、ドイツのYacopsaeが参加し、3 way split CDという形態でリリースされた本作には、その経緯も記載され、パンクが国家とどう対峙していくかの一ヒントも与えてくれる。まずは、Res Gestae : Left For Dead meets Catharsisとでもいうべきサウンドで非常に圧倒された2004年の1stアルバムから、久々の新録である。今回は前作にも増して、「sxevegetarianoanticapitalista」という自称も納得のその「怒りのみ」のサウンドが爆発。トータル的には、冒頭で比較にあげた北米の2バンドよりも、Point Of No Return、Newspeak、I Shot Cyrusといったブラジリアン・反資本主義SxEの流れを汲むバンドの影響が色濃い。次は、La Vendetta : 彼らは、2006年にデビューしたばかりの新進気鋭のアナーコクラスト・バンド。叫びー唄う力強い女性ヴォーカル、および彼女と絶妙なコンビネーションを見せる男性バッキング・ヴォーカルからグイグイ引き込まれる。サウンド的には、ギターがメロディアスでもあるが、完全に「ネオクラスト」の領域に入るものではなく、どちらかといえば、Dビートを導入した純粋なアナーコクラストの領域。とにかく、緊張感溢れる勢いのあるサウンドは、「新進気鋭」と呼ぶに相応しい。最後は、Yacopsae : 過去には、Active Mindsとsplit 7"もリリースしていたり、かなりポリティカルな姿勢を持っている彼ら。本作には、2005年の曲を2007年に再録した新曲を収録。久しぶりにこのバンドを聞いたが、以前のストップ&ゴー多用の超暴力的なファストコア・サウンドはそのままに、ネオクラスト的なメロディを取り入れたナンバーあり、現代的なダーク&ヘヴィな要素を取り入れたナンバーありとかなり当初の印象と変わった。しかし、これは彼らの最高傑作ではないか、と思わせるほどの出来と言っていい。ラストに、私がこのレビューの冒頭で述べた「パンクが国家とどう対峙していくかの一ヒント」が、このCDにあるということについて : 本作のインナージャケットに記載された言葉によれば、「このCDは、ウリベ大統領政府によって昨年行使された国家テロが、よりよい世界のために闘っている何千人もの人々を殺し続ける間にリリースされている。」そうだ。これは、コロンビアにおいて、ある意味で「パンクであること」がいかに困難であり、いかに危険であるかを物語っている。だが、いわゆる「豊かな国」の多くのパンクスにとって、国家暴力は「現実的な」脅威ではない。つまり、本作はただ一点ーー「パンクであること」を共通 点に、あらゆるパンクス各々の「現実」を繋ぐものとしての「パンクが国家とどう対峙していくかの一ヒント」を与えている、ということだ。「パンクであること」に何も違いはない。「パンクであること」はそのことをただひたすら理解しようとする努力=よりよい世界のための闘争である。本作は、コロンビアにおけるパンクスの「限定的な状況」を単に訴えているわけではないのだ。
 
前略、路の上より ~大阪発~ #19 newsletter (釜ヶ崎パトロールの会)¥500
毎週のパトロール (夜回り)、福祉行動、月2回の仲間の日 (寄り合い・炊き出し)、協働炊事などーー大阪で野宿者の運動に取り組む「釜ヶ崎パトロールの会」の会報19号。今回は、釜パト活動日誌 (2007/7/27~2007/12/15)、大阪キタ団結祭り、越冬闘争に支援・連帯を、G8に反対! 「持たざる者」のヨーロッパ行進など全16ページ。
 

FRACTURA / CAVE CANEM split 7" (Contraszt! / Trujaca Fala) ¥400 Restocked
「一切がはたされ、私がより孤独でないことを感じるために、この私に残された望みといっては、私の処刑の日に大勢の見物人が 集まり、憎悪の叫びをあげて、私を迎えることだけだった。」ーーフランスの作家・Albert Camus (アルベール・カミュ) の言葉が、このsplit 7"のインナー・ジャケットに載せられている。そして、これらーードイツの新たなポリティカル・ダウンチューンド・クラスティー・パンク/ハードコア両バンドの歌詞も、そのカミュが著作のテーマとしたように、この退屈な (かつ恐ろしい) スペクタクル社会における人間存在の不条理さを唱ったものとなっている。Fracturaは、女性ヴォーカルの力強いエモティヴなクラスト/パンク・サウンドで、このシリアスなサウンドと立場が個人的に最高にたまらない。Cave Canemは、His Hero Is Gone/Tragedy直系のダークなネオクラストだが、日本の無我 (Muga) や90's USポリティカル・クラスト・バンド (例えば、Resist、Detestation) のような要素もあり、独自のセンスを持っている。大注目のバンドと言っていいだろう。どちらのバンドも思慮深く本当に鼓舞させられるグレート・スプリット。

"一切がはたされ、私がより孤独でないことを感じるために、この私に残された望みといっては、私の処刑の日に大勢の見物人が 集まり、憎悪の叫びをあげて、私を迎えることだけだった。" - アルベール・カミュ

 

