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映画「素人の乱」
DVD (Self-Released) ¥1,500
"高円寺の商店街にそれぞれ店を持つ若者達から自然発生した「素人の乱」。中古家電店主の松本哉を中心に、ネットラジオ配信や地域活動などを通
して生活圏に根付い た独自の文化を築いている。上からの一方的な規制や弾圧に対し、「街を遊び場に変える」という発想から、区議選を利用したある作戦を思いつくが…。
DIYの力強い意思と、ダイナミックな活動に血湧き肉踊るお祭りドキュメント!"
- 本作より。 ※DVD特典映像 ドイツ珍道中のデモ映像 (10分) を収録! 撮影/編集/監督
中村友紀 出演/松本哉 山下陽光 二木信 小笠原瓊太 他 製作年 2008年
80分 DVD装丁 成田圭祐 |
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STRENGTH
THROUGH DESPAIR #1 zine (S.T.D.)
¥350
スイス発アナーコパンク・ファンジン "Strength Through Despair (絶望による力)"
が創刊。第一号となる本作は、USのアナーコクラスト/グラインド "Against
Empire"、フランスのフィメール・フロンテッド・ポリティカル・グラインド/クラスト
"Krap Nek"、同じくフランスのブルータル・ポリティカル・クラストパンク
"Human Compost" の3バンドのインタビューを始めとして、筆者による「Anarcho-Buddhism
(無政府仏教主義)」、「Vegetarianism / Veganism (菜食主義 / 完全菜食主義)」、「Anti-CIV
(反文明)」などのアーティクル、そしてファンジン/レコード・レビュー、その他で構成されたA5版の全34ページ。とりわけ興味深かったのは、ある作家のテキストを翻訳し掲載した「I
accept (受けいれる)」。このテキストは、我々がこのシステムの中で、「I
accept (受けいれる)」33項目を挙げたもの。それは、こう始まる : 「我々のいわゆる自由世界のシステムは、我々各々一人とのある種の契約の合意に依っている。これは、何も考えずただ朝起きる場合、我々がみな毎朝同意するその契約の内容である。」。続きはこのファンジンの中で。すべて英語。
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ACTIVE MINDS "It's Perfectly Obvious That This System Doesn't
Work" LP (Looney Tunes / Maloka / Nikt Nic
Nie Wie) ¥1,100
UKの教育的ベテラン・アナーコパンク・デュオ "Active Minds" の待望のサード・アルバムが、「It's
Perfectly Obvious That This System Doesn't Work (このシステムが働かないことは完全に明白だ)」という何とも力強いタイトルを引っさげて、遂に登場。誤解を恐れずに言えば、Active
Mindsには、「愛」がある。というより、自分がこのアルバムの中に詰め込まれたすべてが「愛」だと思っている、と言ったほうが正しいか。彼らは、可視あるいは不可視の人々の力を本当に信じているというか、ゆえにシステムに対する余裕があるのかもしれない。まさに、このアルバム・タイトルに示されているように。それは、「余裕」ではなく、「不充足」からきているのかもしれないが、しかしだからこそ、すべてのものが自由にならないかぎり、この闘争は終わらない、という無限の欲求の強さがまたかっこよすぎるのである。86年からレコードのリリースを決して止めてないのも納得である。以下のレビューも参照のこと
:
"待望のニュー・アルバム! Active Mindsは、ギター/ドラムのアナーコパンク・ユニットとして、イギリスで86年にスタートし、長年に渡り、多数のレコードを出すことを決して止めたことがない。本作には、何曲かSeein'Redばりの速さを持った荒々しく怒り漲るフルスピードの新曲13曲が収録!
申し分のない教育的なブックレットが付いた素晴らしいサード・アルバム。"
- (Maloka)
★
私は反対する。不正を永続させ、正当なことをさせないために権力を行使する者たちの規則に対し。他の人々がそれをただ受け入れるなら
ー 何もすることができないと思う。それゆえ、私は規則の例外だ。また、私は唯一無二ではない。
世界の不正がきみを怒らせるなら、きみは独りではない。
時々、きみも思ったことがあるかもしれないが、同じように感じている何百人もの人々が地域の共同体、そして数百万もの人々が世界中にいる。献身的な人々の小グループは、相違を齎し、私たちが暮らしている社会を変えることができる
ー 歴史はまさしくそれを行った人々の例で溢れている。庶民 ー 私やきみのような。立ち上がれ。私たちは独りじゃない。
- Exception To Their Rule (規則の例外)
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KULTURKAMPF "Caught In An Evil Web Of Violence" LP
(Looney Tunes) ¥1,100
80's初期UKアナーコパンク "Kulturkampf" の編集盤LPが、Active Mindsのメンバー運営のLooney
Tunesよりリリース。"The Struggle" 1st demoの9曲、"The Corpse of
Bureaucracy" 2nd demoの3曲に加え、84年のライブ1曲も収録の全13曲。全曲リマスター・バージョン。Anthrax、Fluxらを彷彿とさせる湿ったアナーコパンク・サウンドに、「Caught
In An Evil Web Of Violence (暴力的な悪の巣に捕えられる) - Escape
And Find The Real You! (逃げ出せ、そして本当の自分を見つけろ!)」というタイトルに象徴されるような、反/脱システムを訴える勇敢な姿勢。このバンドもまた、その時代の多くのアナーコパンク・バンド同様に、今の時代にも有益な多くのメッセージを我われに与えてくれるだろう。「マニアック」の一言で終わらせてはもったいない。
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SCREWITHIN
"Peace As Fuck" CD (Less Than TV) ¥1,600
Restocked
ここ最近のAcclaim Collectiveのお気に入りの日本のバンドの一つ。「All
Cops Hate You」(このネーミングも最高) という自らの企画も行っている東京の男女ツインヴォーカル・ポリティカル・ハードコア/パンク・バンド
"Screwithin" の1stフルアルバム。99年結成、2000年には、Struggle For
Prideとのsplit CD "Hold Fast Afflux" をリリースしているが、俺はつい最近、彼らのライブを初体験。この彼らのライブが非常にパワフルで、ライブ・パフォーマンスもかっこ良くて、俺の中で鮮烈な印象として残っている。ということで、俺が彼らと出会ったのはほんとここ最近のことだが、ヴォーカリストの2人であるNさん
(ex-Nukey Pikes, Nightmare etc) とIちゃんは、Acclaim Collectiveのことを既に知っていて、興味を持ってくれていた。そうした経緯があり、交流が生まれ、この1stアルバムのディストリビュートに至ったわけである。前置きはこのぐらいにしとこう。本作は、そのStruggle
For Prideとのsplit CDから、7年ぶりとなるらしく、そして男女ツインヴォーカルになって新体制後の初の作品。ライブのかっこ良さからある程度想像はしていたが、このスタジオ録音もグレートな出来。「Screwithin流」の何とも形容しがたいオリジナリティ溢れるサウンドを従えて、まさに「重厚」という言葉がピッタリのギター、ベース、ドラムが一体となったまったく非の打ち所の無い演奏で、ノイジーに突き進む圧巻のレイジング・ポリティカル・ハードコア/パンクが全10
曲。また、2人の叫ぶインテリジェントなポリティカル・リリックスは、レーベル・インフォによれば、「主義思想の統一及び多数決による政策決定を一切必用としないというアナーコ的原則に立脚」というのも納得の、しかとした「自分たちの政治」を持っており、各々のソング・タイトルにもセンスの良さが伺える。扱っているテーマは、構造的なシステム〜戦争〜警察〜セクシャリティの商品化まで非常に多岐に渡る。最後に。彼らは、「真に平等な社会を表現するためには男女ツインボーカルが不可欠と判断」(これまたレーベル・インフォより)
したらしいが、これは、Acclaim Collectiveが彼らに親近感や信頼感が湧いた最も大切な理由の一つである、と言っておきたい。歌詞には英語の解説もあり。 |
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ABOLISHING
THE BORDERS FROM BELOW #32 zine (May 2008) (Abolishing