PAZAHORA / KAH-ROE-SHI split 7" (Dis.eased Wrekkids) ¥400
シンガポール&マレーシア・ポリティカル・モダン・クラスト2バンドによるグレートな共演7"。まずは、Pazahoraは、1stアルバム "s/t" CD (2006) リリース後、2007年に録音された新曲2曲収録 (この作品を含めると、Acclaimには彼らの全作品入荷していることになる)。その1stアルバムで聞かせた真摯で力強い男女ツインヴォーカルのダーク・メロディック・クラストは、個人的には、欧米のこの種のバンドとの比較は必要ないほど、気に入っている。本作に関しては、そのことがより自分の中で明確になった、とだけ言っておこう。そして、このバンドは歌詞もいいのだが、今回はより具体的に提示してきた。ファースト・ソングの "Social Hell (社会地獄)" は、いわゆる「discrimination (差別)」についての曲だが、この曲の解説の始まりはこうだ : 「俺たちは、俺たちのライフスタイルや論理のために、犯罪者としてパンクスを軽蔑する社会にいまだ生きている。」 ー 彼らは「パンクスであること」で、この社会においてどのような扱いを受けるかという、あくまもパンクスの立場から出発し、「これはまさに同時代の社会的現実と態度に非常に疎い古代の偏見と思考である。」と指摘し、また、「この曲はただパンクスに関するものじゃなく、学校・仕事場・社会の通 例において、いかなる形の差別に直面している人なら誰にでも当てはまるものだ。」と続け、広域の「差別 」について言及している。ゆえに、この曲には、例えば「差別心は誰もが持っている」などという、あたかも俺たち「自身」がつくりだしているかのような「正しい」思考が一切なく、差別 のシステム (社会地獄) を根底から破壊する可能性を持っている。ー 「俺 (私) はこの社会地獄から逃れたい。拒絶する! 不要だ! 分かりたくもない! 俺 (私) はだまされやすい人間なんだ!」 ー この「俺 (私) はだまされやすい人間なんだ!」という自覚が重要なのだ。方や、「Death From Overwork」から日本語に直訳した「過労死」からバンド名を取ったKah-Roe-Shi。彼らは、全3曲収録。何人かのMass Separationのメンバー含むこのバンドは、Pazahoraと同じ「モダン・クラスト」の領域に位 置はするが、彼らとは毛色が違って、Tragedyというより、断然HHIGといったダーク&ヘヴィなハードコア/クラストを演奏する。しかし、それはあくまでも影響が「垣間見える」という程度のものであり、強いて言えば、その重苦しさだろう。混沌とした密度の濃いサウンドが実に聞き応え十分だ。歌詞は非常にシンプルだが、その中にも奴ら (システム) への怒りが凝縮され、その矛先も鮮明である。とくに、"Race Don't Exist (民族は存在しない)" は、「民族のドグマに対し自明のスローガンを考案するキャンペーン。」と解説がつけられ、それは「自明のスローガン」だと言い切っている。やはり「真の敵」を空想的にではなく見定めようとするバンドはかっこいい。両バンド共に、Acclaimが今お薦めするバンドである。「パンクが音楽以上のもの」であるパンクスにはとりわけ。

 

CEASE UPON THE CAPITOL / TRIKORONA split CD (Impulse Records) ¥800
2バンド共に全4曲、交互に2曲ずつ変則的に収録された、US・テネシー州マーフリーズボーローのパワフル・エモ・ハードコア "Cease Upon The Capitol" および東京のレイジング・エモ・バイオレンス "Trikorona" のsplit CD。前者・CUTPは、以前、Acclaimに彼らのファースト・シングル "The End Of Histroy" を入荷させたときからけっこういい、と思っていたバンド。「いわゆる「静と動」を基本としたハードコアと言えそうだが、イタリアのRaeinを思わせる爆発的なビートが、さらにこのバンドの激しさを増させている。」ーーこれは、そのときのレビューを抜粋したものだが、本作では、より曲が大らかになった印象を受ける。そしてその頃から見受けられたEnvyなどの日本のエモ・ハードコアの影響 (とりわけポストロック的な側面) もより増したように思う。結果、より貫禄も増したようだ。後者・Trikoronaは、非常にパワーバイオレンス/ファストコア色の高いエモ・バイオレンスという感じで、その中にも多種多様な要素が鏤められている。終始、変化を付けながら絶叫を止めないヴォーカリストも起因し、かなり破壊力抜群。全体的にメタルの影響を感じささせる曲作りも面 白い。Cease Upon The Capitolには、歌詞の日本語訳付。愛媛のImpulse Recordsからのリリース。

 

COSMIC NEUROSE "4Lions Standing In Wilderness" CD (Royal Shadow) ¥1,000
ex-Angel O.D.、現Abraham Cross、Unarm、Dreadeyeらのメンバーによる東京 "Hardest "Zoo" Core" こと "Cosmic Neurose" の1stアルバムが、自らのレーベルよりリリース。 「立ち上がれ境界を壊すものたち!」と叫ぶ "the Border Crasher" から気合い入りまくりである。そのサウンドは、レビューでよく目にする「一言で言い表すことは不可能」という表現とは、こういう音を指すのだ、ということを痛感させてくれるもの。それほど多種多様な影響が緻密に構成されており、そのとおりというかレビューを書くのに四苦八苦している。USハードコア、クラストコア、パワーバイオレンスなどを超バイオレントにミックスしていて、こう書くといわゆる「極端な」音に思われるかもしれない。しかし一貫して「ハードコア/パンク」である。そう感じさせてくれる要因は、ヴォーカル・スタイルやコーラス・ワークがそのことを多分に感じさせてくれるから、ということもあるかもしれないが、俺は、パンクスの可能性を唄ったラスト・ソング "Punks from 1999" が彼らの本質であるからに違いない、と思った。全7曲!

 

END THE AGONY "From The Lungs" 7" (SuperFi / Opiate) ¥400
UK・ブライトンのEnd The Agonyのデビュー・7"。現在、UKを中心に注目を集めているこのDIYバンドは、スローかつ荒涼とした破壊的なハードコア・スラッジをプレイする強力なバンドだ。現在は新たにベーシストが加入し、「トリオ」になったようだが、本作では、まだ「デュオ」での録音。しかしそんなことは関係なく、超分厚いサウンドでアングリーさも十分なサウンドを聞かせてくれる。「Like Noothgrush、Unsane、Dystopia」といった形容に心引かれる人は聞いて間違いない。そして、歌詞の意味を理解すれば、さらにこのバンドに入り込めるに違いない。彼らの歌詞は、そのサウンドと同様に「苦痛」に満ちている。しかし非常に熱情的に感じられるのは、彼らが、「苦痛」とひたすら真剣に向き合っているからだ。なぜなら、彼らは、"Plain And Simple (明瞭単純)" の中で、「苦痛」を「俺の最も悪い友人」と例えている。「苦痛」とは、この世で隠すことを義務づけられているものであり、また、この世で嘘をつかない唯一のものであるからこそ「(俺の) 最も悪い友人」なのだろう。バンド名の意味どおり、俺たちが「苦しみを終わらせる」には、このことを理解することが必要なのかもしれない。その "Plain And Simple (明瞭単純)" の全歌詞を以下に : 「俺の最も悪い友人。果 てしない痛み。俺たちはみな来るべき実に多くの苦痛を有している。現実は困難だ。歯を食いしばれ。感じろ、それを。」。全5曲。

 

BLACK BLOOD WORLD / ESKATOL split LP (Nakkeskudd Plater / Bombs Away Records / Fysisk Format) ¥900
ノルウェーから強力な2バンドがデビューである。 まずは、A-TownのBlack Blood World : 彼らは、総勢6名からなる「クラスティー・メタルコア」とでも呼べそうな、まったく新たな路線を開拓しているウルトラ・ポリティカル・ハードコア/パンク・バンドだ。掛け合いの力強いツインヴォーカルに、ダーク・クラストのエッセンスも含みながら、ザクザクのメタル・ギターかつストレート&モッシュなリズムで猛進する。グラインド・パートも取り入れ、ブルータル度極まれりという感じだが、全体的にメロディを重要視しているところも見落とせない。方や、オスロのEskatolは、元Summon The Crows、Ingen Utvei、Betongbarn、現Cruorisのメンバーによって結成されたバンドだ。こちらもツインヴォーカルの6ピースで、ダークなネオクラストをベースに、グラインドからパンクまであらゆるものを飲み込んだ、怒りに満ちたグライディング・クラスティー・ハードコア・サウンドを聞かせる。しかし、曲のカッコよさもさることながら、その非常にスリリングな展開には圧倒されるしかない。はっきり言って、寸分のダルさもない。歌詞は、前者は英語、後者はノルウェー語で唄われている。とりわけ、前者・Black Blood Worldの「無条件の抗議・抵抗・拒否」を現実に昇華する "Unconditional (無条件)" は、その歌詞の中から借りれば「Burning Hate (燃えたぎる憎悪)」が今、世界中のいたるところで噴出していることをも強く実感させられ非常に熱くなった。彼らはその中で確信的にこう叫ぶ : 「俺たちが攻撃するとき、自由の丸石と歌が大気を満たす。あらゆるもうひとつの選択肢が試みられ、俺たちの手が結ばれるからだ。」ーーそれには、この曲の題名である「Unconditional (無条件)」を条件に、抗議・抵抗・拒否の側に立つことが必要だ。

「もうひとつの解放区はもうひとつの隠れ家を攻撃する。今ふたたび。俺たちは国家と資本の力に直面 している。交渉は決裂し、平和的な努力は無視された。選択肢は残されなかった。だが、攻撃するために俺たちの手が結ばれる! 次に、俺たちは街路と市当局を占拠するだろう。機動隊は俺たちを止めることはできやしない。今、レンガと燃えたぎる心を武装せよ。クソみたいな先端技術などない。俺たちは立ち上がる。無条件の抗議! 無条件の抵抗! 無条件の拒否! 何ものも無条件の抗議を止めやしない。無条件の抗議! 無条件の抵抗! 無条件の拒否! 黒旗が高くあげられる。都市の闘争面 は、炎上する車と骨抜きにされた警官どもを残していく。俺たちは、奴らのガス弾や銃撃で思いとどまったりしない。街路でのにらみ合い。国家の子供と下僕の間で。催涙ガスと消火ホースは燃えたぎる憎悪を消せやしない。俺たちが攻撃するとき、自由の丸石と歌が大気を満たす。あらゆるもうひとつの選択肢が試みられ、俺たちの手が結ばれるからだ。」- Black Blood World "Unconditional (無条件)"

 
STRENGTH THROUGH DESPAIR #1 zine (S.T.D.) ¥350
スイス発アナーコパンク・ファンジン "Strength Through Despair (絶望による力)" が創刊。第一号となる本作は、USのアナーコクラスト/グラインド "Against Empire"、フランスのフィメール・フロンテッド・ポリティカル・グラインド/クラスト "Krap Nek"、同じくフランスのブルータル・ポリティカル・クラストパンク "Human Compost" の3バンドのインタビューを始めとして、筆者による「Anarcho-Buddhism (無政府仏教主義)」、「Vegetarianism / Veganism (菜食主義 / 完全菜食主義)」、「Anti-CIV (反文明)」などのアーティクル、そしてファンジン/レコード・レビュー、その他で構成されたA5版の全34ページ。とりわけ興味深かったのは、ある作家のテキストを翻訳し掲載した「I accept (受けいれる)」。このテキストは、我々がこのシステムの中で、「I accept (受けいれる)」33項目を挙げたもの。それは、こう始まる : 「我々のいわゆる自由世界のシステムは、我々各々一人とのある種の契約の合意に依っている。これは、何も考えずただ朝起きる場合、我々がみな毎朝同意するその契約の内容である。」。続きはこのファンジンの中で。すべて英語。
 