BB) ¥400
毎度ながら、東欧中の多種多様なアナキスト運動・最新情報満載のベスト・アナキスト・ジャーナル
"ABB" の最新32号が入荷。今号のテーマは、「Putting an end to their
democracy by the fist (握りこぶしで奴らの民主主義に終止符を打て)」。内容は、「Frontexを通
すな ー 行動への呼びかけ」、「東欧中のMayday 2008」、「ロシアでの警察の暴力に対する抵抗運動
ー レポート&インタビュー」、「ブカレストでのNato会議 ー アナキスト・コミュニケと個人用アカウント」、「ブカレストでのNATO会議よりも遥かに多くの事に関するルーマニア人・アナキストのインタビュー」、「ポーランドでのミサイル防衛システムに対する抗議の最新情報
ー レポート&インタビュー」、「スクワットと自主管理スペースのための分散的な数日間の行動」、「一般
労働組合主義 ー 組合官僚を打ち倒せ!」、ほか。すべて英語。 |
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"EL LIBERTARIO"
Benefit Compilation CD (Kawaii / Fight For Your
Mind / Les Nains Aussi) ¥1,100
前々から話題になっていたベネズエラ・カラカスのアナキスト・コレクティブ兼ニュース・ペーパー
"El Libertario" へのベネフィット・コンピレーションが遂に日の目を見た。フランスのFight
For Your MindのFlox監修による本作は、そのEl Libertarioからのインスピレーションを下に、多数のバンド、多数のレーベル、多数のアーティストが一同に協力し、全56ページものブックレットが付いた実にインフォメーティヴな内容となった。参加は、
Dona Maldad (Venezuela )、Bait (UK)、Autonomia (Peru)、Calavera (
France )、Misery (USA)、Reign Of Bombs (Sweden)、Coche Bomba (France)、Remains
Of The Day (USA)、Oi J'ai Male (France)、Gyarandu (Finland)、Dios
Hastio (Peru)、Tached Out (USA)、Apatia No (Venezuela)、Auktion (Sweden)、Pack
(Swiss)、Holocaust In Your Head (Spain)、Mon Dragon (France)、Campus
Stermini (Italy)、Dentro De Nada (Chile)、Krap Nek (France)、No Conforme
(Spain)、 Deskarga Etilika (Portugal)、Iskra (Canada)、Trauma (France)、Radio
Bikini (Holland)、Disrespect (USA)、Nuclear Death Terror ( Denmark)、Visions
Of War (Belguim)、Non Deskript (France)、Audio Kollaps (Germany)、Ethnopaire
(France) の全31バンド。デジパック仕様。 |
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FxPxOx "2003 -2007 Recordings" CD
(Kawaii / Straight From The Inside / Direccion Positiva)
¥1,100
アナキスト・イデアとD.I.Y. ムーブメントから奮い立たされたアティチュードと、80'sハードコアとSeein'Redのような怒り漲るスピードをミックスさせたサウンドで、世界中で支持を集めるマケドニアのアナーコ・ポリティカル・SxEスラッシュコア・バンド
"FxPxOx"。本作は、2003年から2007年までにリリースされた彼らの7"、split
7"、コンピレーション・トラックから40曲 + 一つのライブ・セットを収録した全41曲収録ディスコグラフィー・アルバム。全世界の全12レーベルによる協同リリース。このバンドは歌詞もとにかく素晴らしい。彼らの怒りや不満は、国家機構による日々の抑圧へ対して向けられるが、それは同時に「バイブル主義」に常に注意を払うものでなければならない、と思わせるようなものばかり。だから、彼らの歌詞には、異常に信頼感がある。なぜなら、それは必然的に「すべての人々の平等」を喚起する闘いになるからである
:
「俺たちはなぜ生まれたのか? 俺たちはなぜ死ぬのか? 俺たちはなぜ愛し合うのか?
俺たちはなぜ殺し合うのか? 自分自身で答えを見つけろ。このことを理解しようとするなら、すべての人々は平等だ!」
ー All People Are Equal (すべての人々は平等だ)
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JOBCRUSHER
"From The Cradle..." LP (Back On Tracks / Filth-Ear
/ Musi Canard) ¥1,100
ex-Lomb、Blaatのメンバーによるオランダのスクワッター・アナーコクラスト
"Jobcrusher" が、1stアルバムをリリース。彼らは、以前、Zwolle (ズボーレ)
のCO-9やDOASといったスクワットを拠点にしていたが、両方とも排除される。しかし、現在も新たなスクワットを求めて闘争しているという不屈のスクワッター・パンクスだ。本作は、それらーーCO-9とDOASの2つのスクワットを股に掛けて録音された全18曲収録。その不屈の闘争心はサウンドにも鮮明に表れている。Disrupt、ENT、Dropdeadらの影響濃いが、全体の感触やそのブチ切れ具合は、オランダということでBoycotに近い。歌詞も、スクワッター・パンクスということもあり、自分たちの「生存」を脅かすものには敏感である。まさに、アンガー&フラストレーション大爆発、反撃一筋。そして、スクワッター・パンクスの本領発揮と言うべきか、「生きのびる」術をよく分かっているな、と思わせる歌詞もちらほら
: 「スクワッターの権利のために闘え」と叫ぶ "Kraken Gaat Door"、 Dumpster
(ゴミあさり) を通じた資本主義批判を叫ぶ "Recycle Your Trash" など。また、2001年7月、イタリア・ジェノバでの反G8抗議で、当時23才だった抗議者
"カルロ・ジュリアーニ" を虐殺したイタリア国務省の特務警察 "カラビニエリ"
を糾弾する、その名も "Carabinieri" も燃える。ナイスなアナーコクラスト・バンドだ。
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IMMINENT
CHAOS "Corrosion Of Human Essence" CD (Back
On Tracks) ¥1,000
ブラジル・サンパウロのポリティカル・ハードコア/メタル "Imminent Chaos"
の全13曲収録デビュー・アルバム。ハードコアとメタルをミックスした、いわゆる「モッシュコア」タイプのサウンドで、ブルータルで粗暴なハードコア/メタルが、デス/グラインドや、ときおりエモーショナルな要素も含みつつ、ストレートに展開していく。ブラジルのDIYパンク/ハードコア・シーンには、こうしたスタイルで、DIYや政治的な意識を持っているバンドが多いが、多少違うけれどもPoint
Of No Returnが好きな人は気に入るかもしれない。ユニークな箱形紙ジャケに、ステッカー付。
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PROTESTANT "The Hate. The Hollow." CD
(Halo Of Flies) ¥1,100
本作の前にリリースされたラスト・シングル "s/t" 7" が良かったので、個人的に注目していた矢先に、
Profane Existence #56にインタビューが掲載され、この1stアルバムがリリースされたウィスコンシン州・ミルウォーキーのProtestant。これは、その7"からはるかにパワーアップした傑作だ。「ダーク」・「エピック」・「アングリー」ーーこれらのキーワードの意味するところを最大限に満たしたそのサウンドは、CatharsisとHis
Hero IS Goneの出会いに、新たにFall Of Efrafaが加わったかのようだ。そのことで、さらにサウンド全体が大地が揺れ動くが如く様相を呈している。それは、歌詞にも非常に表れている
。「A Smaller World (より小さな世界)」の歌詞の始まりはこうである
: 「俺はより小さな世界が欲しい。太陽を引きずりおろしたい。俺はアイドル
(偶像) が落ちるのを見たい。だれであれ、どこであれ。」ーー俺は、この歌詞を読み、彼らの言うその「より小さな世界」の意味を考るとき、この世界がどのように動いているのか少し分った気がした。言うまでもなく、この世界は広い。しかし、私たちはこの世界の広さによって、自分たちと自分たちの「真実」との距離が計れなくなっている、ということはないだろうか?