ACTIVE MINDS "It's Perfectly Obvious That This System Doesn't Work" LP (Looney Tunes / Maloka / Nikt Nic Nie Wie) ¥900
UKの教育的ベテラン・アナーコパンク・デュオ "Active Minds" の待望のサード・アルバムが、「It's Perfectly Obvious That This System Doesn't Work (このシステムが働かないことは完全に明白だ)」という何とも力強いタイトルを引っさげて、遂に登場。誤解を恐れずに言えば、Active Mindsには、「愛」がある。というより、自分がこのアルバムの中に詰め込まれたすべてが「愛」だと思っている、と言ったほうが正しいか。彼らは、可視あるいは不可視の人々の力を本当に信じているというか、ゆえにシステムに対する余裕があるのかもしれない。まさに、このアルバム・タイトルに示されているように。それは、「余裕」ではなく、「不充足」からきているのかもしれないが、しかしだからこそ、すべてのものが自由にならないかぎり、この闘争は終わらない、という無限の欲求の強さがまたかっこよすぎるのである。86年からレコードのリリースを決して止めてないのも納得である。以下のレビューも参照のこと :

"待望のニュー・アルバム! Active Mindsは、ギター/ドラムのアナーコパンク・ユニットとして、イギリスで86年にスタートし、長年に渡り、多数のレコードを出すことを決して止めたことがない。本作には、何曲かSeein'Redばりの速さを持った荒々しく怒り漲るフルスピードの新曲13曲が収録! 申し分のない教育的なブックレットが付いた素晴らしいサード・アルバム。" - (Maloka)

私は反対する。不正を永続させ、正当なことをさせないために権力を行使する者たちの規則に対し。他の人々がそれをただ受け入れるなら ー 何もすることができないと思う。それゆえ、私は規則の例外だ。また、私は唯一無二ではない。

世界の不正がきみを怒らせるなら、きみは独りではない。 時々、きみも思ったことがあるかもしれないが、同じように感じている何百人もの人々が地域の共同体、そして数百万もの人々が世界中にいる。献身的な人々の小グループは、相違を齎し、私たちが暮らしている社会を変えることができる ー 歴史はまさしくそれを行った人々の例で溢れている。庶民 ー 私やきみのような。立ち上がれ。私たちは独りじゃない。

- Exception To Their Rule (規則の例外)

 

KULTURKAMPF "Caught In An Evil Web Of Violence" LP (Looney Tunes) ¥900
80's初期UKアナーコパンク "Kulturkampf" の編集盤LPが、Active Mindsのメンバー運営のLooney Tunesよりリリース。"The Struggle" 1st demoの9曲、"The Corpse of Bureaucracy" 2nd demoの3曲に加え、84年のライブ1曲も収録の全13曲。全曲リマスター・バージョン。Anthrax、Fluxらを彷彿とさせる湿ったアナーコパンク・サウンドに、「Caught In An Evil Web Of Violence (暴力的な悪の巣に捕えられる) - Escape And Find The Real You! (逃げ出せ、そして本当の自分を見つけろ!)」というタイトルに象徴されるような、反/脱システムを訴える勇敢な姿勢。このバンドもまた、その時代の多くのアナーコパンク・バンド同様に、今の時代にも有益な多くのメッセージを我われに与えてくれるだろう。「マニアック」の一言で終わらせてはもったいない。

 
SCREWITHIN "Peace As Fuck" CD (Less Than TV) ¥1,600 Restocked
ここ最近のAcclaim Collectiveのお気に入りの日本のバンドの一つ。「All Cops Hate You」(このネーミングも最高) という自らの企画も行っている東京の男女ツインヴォーカル・ポリティカル・ハードコア/パンク・バンド "Screwithin" の1stフルアルバム。99年結成、2000年には、Struggle For Prideとのsplit CD "Hold Fast Afflux" をリリースしているが、俺はつい最近、彼らのライブを初体験。この彼らのライブが非常にパワフルで、ライブ・パフォーマンスもかっこ良くて、俺の中で鮮烈な印象として残っている。ということで、俺が彼らと出会ったのはほんとここ最近のことだが、ヴォーカリストの2人であるNさん (ex-Nukey Pikes, Nightmare etc) とIちゃんは、Acclaim Collectiveのことを既に知っていて、興味を持ってくれていた。そうした経緯があり、交流が生まれ、この1stアルバムのディストリビュートに至ったわけである。前置きはこのぐらいにしとこう。本作は、そのStruggle For Prideとのsplit CDから、7年ぶりとなるらしく、そして男女ツインヴォーカルになって新体制後の初の作品。ライブのかっこ良さからある程度想像はしていたが、このスタジオ録音もグレートな出来。「Screwithin流」の何とも形容しがたいオリジナリティ溢れるサウンドを従えて、まさに「重厚」という言葉がピッタリのギター、ベース、ドラムが一体となったまったく非の打ち所の無い演奏で、ノイジーに突き進む圧巻のレイジング・ポリティカル・ハードコア/パンクが全10 曲。また、2人の叫ぶインテリジェントなポリティカル・リリックスは、レーベル・インフォによれば、「主義思想の統一及び多数決による政策決定を一切必用としないというアナーコ的原則に立脚」というのも納得の、しかとした「自分たちの政治」を持っており、各々のソング・タイトルにもセンスの良さが伺える。扱っているテーマは、構造的なシステム〜戦争〜警察〜セクシャリティの商品化まで非常に多岐に渡る。最後に。彼らは、「真に平等な社会を表現するためには男女ツインボーカルが不可欠と判断」(これまたレーベル・インフォより) したらしいが、これは、Acclaim Collectiveが彼らに親近感や信頼感が湧いた最も大切な理由の一つである、と言っておきたい。歌詞には英語の解説もあり。
 
ABOLISHING THE BORDERS FROM BELOW #32 zine (May 2008) (Abolishing BB) ¥400
毎度ながら、東欧中の多種多様なアナキスト運動ー最新情報満載のベスト・アナキスト・ジャーナル "ABB" の最新32号が入荷。今号のテーマは、「Putting an end to their democracy by the fist (握りこぶしで奴らの民主主義に終止符を打て)」。内容は、「Frontexを通 すな ー 行動への呼びかけ」、「東欧中のMayday 2008」、「ロシアでの警察の暴力に対する抵抗運動 ー レポート&インタビュー」、「ブカレストでのNato会議 ー アナキスト・コミュニケと個人用アカウント」、「ブカレストでのNATO会議よりも遥かに多くの事に関するルーマニア人・アナキストのインタビュー」、「ポーランドでのミサイル防衛システムに対する抗議の最新情報 ー レポート&インタビュー」、「スクワットと自主管理スペースのための分散的な数日間の行動」、「一般 労働組合主義 ー 組合官僚を打ち倒せ!」、ほか。すべて英語。
 