彼らが言う「アイドル (偶像)」との距離は計れるのだが。彼らは、その歌詞の中でこうも言っている
: 「We're All Fucking Dead (俺たちはみな死んでいる)」ーーつまり、この世界では、「俺たちはみな死んでいる」、ということである。このことから、彼らの言う「より小さな世界」の意味が見えてはこないだろうか?
ヒントを与えれば、私たちには私たち自身の距離を小さくすることが必要ということだ
: 「I want a smaller world (俺はより小さな世界が欲しい)」。
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LAKME "s/t" LP (Patches vs Buttons
/ Heat On Fire / IdeozloCin) ¥1,100
本作は、チェコ出身のポリティカル・エモハードコア "Lakme" の1st LP。彼らは、ベルギーのHeat
On Fireから "s/t" CD-Rをリリースしていたが、この界隈ではかなり注目度の高いバンドのようだ。今で言えば、「スクリーモ」と呼ばれる部類には入るのだろうが、このバンドはかなりオールドなスタイル。いわゆる「勢い」で押し切るのではなく、それが無くとも
(否定ではなく)、これだけ力強いサウンドを表現できることを実に上手く示しているというか、かなり聞きごたえがある。ありきたりな表現だが、本当にジワジワと感情を揺さぶってくるタイプ。そして、感情、夢、苦痛といったものがこのシステムによってどのように意図され、あるいは、それらを自分たちによってどのように取り戻していくかーーをコンセプトに書かれた歌詞も素晴らしい。また、ブックレットには、チェコ語・英語・フランス語の歌詞以外に、バンド・メンバーおよび協同リリースに参加したレーベル運営者によるポリティカル/パーソナルなテキストも掲載されている
(CrimethInc.のチェコ支部ともいえるIdeozloCinは、"Join The Resistance
- Fall In Love" のチェコ語訳を掲載)。つまりこのレコードは、真に協同作業によって、自分たちの感情・夢・苦痛を自分たちで具現化していくという実践の空間でもあるのだ。全7曲。
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"JIRIKI" Anti-G8 compilation CD (Jiriki
Records) ¥1,000
「自力ムーブメントの誘い」という呼びかけと共に、JIRIKI Records (自力レコード)
の反G8コンピレーション "JIRIKI" が遂にリリース! 今年7月、北海道・洞爺湖で開催されるG8会議に反対の意思表明をするために、日本のバンド/アーティストを中心に、イギリス、マレーシア、アメリカ、オランダ、スペイン、韓国など、世界から総勢24グループが集結した。そしてまた、本作は、日本において、G8に対する抗議・対抗運動を盛り上げ、持続していくための反G8ネットワーク
"No G8 Action Japan" に対するベネフィットだ。しかし、「反G8」という同じ意思を持ったバンド/アーティストがこれだけ集結すると実に壮観である。それぞれがG8をどのように考え、G8に対しどのように抗議し、G8をどのように壊し、G8をどのように無くしていくがよく見えてくるのがこれまた実に面
白い。しかも、それぞれの歌詞を読むと、いわゆる「G8」に限定されてないのでなおさらそうで、G8が象徴的に位
置してはいるのだが、この世界でのそのG8の目的や役割が、姿形を変えいたるところに存在し、俺/私たちにどのように影響しているかを様々な角度から把握することができる。「一つ」のテーマを与えることが必然的にこうなったことは、壁の後ろに隠れ、多様性の中の俺/私たち自身の生存を殺すG8に対する脅威となるだろう。おそらくその理由は参加しているバンド/アーティストが「多様」だからではない。本来的に俺/私たちが「多様」だからである。そしてそれは、決して「それぞれ」を意味するものではなく、その中で繋がってこそちからになる。そのことに対し真っ向から敵対するのがG8なのである。ジャンルで言えば、DIYパンク/ハードコア・バンドが中心になっている感じだが、それだけではないその「多様な」可能性を持った面
々は以下に : ACTIVE MINDS (UK)、IT'S YOU (Japan)、GUILLOYAN (Japan)、UNARM
(Japan)、HASRAT (Malaysia)、BEERWULF (Japan)、DAITOKAI (USA)、KORACORA
(Japan)、VOCO PROTESTA (Japan)、 PROLETARIART (Japan)、SACRIFICE
(Japan)、 ENCROACHED (Japan)、KOLA (Japan)、さっちゃん "Sacchan"
(Japan)、SEEIN RED (Holland)、SCREWITHIN (Japan)、MOPKOBB (Spain)、ミッシング箱庭
"Missing Hakoniwa" (Japan)、AIZAWANDER (Japan)、INNER TERRESTRIALS
(UK)、OUT OF TOUCH (Japan)、赤い疑惑 "Akai Giwaku" (Japan)、THE
HAPPENING (Japan)、DOPEHEAD (Korea)。
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FAMILY
MAN "s/t" LP (Under Siege / Behind The Scenes)
¥1,100
「We play archaic hardcore and believe in elaborate handshakes (俺たちは昔ながらのハードコアを演奏し、真心込めた握手を信じることだ)。」ーードイツ・ベルリンから新たに登場したポリティカル・ロッキング・ハードコア
"Family Man" の全13曲収録デビュー・アルバム (ちなみに、日本にも同名バンドがいるが、もちろんまったく別
のバンド)。バンド名からどのようなサウンドなのか想像できた人がいるかもしれない。その通
り、Black Flagの影響もろだしである。しかし、それは単なる「影響」であって、既に彼らなりのサウンドを確立しているといっていい。それほどクオリティが高いし、実にフックの効いたパワフルなサウンドが、その「影響」を上回っているからだ。一見聞けば、シンプルなハードコア・サウンドなのだが、聞くほどにハマっていく屈折さがたまらない。ライブはもっと凄いらしいが。そして、冒険的行為としてのサーフィンにインスパイアされた、優れものの政治的・社会的歌詞も面
白い。それは、「この国」 = 馬鹿げた政治システムをいかに去り、いかに裂き、いかに我々一人一人が自分たちのサーフィンをするかのアイデアに満ち溢れている。次は、「Leavethecountrygosurf」の一節
: 「去れ ー サーフィンしに行くために、この国を。裂け ー 出来るだけ強く。波に乗れ
ー おまえの人生のために。」。彼らはまた、同郷ベルリンのスクワット/カウンター・カルチャー・コミュニティ・スペース
"Kopi" に対するベネフィット・コンピLP "Viva Kopi" (Behind The Scenes)
に参加しているので、それも要チェックである。 |
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TACHED
OUT "s/t" 7" (Under Siege / Fight For Your
Mind / Subversive Way) ¥500
ex-State Of Fear、Consume、Deformed Conscience、React、Behind Enemy
Lines、The Total Endらのクラスト・オールスター・メンバーによるUS・コネチカット州のニュー・バンド
"Tached Out" のデビュー・シングル。フランス・パリのタトゥー・アーティスト
"Laura Santana" の手によるジャケットからもある程度想像できると思うが、今回は、このメンツから想像されるような、いわゆる怒濤のクラストコア・サウンド、あるいはポリティカル・ハードコア・サウンドではなく、ロックンロール・スピリット溢れる超ヘヴィなモーターパンク・サウンド。これがかなりいい。イメージは180度変わったが、さすがにどっしりとした存在感や、そこまで具体的ではないが歌詞にも共通
項が見出せる。全4曲収録で、フランスのDIYパンク/ハードコア・3レーベルによる協同リリース。 |
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GASMASK TERROR "Architects Of Death" 7"
(Flower Of Carnage / Wake Up Anarchy Rider!) ¥550
フランス・ボルドーのアメイジング・ポリティカル・クラストパンク "Gasmask
Terror" の待望の全6曲収録ニュー・シングルが、フランスのWake Up Anarchy
Rider!、および北九州のFlower Of Carnage (DIYパンク/ハードコア・ディストロ
"Missing You Is Killing Me" のMomoのレーベル) の協同によって遂にリリースされた。これは、彼らの最高傑作と言っていいだろう。Discharge、Totalitar、Skitkids路線〜という比較ももう必要ないだろう。1st
LPから既にその兆しはあったが、ここに、彼ら独自のサウンドは示された、と言い切れるほどの完成度の高さである。もちろんその1st
LPの延長線上にあるひたすら黒くバイオレントなロッキン・Dビート・クラストパンク・サウンドなのだが、今作では、よりノリを失わせずに構築されるギター、ベース、ドラムの密度の濃い融合が際立っている。勢いも倍増でとんでもないことになっている。そして、このバンドは、まさに怒声といった様相のヴォーカリストが叫ぶ歌詞がやはり素晴らしい。何が素晴らしいというと、取り上げる問題/トピックの非普遍性、そして普遍的な問題/トピックでも彼らの手にかかればこうなるという刺激的な意外性である。また、どんな状況においても正反対から物事を見ている異端ぶりである。ゆえに「仲間」への愛も深くある。その視点で、今作では、クリスチャン、セクシズム、孤独死、ジェントリフィケーション
(下層住宅地の高級化)、戦争などを考察している。俺は、こういうバンドがいるから、安心してパンクのちからを信じることができるのである。Missing
You Is Killing MeのSatomi & Momoによる解説の日本語訳インサート付。
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「「システムのせいだ」ーーパンクスはこんなありきたりの台詞をはくのが好きなようだ。それで彼らは自分達のすべてを何か抽象的な物のせいにすることができるからだ。(大体、"システム"
って何なんだ?) そして、自己に何も問いかけない。性、そして、ジェンダーの役割に関して、教育というものは、性別
の差異を形づくるものとして、個々の人格形成に多大な影響を与える。しかし、自由意志はまた重要な役割を果
たす。我々自身の出生性の重さを意識することが、私達の行為やふるまいに影響している事を知りながら、何も変えようとしないなら、君のズボンに縫い付けてある
"平等" と書かれたパッチや、君が拳を突き上げて歌うプロテストソング
(抗議の歌) は、現状を益々悪化させ、問題を解決へは導かないだろう。」
ー Burdened At Birth (出生の重圧)
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GASMASK TERROR "s/t" LP (Ratbone)
¥1,200 Restocked
デンマーク・コペンハーゲンのPlague Bearerからリリースされた1st 7"もよかったフランス・ボルドーのグレート・ポリティカル・Dビート・クラストパンク
"Gasmask Terror" の1stアルバムがリリース。本作では、その1st 7"からよりいっそうかっこよくなった、Discharge、Totalitar、Skitkids路線のヘヴィ&ロウなロッキン・Dビート・クラスト・パンク・サウンドを聞かせてくれる。録音もより向上し、迫力十分の仕上がりになっている。また、本作は、より存在感も身につけた傑作であるが、既に1st
プレスの500枚は売り切れで、現在売られているのは2ndプレスの模様 (これは、1stプレスかな)。そして、このバンドは歌詞もヤバい。何がヤバいって、彼らは、「生きのびる」力としてのパンク魂を持っているからである。それがなけりゃ、パンクは、マニアのための「ただの音楽」に成り下がるか、あるいは、「大人になっていく」ための通
過点に成り下がるかのどちらかである。その意味は、パンクになる/パンクであることに、知恵と勇気に満ちた「私たちの力」を与えている彼らの歌詞を読めば分かる。なんと英語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語、日本語の五カ国語訳付
(ちなみに、日本語訳を担当しているのは、最近また活動を再開した (嬉しい!)
北九州のMissing You Is Killing MeのSatomi & Momoさん。連絡くれてありがとう。)。ゲートフォールド・ジャケット。全12曲!!