"EL LIBERTARIO" Benefit Compilation CD (Kawaii / Fight For Your Mind / Les Nains Aussi) ¥900
前々から話題になっていたベネズエラ・カラカスのアナキスト・コレクティブ兼ニュース・ペーパー "El Libertario" へのベネフィット・コンピレーションが遂に日の目を見た。フランスのFight For Your MindのFlox監修による本作は、そのEl Libertarioからのインスピレーションを下に、多数のバンド、多数のレーベル、多数のアーティストが一同に協力し、全56ページものブックレットが付いた実にインフォメーティヴな内容となった。参加は、 Dona Maldad (Venezuela )、Bait (UK)、Autonomia (Peru)、Calavera ( France )、Misery (USA)、Reign Of Bombs (Sweden)、Coche Bomba (France)、Remains Of The Day (USA)、Oi J'ai Male (France)、Gyarandu (Finland)、Dios Hastio (Peru)、Tached Out (USA)、Apatia No (Venezuela)、Auktion (Sweden)、Pack (Swiss)、Holocaust In Your Head (Spain)、Mon Dragon (France)、Campus Stermini (Italy)、Dentro De Nada (Chile)、Krap Nek (France)、No Conforme (Spain)、 Deskarga Etilika (Portugal)、Iskra (Canada)、Trauma (France)、Radio Bikini (Holland)、Disrespect (USA)、Nuclear Death Terror ( Denmark)、Visions Of War (Belguim)、Non Deskript (France)、Audio Kollaps (Germany)、Ethnopaire (France) の全31バンド。デジパック仕様。
 

FxPxOx "2003 -2007 Recordings" CD (Kawaii / Straight From The Inside / Direccion Positiva) ¥900
アナキスト・イデアとD.I.Y. ムーブメントから奮い立たされたアティチュードと、80'sハードコアとSeein'Redのような怒り漲るスピードをミックスさせたサウンドで、世界中で支持を集めるマケドニアのアナーコ・ポリティカル・SxEスラッシュコア・バンド "FxPxOx"。本作は、2003年から2007年までにリリースされた彼らの7"、split 7"、コンピレーション・トラックから40曲 + 一つのライブ・セットを収録した全41曲収録ディスコグラフィー・アルバム。全世界の全12レーベルによる協同リリース。このバンドは歌詞もとにかく素晴らしい。彼らの怒りや不満は、国家機構による日々の抑圧へ対して向けられるが、それは同時に「バイブル主義」に常に注意を払うものでなければならない、と思わせるようなものばかり。だから、彼らの歌詞には、異常に信頼感がある。なぜなら、それは必然的に「すべての人々の平等」を喚起する闘いになるからである :

「俺たちはなぜ生まれたのか? 俺たちはなぜ死ぬのか? 俺たちはなぜ愛し合うのか? 俺たちはなぜ殺し合うのか? 自分自身で答えを見つけろ。このことを理解しようとするなら、すべての人々は平等だ!」 ー All People Are Equal (すべての人々は平等だ)

 
JOBCRUSHER "From The Cradle..." LP (Back On Tracks / Filth-Ear / Musi Canard) ¥900
ex-Lomb、Blaatのメンバーによるオランダのスクワッター・アナーコクラスト "Jobcrusher" が、1stアルバムをリリース。彼らは、以前、Zwolle (ズボーレ) のCO-9やDOASといったスクワットを拠点にしていたが、両方とも排除される。しかし、現在も新たなスクワットを求めて闘争しているという不屈のスクワッター・パンクスだ。本作は、それらーーCO-9とDOASの2つのスクワットを股に掛けて録音された全18曲収録。その不屈の闘争心はサウンドにも鮮明に表れている。Disrupt、ENT、Dropdeadらの影響濃いが、全体の感触やそのブチ切れ具合は、オランダということでBoycotに近い。歌詞も、スクワッター・パンクスということもあり、自分たちの「生存」を脅かすものには敏感である。まさに、アンガー&フラストレーション大爆発、反撃一筋。そして、スクワッター・パンクスの本領発揮と言うべきか、「生きのびる」術をよく分かっているな、と思わせる歌詞もちらほら : 「スクワッターの権利のために闘え」と叫ぶ "Kraken Gaat Door"、 Dumpster (ゴミあさり) を通じた資本主義批判を叫ぶ "Recycle Your Trash" など。また、2001年7月、イタリア・ジェノバでの反G8抗議で、当時23才だった抗議者 "カルロ・ジュリアーニ" を虐殺したイタリア国務省の特務警察 "カラビニエリ" を糾弾する、その名も "Carabinieri" も燃える。ナイスなアナーコクラスト・バンドだ。
 
IMMINENT CHAOS "Corrosion Of Human Essence" CD (Back On Tracks) ¥800
ブラジル・サンパウロのポリティカル・ハードコア/メタル "Imminent Chaos" の全13曲収録デビュー・アルバム。ハードコアとメタルをミックスした、いわゆる「モッシュコア」タイプのサウンドで、ブルータルで粗暴なハードコア/メタルが、デス/グラインドや、ときおりエモーショナルな要素も含みつつ、ストレートに展開していく。ブラジルのDIYパンク/ハードコア・シーンには、こうしたスタイルで、DIYや政治的な意識を持っているバンドが多いが、多少違うけれどもPoint Of No Returnが好きな人は気に入るかもしれない。ユニークな箱形紙ジャケに、ステッカー付。
 

LAKME "s/t" LP (Patches vs Buttons / Heat On Fire / IdeozloCin) ¥900
本作は、チェコ出身のポリティカル・エモハードコア "Lakme" の1st LP。彼らは、ベルギーのHeat On Fireから "s/t" CD-Rをリリースしていたが、この界隈ではかなり注目度の高いバンドのようだ。今で言えば、「スクリーモ」と呼ばれる部類には入るのだろうが、このバンドはかなりオールドなスタイル。いわゆる「勢い」で押し切るのではなく、それが無くとも (否定ではなく)、これだけ力強いサウンドを表現できることを実に上手く示しているというか、かなり聞きごたえがある。ありきたりな表現だが、本当にジワジワと感情を揺さぶってくるタイプ。そして、感情、夢、苦痛といったものがこのシステムによってどのように意図され、あるいは、それらを自分たちによってどのように取り戻していくかーーをコンセプトに書かれた歌詞も素晴らしい。また、ブックレットには、チェコ語・英語・フランス語の歌詞以外に、バンド・メンバーおよび協同リリースに参加したレーベル運営者によるポリティカル/パーソナルなテキストも掲載されている (CrimethInc.のチェコ支部ともいえるIdeozloCinは、"Join The Resistance - Fall In Love" のチェコ語訳を掲載)。つまりこのレコードは、真に協同作業によって、自分たちの感情・夢・苦痛を自分たちで具現化していくという実践の空間でもあるのだ。全7曲。

 

"JIRIKI" Anti-G8 compilation CD (Jiriki Records) ¥1,000
「自力ムーブメントの誘い」という呼びかけと共に、JIRIKI Records (自力レコード) の反G8コンピレーション "JIRIKI" が遂にリリース! 今年7月、北海道・洞爺湖で開催されるG8会議に反対の意思表明をするために、日本のバンド/アーティストを中心に、イギリス、マレーシア、アメリカ、オランダ、スペイン、韓国など、世界から総勢24グループが集結した。そしてまた、本作は、日本において、G8に対する抗議・対抗運動を盛り上げ、持続していくための反G8ネットワーク "No G8 Action Japan" に対するベネフィットだ。しかし、「反G8」という同じ意思を持ったバンド/アーティストがこれだけ集結すると実に壮観である。それぞれがG8をどのように考え、G8に対しどのように抗議し、G8をどのように壊し、G8をどのように無くしていくがよく見えてくるのがこれまた実に面 白い。しかも、それぞれの歌詞を読むと、いわゆる「G8」に限定されてないのでなおさらそうで、G8が象徴的に位 置してはいるのだが、この世界でのそのG8の目的や役割が、姿形を変えいたるところに存在し、俺/私たちにどのように影響しているかを様々な角度から把握することができる。「一つ」のテーマを与えることが必然的にこうなったことは、壁の後ろに隠れ、多様性の中の俺/私たち自身の生存を殺すG8に対する脅威となるだろう。おそらくその理由は参加しているバンド/アーティストが「多様」だからではない。本来的に俺/私たちが「多様」だからである。そしてそれは、決して「それぞれ」を意味するものではなく、その中で繋がってこそちからになる。そのことに対し真っ向から敵対するのがG8なのである。ジャンルで言えば、DIYパンク/ハードコア・バンドが中心になっている感じだが、それだけではないその「多様な」可能性を持った面 々は以下に : ACTIVE MINDS (UK)、IT'S YOU (Japan)、GUILLOYAN (Japan)、UNARM (Japan)、HASRAT (Malaysia)、BEERWULF (Japan)、DAITOKAI (USA)、KORACORA (Japan)、VOCO PROTESTA (Japan)、 PROLETARIART (Japan)、SACRIFICE (Japan)、 ENCROACHED (Japan)、KOLA (Japan)、さっちゃん "Sacchan" (Japan)、SEEIN RED (Holland)、SCREWITHIN (Japan)、MOPKOBB (Spain)、ミッシング箱庭 "Missing Hakoniwa" (Japan)、AIZAWANDER (Japan)、INNER TERRESTRIALS (UK)、OUT OF TOUCH (Japan)、赤い疑惑 "Akai Giwaku" (Japan)、THE HAPPENING (Japan)、DOPEHEAD (Korea)。

 
TACHED OUT "s/t" 7" (Under Siege / Fight For Your Mind / Subversive Way) ¥400
ex-State Of Fear、Consume、Deformed Conscience、React、Behind Enemy Lines、The Total Endらのクラスト・オールスター・メンバーによるUS・コネチカット州のニュー・バンド "Tached Out" のデビュー・シングル。フランス・パリのタトゥー・アーティスト "Laura Santana" の手によるジャケットからもある程度想像できると思うが、今回は、このメンツから想像されるような、いわゆる怒濤のクラストコア・サウンド、あるいはポリティカル・ハードコア・サウンドではなく、ロックンロール・スピリット溢れる超ヘヴィなモーターパンク・サウンド。これがかなりいい。イメージは180度変わったが、さすがにどっしりとした存在感や、そこまで具体的ではないが歌詞にも共通 項が見出せる。全4曲収録で、フランスのDIYパンク/ハードコア・3レーベルによる協同リリース。
 