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「「This is the end of punk depression (パンク的憂鬱の終結)」というSkitkidsの言葉、これほど賛同できる曲は他には無い。これは自己軽視の終わりを意味する。近代社会で言ういわゆる「勝ち組」になることを拒んだゆえに、自分たちを「負け組」扱いするべきではない。俺達には人生を取り戻す力がある。そう望む。俺達は協力
(スクワッティング、フリーフード、ハウジングトラベラーなど) を通してすばらしいものを達成することができる。パンク/ハードコアコミュニティの役割とは、絶望した人々の支えになる事である。コミュニティでのそれぞれ個人の役割とは、立ち上がり解決策を見出す事である。もし俺達があきらめ、全てをおざなりにすれば、どうなる事であろう。」
ー Day After Day (来る日も来る日も)
「自らの権利のためにデモ行進する労働者を催眠ガスで痛めつけた警察どもに俺の隣の女性が怒鳴りつけた、"恥を知れ"と。奴らは恥じるべきだが、その事に気付かない。警察どもが俺を痛めつける金持ちから保護することができないなら、俺は奴らを流行遅れの階級闘争に鎮圧される人々の怒りにさらすだろう。」ー
Fair Trade (公正取引)
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EKIDAD
"s/t" CD-R (Plus Que Des Mots) ¥300
ペルビアン・アナーコパンク・バンド "Ekidad" の4枚のアルバムの内、2002〜2006年の間にリリースされた3枚のアルバム
"Pasa La Voz" (2006)、"Alegria" (2004)、"Partidarios De La Violencia"
(2002) + ライブ・トラック5曲を収録した全33曲入りCD-R。フランスのDIYパンク/ハードコア・レーベル
"Plus Que Des Mot" からのリリース。彼らは、2001年に、Generacion Perdiaのメンバーによって結成されたバンド。まさにぺルビアン・アナーコパンク王道路線とも言えるシンガロングを交えた力強いサウンドで、初期Autonomiaが好きな人も気にいるようなメロディアスな要素も持っている。すべての歌詞とそのフランス語訳
+ ヴォーカリストのインタビュー、ぺルビアン・アナーコパンク・シーンのミニ・レポートを掲載した歌詞カード付。 |
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STRONG
AS TEN "s/t" LP (Au Fond De L'Impasse /
213 Records / D'ici A La Realite) ¥1,100 Restocked
これは痛快。以前、入荷したShallnotkillとのsplit 7"も良かったが、今回はさらにパワーアップした1stアルバムを作り上げてきたフランスのファスト・ポリティカル・ハードコア・バンド
"Strong As Ten"。以前の勇敢なオールドスクール・ハードコア色はもちろん残しつつ、Charles
Bronsonばりにスピードを上げ、そしてなにより、このバンド独特のセンス
(ユーモアも一杯) が随所に鏤められており、聞き所がたっぷり。ストレートかつ読み心をソソるポリティカルな歌詞も、「このアルバムは、あらゆる民族、ジェンダー、年齢、文化、そして種のために、俺たちの世界を人生のよりよい場所にする夢によってインスパイアされた」とバック・カバーに記載されているとおり。つまり非常に鼓舞される内容。全13曲収録にもかかわらずあっというまだが、単調ではないし、ノリも抜群によく気持ちいいことこの上ない。Black
Flag、Infestのカバーもキマってる。 |
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ABOLISHING
THE BORDERS FROM BELOW #31 (February 2008) zine (Abolishing
BB) ¥400
東欧のベスト・アナキスト・ジャーナル "ABB" 31号。内容は以下に : 「国境と移動」
ー 東部戦線はそんなに静かじゃない ; Frontexがその請負仕事を行っている外国人嫌いのヨーロッパを保証している
/ 「ABC & 直面する抑圧」 − 監獄からの手紙とインタビューを含む、投獄され鎮圧されたアナキストの最新情報
/ 「反軍国主義」 ー チェコ人アクティヴィストのインタビュー含む、チェコ及びポーランドでの米軍基地に反対する抵抗運動の最新情報
/ 「Budrykでのストライキ」 ー ポ−ランドの劇的な坑夫たちのストライキ後のレポート及びアナキストの発言
/ 「反ファシスト抵抗運動」 ー チェコ、ポーランド、ロシアでの反ファシスト闘争レポート
/ 「スロヴァキアからのレポート」 ー Piama、Akciaの社会闘争、労働者の抵抗及び活動
/ 「新たな政府ー新たな問題」 ー 新たなポーランド政府政治の最初の分析
/ 「Rozbrat」 ー 排除の危機にあるポーランドの老舗アナキスト・センター
/ 「エストニアからのレポート」 ー 抑圧的な改革 / 「44年のワルシャワ暴動における赤黒集団」
ー 一時代から ; アナキストとサンジカリスト・ムーブメントの無名の歴史
/ 「自治のトリビューン」 ー スロヴェニアの相次ぐ社会闘争のドキュメント
/ 「自由を今!」 ー 3月8-10日、モスクワでのジェンダー・フェスティバルの招待告知
/ ほか。すべて英語。 |
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(fuf)
通信 #4 newsletter (フリーターユニオン福岡)
¥100
福岡のフリーター/生存組合 "(fuf)" が発行する通信ーー通称「ニョッキ」の第4号が入荷。どぶろく祭報告・小野俊彦/いのうえしんぢ、牛乳のあっちの世界・はちみつ王子、パンク談義・内野端樹、組合コラム・たけもりまき、リレー小説・馬野骨介、ニートデモ報告・馬野骨介/ぬ
りこちちり、闘争報告・丸田弘篤、報告 + 予定・編集部で構成された全8ページ。常に人生における「危うい鼓動」を忘れない
(fuf) の組合員の原稿はどれも刺激的だ。パンクス向けに宣伝すれば、正式に組合員となったアナーコパンク・バンド
"Gotcha" のヴォーカリストのUッチー執筆の「パンクは力」だろう。この原稿にはパンクが俺たちにとってより有益なものになるヒントが詰まっているが、この通
信に違和感なくはまっているのは、俺たちの「危うい鼓動」を取り戻すための労働運動もパンクも何ら変わりがないからである。そう思わせてくれることが、俺自身も親近感を感じる
(fuf) の最大の魅力だろう。 |
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CONTRASTO / NAGASAKI NIGHTMARE split LP
(Accidia HC / Total Dissent / Sons Of Vesta) ¥1,100
イタリア・チェセナのスクワット "Al Confino" を拠点にするベテラン・ポリティカル・アナーコ・ファストコア
"Contrasto" 及び、おそらくイタリアでは初めて登場した「ネオクラスト」バンドであり、現在、ヨーロッパで注目を集めるバリのNagasaki
Nightmareのベスト・マッチ・スプリット。まずは前者だが、本作が今のところ最新スプリット。このバンドは作品ごとにかっこよくなっている。「ファストコア」というのは、いわゆるスタイルとしてのそれではなく、リズムの速さのことで、とにかく初期80'sイタリアン・ハードコアばりの速さに重点を起きながらも、モダン・クラスティーな要素あり、レゲエ/スカ・ビートを取り入れたアナーコな要素あり、ドリブンする熱いメロディありと、実に飽きさせない。ベテランらしい貫禄たっぷりの演奏も文句なしで、ライブを実際に見たくなる。歌詞もストレートフォワードなポリティクスを持ちながら、「Thinking」させるところなどは、さすが「アナーコパンク」を地で行っている故か。とりわけ、「Resistere
(To Resist)」は、その最たるものかもしれない。この歌詞ではこう唄われている
; 「この平和のためにじゃなく。俺たちがここにいるからじゃなく。システムのためにじゃなく。あったもののためにじゃなく。戦いのためにじゃなく。旗のためにじゃなく。改良のためにじゃなく。機械のためにじゃなく。ムーブメントのためにじゃなく。国家のためにじゃなく。目的のためにじゃなく。理想のためにじゃなく。党員のためにじゃなく。抵抗せよ。」
ーー「〜のため」というのは、既成の政治システムの中ではよく耳にする主張ではあるが、しばしそれは、それに対抗する側の中にも同じような構造を生んでしまう恐れのある主張であることに、俺たちは留意しなければならないだろう。ヒントは、この歌詞の中に、「個」がないことである。方や後者は、本作がデビュー音源だ。「Nagasaki
Nightmare」というインパクトの強いバンド名もかっこよいが (Crassの曲名から取ったのかは不明)、サウンドもそのインパクトに負けていない。スペインのMadame
Germen辺りの激情と壮大さをを兼ね備えつつ、ダーティーに疾走するダウンチューンド・ダーク・エモクラスト。新しさはないが、非常に完成度が高い楽曲群が俺のリプレイ回数を増やしている。最近はこればっかというぐらい、本当によい。表面
化しない俺たちの「闇」を見ようとする知的な歌詞もその要因と言えよう。イタリアの全17レーベルによる協同作品で、それーーつまり「D.I.Y.」に関したコメントにも実に奮い立たされる。
★
「この平和のためにじゃなく。俺たちがここにいるからじゃなく。システムのためにじゃなく。あったもののためにじゃなく。戦いのためにじゃなく。旗のためにじゃなく。改良のためにじゃなく。機械のためにじゃなく。ムーブメントのためにじゃなく。国家のためにじゃなく。目的のためにじゃなく。理想のためにじゃなく。党員のためにじゃなく。抵抗せよ。」
ー Contrasto "To Resist (抵抗せよ)"
「机の上にはたくさんの書類。闇; それが残されるものだ。毎日が同じ日。四方の壁の中で費やされた年。賃金のためにあくせく働く。犠牲の宮殿は非現実的な地盤に建てられた。おまえは今までに疑問に思ったことがあるか?