GASMASK TERROR "Architects Of Death" 7" (Flower Of Carnage / Wake Up Anarchy Rider!) ¥450
フランス・ボルドーのアメイジング・ポリティカル・クラストパンク "Gasmask Terror" の待望の全6曲収録ニュー・シングルが、フランスのWake Up Anarchy Rider!、および北九州のFlower Of Carnage (DIYパンク/ハードコア・ディストロ "Missing You Is Killing Me" のMomoのレーベル) の協同によって遂にリリースされた。これは、彼らの最高傑作と言っていいだろう。Discharge、Totalitar、Skitkids路線〜という比較ももう必要ないだろう。1st LPから既にその兆しはあったが、ここに、彼ら独自のサウンドは示された、と言い切れるほどの完成度の高さである。もちろんその1st LPの延長線上にあるひたすら黒くバイオレントなロッキン・Dビート・クラストパンク・サウンドなのだが、今作では、よりノリを失わせずに構築されるギター、ベース、ドラムの密度の濃い融合が際立っている。勢いも倍増でとんでもないことになっている。そして、このバンドは、まさに怒声といった様相のヴォーカリストが叫ぶ歌詞がやはり素晴らしい。何が素晴らしいというと、取り上げる問題/トピックの非普遍性、そして普遍的な問題/トピックでも彼らの手にかかればこうなるという刺激的な意外性である。また、どんな状況においても正反対から物事を見ている異端ぶりである。ゆえに「仲間」への愛も深くある。その視点で、今作では、クリスチャン、セクシズム、孤独死、ジェントリフィケーション (下層住宅地の高級化)、戦争などを考察している。俺は、こういうバンドがいるから、安心してパンクのちからを信じることができるのである。Missing You Is Killing MeのSatomi & Momoによる解説の日本語訳インサート付。

「「システムのせいだ」ーーパンクスはこんなありきたりの台詞をはくのが好きなようだ。それで彼らは自分達のすべてを何か抽象的な物のせいにすることができるからだ。(大体、"システム" って何なんだ?) そして、自己に何も問いかけない。性、そして、ジェンダーの役割に関して、教育というものは、性別 の差異を形づくるものとして、個々の人格形成に多大な影響を与える。しかし、自由意志はまた重要な役割を果 たす。我々自身の出生性の重さを意識することが、私達の行為やふるまいに影響している事を知りながら、何も変えようとしないなら、君のズボンに縫い付けてある "平等" と書かれたパッチや、君が拳を突き上げて歌うプロテストソング (抗議の歌) は、現状を益々悪化させ、問題を解決へは導かないだろう。」 ー Burdened At Birth (出生の重圧)

 
EKIDAD "s/t" CD-R (Plus Que Des Mots) ¥200
ペルビアン・アナーコパンク・バンド "Ekidad" の4枚のアルバムの内、2002〜2006年の間にリリースされた3枚のアルバム "Pasa La Voz" (2006)、"Alegria" (2004)、"Partidarios De La Violencia" (2002) + ライブ・トラック5曲を収録した全33曲入りCD-R。フランスのDIYパンク/ハードコア・レーベル "Plus Que Des Mot" からのリリース。彼らは、2001年に、Generacion Perdiaのメンバーによって結成されたバンド。まさにぺルビアン・アナーコパンク王道路線とも言えるシンガロングを交えた力強いサウンドで、初期Autonomiaが好きな人も気にいるようなメロディアスな要素も持っている。すべての歌詞とそのフランス語訳 + ヴォーカリストのインタビュー、ぺルビアン・アナーコパンク・シーンのミニ・レポートを掲載した歌詞カード付。
 
STRONG AS TEN "s/t" LP (Au Fond De L'Impasse / 213 Records / D'ici A La Realite) ¥900 Restocked
これは痛快である。以前、入荷したShallnotkillとのsplit 7"も良かったが、今回はさらにパワーアップした作品を作り上げてきたフランスのファスト・ポリティカル・ハードコア・バンド "Strong As Ten" の1stアルバム。以前の勇敢なオールドスクール・ハードコア色はもちろん残しつつ、Charles Bronsonばりにスピードを上げ、そしてなによりこのバンド独特のセンス (ユーモアも一杯) が随所に鏤められており、聞き所がたっぷりだ。ストレートかつ読み心をソソるポリティカルな歌詞も、「このアルバムは、あらゆる民族、ジェンダー、年齢、文化、そして種のために、俺たちの世界を人生のよりよい場所にする夢によってインスパイアされた」とバック・カバーに記載されているとおりである。つまり非常に鼓舞される内容なのだ。全13曲収録にもかかわらずあっという間だが、単調ではないし、ノリも抜群によく気持ちいいことこの上ない。Black Flag、Infestのカバーもキマってる。
 
ABOLISHING THE BORDERS FROM BELOW #31 (February 2008) zine (Abolishing BB) ¥400
東欧のベスト・アナキスト・ジャーナル "ABB" 31号。内容は以下に : 「国境と移動」 ー 東部戦線はそんなに静かじゃない ; Frontexがその請負仕事を行っている外国人嫌いのヨーロッパを保証している / 「ABC & 直面する抑圧」 − 監獄からの手紙とインタビューを含む、投獄され鎮圧されたアナキストの最新情報 / 「反軍国主義」 ー チェコ人アクティヴィストのインタビュー含む、チェコ及びポーランドでの米軍基地に反対する抵抗運動の最新情報 / 「Budrykでのストライキ」 ー ポ−ランドの劇的な坑夫たちのストライキ後のレポート及びアナキストの発言 / 「反ファシスト抵抗運動」 ー チェコ、ポーランド、ロシアでの反ファシスト闘争レポート / 「スロヴァキアからのレポート」 ー Piama、Akciaの社会闘争、労働者の抵抗及び活動 / 「新たな政府ー新たな問題」 ー 新たなポーランド政府政治の最初の分析 / 「Rozbrat」 ー 排除の危機にあるポーランドの老舗アナキスト・センター / 「エストニアからのレポート」 ー 抑圧的な改革 / 「44年のワルシャワ暴動における赤黒集団」 ー 一時代から ; アナキストとサンジカリスト・ムーブメントの無名の歴史 / 「自治のトリビューン」 ー スロヴェニアの相次ぐ社会闘争のドキュメント / 「自由を今!」 ー 3月8-10日、モスクワでのジェンダー・フェスティバルの招待告知 / ほか。すべて英語。
 