おまえは自分に答えることができずに、何事もなかったかのように行動しなければならない。おまえは自分に嘘をつかなければならず、何事もなかったかのように行動しなければならない!
だが、おまえの頭ん中で雷が鳴り響いてよりやかましくなる。だれがすべてのものを利用するのか?
利用する奴らはだれなんだ?」 ー Nagasaki Nightmare "Every Day
(毎日)"
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LETORMENTA "Resest" 7" (Accidia HC
/ No Flags / Sons Of Vesta) ¥500
1stアルバム "L'Unico Elemento"をリリース、イタリア・チェセナのスクワット
"Al Confino" ベネフィット・コンピ7"への参加を経て、イタリア・フォルリのポリティカル・ポエティック・ハードコア
"LeTormenta" のニュー7"が、イタリア各地の全23ものDIYレーベルの協力によってリリース。このバンドは非常に独自のスタイルを築いている。メタリックなエモティブ・ハードコアに、情熱的なグライディング・パート、あるいはポエティック・パートを巧みにミックスし、曲が激変していくーーといったようなサウンド。とにかく激しく熱い。そして、この7"は、全曲、「Clockwork
(時計仕掛け)」と「Resistance (抵抗)」をコンセプトに、曲が書かれており、そのどれもが「具現的な」闘いに私たちを促してくれるには十分な説得力を持っている。また、この7"は、この世界をより良くしようとする政治囚のためのベネフィット・レコードであり、具合的には、そうした政治囚の支援を行っているイタリアの
"Senza Gabbie" 及び "Cassa Di Solidarieta Anticarceraria" と呼ばれる2つのグループに寄付される。彼らはそこで次のように書いている
: 「このレコードは現在、妨害の前にいて、その終焉まで自分たちのやり方を続けることができるのを待つ人々のためのものだ。人生と自由に関する自分たちの意志をもって、道徳に課された妨害を見つけた人々。太陽が光り輝き、温暖化する谷の中で。親愛なる友人たちよ...
俺たちは、遅かれ早かれそれに到達するだろう。誰も異議など唱えない。」ーーファースト・ソングのタイトルは、「Accettare
/ Resistere L'Ingranaggio (時計仕掛けを受け入れるか / に抵抗するか)」
、である。彼らのいう俺たちの「親愛なる友人たち」は、後者の道を選んだ。ゆえに、この7"のコンセプト及びその目的は、俺たちと無縁でない。俺たちもまた後者の道を選ぶのなら。Roidのカバーを含む「生の奪還」のための全3曲。
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THE RAG
#2 zine (Rag Collective) ¥800
アイルランド・ダブリンの革命的アナーカ=フェミニスト・グループ "Rag"
が発行する "The Rag" ファンジンのディストロがスタート。第2号となる本号は、ダブリンの協同カフェ"The
Well Fed Cafe" の振り返り、フェミニスト・DIYギグのオーガナイズを行っている
"Magical Girl" の紹介を始めとして、アイルランドでは非合法である妊娠中絶について書かれた「We
the living (我ら、生きるもの)」(このタイトルは、ロシア生まれのユダヤ系アメリカ人女性作家
"Ayn Rand (アイン・ランド)" の著作から取られている)、あるいは、「Pro-Choice
Campaigning (プロ=チョイス・キャンペーン)」、そして、個人的な妊娠中絶経験について書かれた「Irish
Women in London (ロンドンでのアイルランド人女性)」、内科治療のための妊娠中絶に関するウェブ紹介の「Women
on Web」ーーその他、Rag Collectiveのメンバーによって書かれたアーティクル「Feminism,
Class and Anarchism (フェミニズム、階級、そしてアナキズム)」、「A
"Really Useful" Education ("本当に役に立つ"教育)」、本のレビュー、お薦めリソース紹介などで構成された全48ページ。これは、アイルランドでの自治的な女性たちの豊かさがひしひしと伝わってくるだけのファンジンではなく、私たちの「人生のレッスン」のためのファンジンでもある、と言ってよい。個人的には、Acclaim
CollectiveからリリースしているEaspa Measaの女性ヴォーカリスト "Clodagh"、Divisions
Ruinの女性ヴォーカリスト "Ciara"、昨年、Acclaim Collectiveに訪れたLaura、さらには、
Easpa Measa / Tunguskaのギタリスト "damo" の彼女までも参加しているコレクティブなので、まずそのことに親近感を覚えずにはいられなかった。すべて英語。→
RAG
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"NEW NAMES
FOR OLD DESIRES" 4 way split CD (Delusion
Of Terror / Major Malfunction / Takefour Collective) ¥1,000
フィリピンのハードコア/パンク・コミュニティでは、いわゆる「メタル影響下のハードコア」、あるいは「メタリック・ハードコア」と呼ばれるバンドが実に精力的に活動しているが、フィリピン各地のそのようなタイプのNuclear
Punishment、Isvarah、Prayer Of Endurance、Forgiveness Deniedの4バンドを集めた4
way split CDが、フィリピンのDelusion Of Terrorより届いた。Nuclear
Punishmentは、非常にデスメタル色濃いサウンドで、レーベルのインフォに、「ObituaryとGehennaの異種交配のように聞こえる狂気の音楽」とあるように、かなり極悪度が高い。Isvarahは、かなりダークな空気が充満しており、それに純粋なハードコア・ヴォーカルというメタリック・ハードコア。Prayer
Of Enduranceは、メタル、スラッシュ、そしてあらゆるストロング・ハードコアの影響が感じられ、現代的なテクニカルな要素もふんだんに取り入れたサウンド。ラストのヴィーガン・ストレートエッジ
"Forgiveness Denied" は、既に解散したようだが、個人的にはこのバンドが一番よかった。多彩
な表現力を持ち、Earth CrisisやPoint Of No Returnのような、重厚メタル・ハードコアをプレイしている。アートワークもビューティフルで、総合的にかなりクオリティの高い作品と言えるだろう。 |
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BYSTORM
/ PULLING TEETH split CD (Delusion Of Terror
/ Major Malfunction / Takefour Collective) ¥1,000
フィリピンおよびUSメリーランド州のパワフル・メタル・ハードコア2バンドの対決。前者・マニラ出身のBystromは、同郷のSaunaとのsplit
CDに続く本作が2作目。彼らは、基本的には、Integrity、Ringwormらの90's中期のクリーブランド周辺のメタル・ハードコア・インフルエンスドなサウンドを演奏しているが、個人的には、CatharsisやGehennaあたりのダークな感触も持っていると感じた。曲の展開にもそれらのバンドと似ているところがある。Earthmoverのカバー含む新曲11曲収録。方や、2008年4月にジャパン・ツアーも控える後者・ボルチモア出身のPulling
Teethは、ところどころで「Integrity meets Left For Dead」と評されているのも納得。ソリッドなスラッシュ・リフで突進しまくるレイジング・ハードコアに、重厚なモッシング・メタル・パートの融合が実にかっこよい。本作には、USのA389
Recordingsよりリリースされたsplit 7" w/Frightenerセッションの5曲 +
Wersでのライブ・トラック5曲の10曲収録。フィリピンのDIYパンク/ハードコア・3レーベルによる協同作品。 |
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PROLETAR
"Back To Hatevolution" - discography CD (Delusion
Of Terror / To Live A Lie) ¥1,000
インドネシア・ジャカルタのポリティカル・グラインド "Proletar"。2002年から2005年までの音源をすべて集めたディスコグラフィーCD。収録は、"Psysical
and Mental Torture" tape (2005)、"Universal Ides" tape EP (2003)、split
tape / CD w/Extreme Decay (2003)、Split tape EP w/Satellite (2002)、"Rakyat
Jelata" full length tape (2001)、"Massive Resistance" demo tape (2001)
の全55曲。デスメタルやモダンな要素は一切ないブルータル&ピュアなクラスティー・グラインドコアで、ショボさは全くなく、非常にガッチリとした硬質なサウンドを聴かせてくれる。かっこよいグラインドコアとはどういうものか、をよく知っている感じで、曲の良さも文句なし。とりわけ、最新録音の
"Psysical and Mental Torture" tape (2005) は秀逸。ヴォーカルの唄法もブルータル極まりなく、ときおりハードコア的なコーラスを導入しているところが面
白い (George War Bush! など) 。反国家・反ブッシュ・反グローバリズム・反システムなどを叫ぶ歌詞もアングリーそのものだ。ダーク&ビューティフルな7"EPサイズのジャケット。トレードをしたフィリピンのDelusion
Of Terrorを始めとしたインターナショナル全12レーベル協同リリース。お世辞でなく、先進国のバンドを主に聴いている人にこそぜひ聴いてみてほしいバンドだ。 |
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DISCONVENIENCE "Umea Punk City" CD
(Delusion Of Terror / Life On The Edge / Cactus) ¥1,000
このDisconvenienceは、スウェーデン・ウメオ (Umea) の'77/'82スタイルのフィメール・フロンテッド・アメイジング・パンクロック・バンドである。これは、2006年リリースのファースト・アルバム
"Umea Punk City" LP (Wasted Sounds)に、ボーナス・トラックとして、2005年リリースの
"War On Wankers" 7" (Wasted Sounds) を加えた東南アジア・エディションCDで、全15曲の収録。彼らのサウンドは、自らも公言しているとおり、Avengers、Ramones、
Partisans、Black Flag (初期) などに影響を受けたメロディック・ドリブン・パンクロック・サウンド。7"では荒々しさが全面
にでているサウンドだが、LPではよりメロディアスになっており、このCDでは、彼らの全ての曲を聴けることもあって、彼らの微妙な変化を感じ取ることができる。しかし、共通
しているのは、曲のよさ、パワフル、ハイエナジーの三拍子揃っていること。「I
can't resist your seduction, even though it isn't fair (フェアじゃないけど、私はあんたの誘惑に抵抗できない)
」・「You won't see me at all, you leave me in despair (あんたは私にまったく会わずに、絶望の中に私を置き去りにする)」と唄う「I'm
A Pervert (私は堕落者)」は、曲も歌詞もほんとかっこよすぎる。この曲の意味が分かる奴は、よっぽど「堕落者」のセンスがあるだろう。私たちを「堕落者」と決めつける奴らは、一体全体どこのどいつなのか?
そして、私たちを裂こうとする奴らは、一体全体どこのどいつなのか?
奴らに「堕落者」と呼ばせる前に、私たち自らが「堕落者」と名乗ることは何を意味するのか?
私たちが、「私たち」と「奴ら」の間を注意深く見ようとするのなら、そう自ら名乗ることは、私たちに別
の視点や人生を与えてくれるかもしれない。それから、「正しさ」を闘争の主眼に置いている奴にはちょっと衝撃的な曲かもしれないが、「フェアじゃない」ことにも意味はあるんだ
: 「I'll stand outside your window, I'll steal your underwear (私はあんたの窓の外に立つつもりだし、あんたの下着を盗むつもりだ)」
。 → Disconvenience's MySpace
site.
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WAR ALL
THE TIME "Discography" CD (Life On The Edge
/ Black Konflik / Cactus) ¥1,100
2005年夏に解散したUKのBoxed Inーーヴォーカルにex-KitoのRobを迎えて新たにネーム・チェンジした、このWar
All The Time。本作は、2007年11月に敢行された東南アジア・ツアー (マレーシア、シンガポール、インドネシア、タイ)
に合わせてリリースされた彼らのディスコグラフィーCD。リリースには、マレーシアの4レーベルが参加。収録は、"s/t"
7" (Yellow Dog)、Split 7" w/Horrr (Zandor)、Split 7" w/Whole In The
Head (Crime Scene)、そして未発表曲3曲の全17曲。ドラムはもちろん、Flat
Earth RecordsのSnedで、ここでも彼の超絶ドラミングが冴えまくる。Boxed
Inを継続したサウンドに加え、よりTotalitarのようなスウェディッシュ・リフ、さらには、SufferやHealth
Hazard (彼が以前ドラムを叩いていた) の面影も残したレイジング・UK/スウェディッシュ・ハードコアが燃える。歌詞は、「War
All The Time (常に戦争)」というバンド名が物語るとおり、第一次世界大戦から始まり、第二次世界大戦、そして、現在の対テロ戦争まで、すべて「War
All The Time (常に戦争)」について唄われている。 |
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CREOSOTE "Life Lessons" 7" (Self-Released)
¥500
US・アリゾナ州フラッグスタッフのCreosoteのデビュー・シングル。彼らは、ex-Contraveneのドラマー
"Nick" が、ここでもドラムを叩くデュアル=フィメール・アナーカ=フェミニスト・バンドだ。本作は、彼ら自身の手によってリリースされた全2曲収録。そのサウンドは、真摯なContraveneのアナーコ・クラスト・サウンドをまさに引き継ぐものだが、よりメロディとエモーショナルな面
が強調されており、沸々と心が揺さぶられ、徐々に情熱が押さえきれない
(あるいはその逆で)、といった感じの繰り返しで曲が進行していく。印象的なタイトルの「Life
Lessons (人生のレッスン)」ーー私たちのための「人生のレッスン」とは何だろうか?
もちろん、男性至上主義の既成社会における家族の中のそれでもないし、学校の中のそれでもないし、会社の中のそれでもないし、パンク・シーンの中のそれでもない。彼らは、「Bullet
Proof Chest (防弾胸)」の中でこう唄っている : 「Sometimes we stand
tough in our papier mach'e armor (しばし、私たちは、いつわりの鎧の中に堅く立つ)」ーー「いつわりの鎧の中に堅く立つ」とは、「男性至上主義の既成社会の中で強さに固着する」と言い換えてもいいかもしれない。そして、この曲は、私たちのための「人生のレッスン」は、その「いつわりの鎧」を自分で脱ぐことからしか始まらないし、その「いつわりの鎧」を自分で脱ぐためのあらゆるレッスンが私たちのための「人生のレッスン」である、ということを唄ったものだ。また、この曲では、こう締めくくられている
: 「My hart is mine to keep (私の心臓は自分を守り続けるための私のものだ)」。「Bullet
Proof Chest (防弾胸)」ーーこのソング・タイトルはここに象徴される。彼らは、Acclaim
Collectiveより、split 7"、あるいはニュー7"をリリース予定。
★
「舌を噛み切って、弾を込めた銃で自分を傷つけたらいい。声を出せ。声を聞け。上等の妥協で自分を傷つけたらいい。しばし、私たちは、いつわりの鎧の中に堅く立つ。時計とにらめっこしながら。強さと引き換えの時間。偽りとは、真実と進歩だったのか。私自身とバターナイフに保護されながら、私は足かせがはまった状態でたくましく立つ。これが自己妥協で、自分自身だったのか。その自分自身をみつけるための。これが自己妥協で、自分自身だったのか?