(fuf) 通信 #4 newsletter (フリーターユニオン福岡) ¥100
福岡のフリーター/生存組合 "(fuf)" が発行する通信ーー通称「ニョッキ」の第4号が入荷。どぶろく祭報告・小野俊彦/いのうえしんぢ、牛乳のあっちの世界・はちみつ王子、パンク談義・内野端樹、組合コラム・たけもりまき、リレー小説・馬野骨介、ニートデモ報告・馬野骨介/ぬ りこちちり、闘争報告・丸田弘篤、報告 + 予定・編集部で構成された全8ページ。常に人生における「危うい鼓動」を忘れない (fuf) の組合員の原稿はどれも刺激的だ。パンクス向けに宣伝すれば、正式に組合員となったアナーコパンク・バンド "Gotcha" のヴォーカリストのUッチー執筆の「パンクは力」だろう。この原稿にはパンクが俺たちにとってより有益なものになるヒントが詰まっているが、この通 信に違和感なくはまっているのは、俺たちの「危うい鼓動」を取り戻すための労働運動もパンクも何ら変わりがないからである。そう思わせてくれることが、俺自身も親近感を感じる (fuf) の最大の魅力だろう。
 

LETORMENTA "Resest" 7" (Accidia HC / No Flags / Sons Of Vesta) ¥400
1stアルバム "L'Unico Elemento"をリリース、イタリア・チェセナのスクワット "Al Confino" ベネフィット・コンピ7"への参加を経て、イタリア・フォルリのポリティカル・ポエティック・ハードコア "LeTormenta" のニュー7"が、イタリア各地の全23ものDIYレーベルの協力によってリリース。このバンドは非常に独自のスタイルを築いている。メタリックなエモティブ・ハードコアに、情熱的なグライディング・パート、あるいはポエティック・パートを巧みにミックスし、曲が激変していくーーといったようなサウンド。とにかく激しく熱い。そして、この7"は、全曲、「Clockwork (時計仕掛け)」と「Resistance (抵抗)」をコンセプトに、曲が書かれており、そのどれもが「具現的な」闘いに私たちを促してくれるには十分な説得力を持っている。また、この7"は、この世界をより良くしようとする政治囚のためのベネフィット・レコードであり、具合的には、そうした政治囚の支援を行っているイタリアの "Senza Gabbie" 及び "Cassa Di Solidarieta Anticarceraria" と呼ばれる2つのグループに寄付される。彼らはそこで次のように書いている : 「このレコードは現在、妨害の前にいて、その終焉まで自分たちのやり方を続けることができるのを待つ人々のためのものだ。人生と自由に関する自分たちの意志をもって、道徳に課された妨害を見つけた人々。太陽が光り輝き、温暖化する谷の中で。親愛なる友人たちよ... 俺たちは、遅かれ早かれそれに到達するだろう。誰も異議など唱えない。」ーーファースト・ソングのタイトルは、「Accettare / Resistere L'Ingranaggio (時計仕掛けを受け入れるか / に抵抗するか)」 、である。彼らのいう俺たちの「親愛なる友人たち」は、後者の道を選んだ。ゆえに、この7"のコンセプト及びその目的は、俺たちと無縁でない。俺たちもまた後者の道を選ぶのなら。Roidのカバーを含む「生の奪還」のための全3曲。

 
"NEW NAMES FOR OLD DESIRES" 4 way split CD (Delusion Of Terror / Major Malfunction / Takefour Collective) ¥800
フィリピンのハードコア/パンク・コミュニティでは、いわゆる「メタル影響下のハードコア」、あるいは「メタリック・ハードコア」と呼ばれるバンドが実に精力的に活動しているが、フィリピン各地のそのようなタイプのNuclear Punishment、Isvarah、Prayer Of Endurance、Forgiveness Deniedの4バンドを集めた4 way split CDが、フィリピンのDelusion Of Terrorより届いた。Nuclear Punishmentは、非常にデスメタル色濃いサウンドで、レーベルのインフォに、「ObituaryとGehennaの異種交配のように聞こえる狂気の音楽」とあるように、かなり極悪度が高い。Isvarahは、かなりダークな空気が充満しており、それに純粋なハードコア・ヴォーカルというメタリック・ハードコア。Prayer Of Enduranceは、メタル、スラッシュ、そしてあらゆるストロング・ハードコアの影響が感じられ、現代的なテクニカルな要素もふんだんに取り入れたサウンド。ラストのヴィーガン・ストレートエッジ "Forgiveness Denied" は、既に解散したようだが、個人的にはこのバンドが一番よかった。多彩 な表現力を持ち、Earth CrisisやPoint Of No Returnのような、重厚メタル・ハードコアをプレイしている。アートワークもビューティフルで、総合的にかなりクオリティの高い作品と言えるだろう。
 
BYSTORM / PULLING TEETH split CD (Delusion Of Terror / Major Malfunction / Takefour Collective) ¥800
フィリピンおよびUSメリーランド州のパワフル・メタル・ハードコア2バンドの対決。前者・マニラ出身のBystromは、同郷のSaunaとのsplit CDに続く本作が2作目。彼らは、基本的には、Integrity、Ringwormらの90's中期のクリーブランド周辺のメタル・ハードコア・インフルエンスドなサウンドを演奏しているが、個人的には、CatharsisやGehennaあたりのダークな感触も持っていると感じた。曲の展開にもそれらのバンドと似ているところがある。Earthmoverのカバー含む新曲11曲収録。方や、2008年4月にジャパン・ツアーも控える後者・ボルチモア出身のPulling Teethは、ところどころで「Integrity meets Left For Dead」と評されているのも納得。ソリッドなスラッシュ・リフで突進しまくるレイジング・ハードコアに、重厚なモッシング・メタル・パートの融合が実にかっこよい。本作には、USのA389 Recordingsよりリリースされたsplit 7" w/Frightenerセッションの5曲 + Wersでのライブ・トラック5曲の10曲収録。フィリピンのDIYパンク/ハードコア・3レーベルによる協同作品。
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