違う、私は失われちゃいない。私は見つけた。波打つ心臓からの鼓動で。汗から離れて、情熱の音を運べ。手を通
じて、考えを分泌して。波打つ心臓からの鼓動で。私は失われちゃいない。私は見つけた。私は海より深い感情を抱いている。私の情熱は自分の感情の野火だ。薄氷は自分の足で踏む。私の心臓は自分を守り続けるための私のものだ。」
ー Bullet Proof Chest (防弾胸)
★
「Creosoteは、正しい白人男性パンク・シーンの扇動および騒動について唄った2人の女性がフロントに立つアナーカ=フェミニスト・バンドです。私たちは、政治に無関心のばかげた産業ロックの価値観に興味はありません。私たちは、楽しく過ごそうとするクィアにビールをこぼす最前列のバイオ野郎のツラに、つばを吐き、怒りの拳を上げ、そして激しい怒りをぶつけ、反応する人々を勇気づけるためにここにいます。私たちは、性的虐待、精神的問題、ヘテロセクシズム、白人的特権の認識、その男性の特権、定められた階級および経済的特権、資本主義/消費文化を認識し、それが、私たちの環境から私たちの友人と私たちの家族を分断する方法のように、どう私たちに個人的に影響するか、についての問題に取り組むため/についてを組織的な抑圧に結びつけるため/についてのリンクを創作するため、つまり、私たちが使用する言葉やよりアクセスしやすい言語で、学界の外へこれらの問題を取り上げ、より良い友情を創造し、より強いコミュニケーションを開発し、すべての抑圧からの脱構築を通
じて、優先順位を集める記録を作るためにここにいます。Creosoteは、それが、3番目、4番目、あるいは5番目の性にかかわらず、同時にそれが上記のいずれか、あるいはそれらのすべてでないことにかかわらず、ジェンダー間の流動性を支持します。私たちは、家父長制を潰すことを目指す自己弁護しないアナーカ=フェミニストとフェミニストの支持者であり、私たちは、土着的な抵抗を支持して、私たちが生きる肥え太った恐怖症の世界を潰すことを目指します。システムからの脱構築と共に、私たちは私たちの人生の再構成を目指します。私たちは、私たち自身、友人、家族および共同体の回復を奨励します。私たちは、私たちが言うことと、取る行動に関して責任があります。」
*This "About Creosote" taken from their MySpace
site.
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THEMA ELEVEN "The Great Misanthrope" CD
(Old Skool Kids) ¥1,100
名作になる予感がするチェコのThema Elevenの大作セカンド・アルバムが遂に届いた。本作は、ロシアのOld
Skool Kidsからリリースされたロシアン・エディション (チェコ・エディションは、CD/LP共に、Insane
Societyから) である。また、本作に収録された全8曲は、ex-Fudge Tunnel
& NailbombのメンバーであるAlex Newport (彼は、The Melvins、At The
Drive-In、Panthers、Kylesaなども手掛ける) の手によりミックスが施されたということからも分かるとおり、非常に密度の濃いサウンドに仕上がっており、このバンドの無限の創造性が120%引き出されている。「Lamb
Of God (神の下の子羊)」と題されたインスト・ナンバーから、このアルバムを象徴するような「Soft
Is The Skin (軟弱な皮膚)」で、事実上の曲が始まる。この曲は、曲間にノーム・チョムスキーのスポークンワードをサンプリングした、奴らのいう「民主主義」ではなく、私たちの「民主主義」のための曲である。彼らは、メイン・タイトルの「The
Great Misanthrope (素晴らしき人間嫌い)」という言葉を、この曲の最後に持ってきているが、その意味は、私たちの無慈悲な「The
Great Misanthrope (素晴らしき人間嫌い)」が、この社会のいたるところに浸透し、そのことこそが彼らの怒りと悲しみの発端となっているからに他ならないだろう。私たちにとって、そのことは何を齎すのだろうか?
「You told me once you were still here (おまえは以前、まだここにいると言った)」ーー人々の分断の先に、常にこうした言葉を聞いてきた気がするのは俺だけだろうか?
最後に、リリース元のInsane Societyの説明を転載してこのレビューを終わりたい
: 「Torcheのダークで激しい非現実的な訴えと共に集合した、Neurosisの計り知れないダークネス、Envyのぶつかり合う緊迫感を想像してもらいたい。」
。
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「俺の人生はくだらないテレビの一部だ。毎晩、自分の低俗さに従う。シリコンの胸から母乳を吸っている。俺はマイケル・ダディコフ、失読症に囲まれた一人だ。すべての岬から泣き叫ぶためだって?
なら、決して笑わないでくれ! 爆弾が天国から迫ってくる。そして、それらはベルリンの売春宿のように見える。その後、俺は海岸にとどまる。海が俺たちの過去の世界の残物を齎しているのを認識する。自分自身の顔を見る俺たちの最後のチャンス。どれくらい皮膚が軟弱かを感じる俺たちの最後のチャンス。...それが燃える前に...
おまえは以前、まだここいると言った。おまえは以前、まだここいると言った。おまえは以前、俺のためにここにいると言った。素晴らしき人間嫌い...」
ー Soft Is the Skin (軟弱な皮膚)
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CHANGES
"Remember What You Were Thinking About..." CD
(Old Skool Kids) ¥1,100
「Remember What You Were Thinking About... (おまえが考えていたことを思い出せ...)」とタイトルされた、
ロシア・モスクワのChangesのセカンド・アルバムが、Old Skool Kidsよりリリース。彼らは、結成が2002年とい
う既にベテランの域に達する力強いメロディック・ハードコア・バンドだ。USのComeback
Kidなんかのメロデ ィアスなオールドスクール・ハードコアを基盤に、Strike
Anywhereの激情をミックスしたかのよう。いわゆるカラッとしたサウンドではなく、湿り気のあるー重みのあるサウンドが個人的に好み。
すべてロシア語で唄われ、ひたすら誠実に前進する全9曲。 |
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THE PROCESS / RENTOKILLER split 7"
(Old School Kids) ¥500
スウェーデンの「非妥協」モダン・ハードコア/パンク2バンドによる激突。The
Processは、GBG (イェーテボリ) 出身。このバンドは、あのRefusedを彷彿とさせる政治性を持った素晴らしいポリティカル・ハードコア/パンク・バンドと言い切りたい。同レーベルよりリリースされた
"Taste the Knife" MCD (2007) に続く彼らの新曲は全2曲収録。音的には、そのRefusedを始めとして、Children
Of Fall、あるいは、From Ashes RiseやVictims、はては、At The Drive-Inの影響までをうまくミックスした曲のかっこよさもさることながら、熱情を放出しながら圧倒的なテンションで演奏されるその様にまた熱くならざるを得ない。方や、Boras
(ボラス) 出身のRentokillerは、こちらもRefusedの影響が伺えるが、前者のThe
Processがよりストレートな90'sモダン・クラスト色が濃いのに対して、こちらはConvergeのようなカオティック色が濃い。歌と絶叫を考慮した曲作りもセンスいい。彼らも全2曲収録。最後に、レビューの下に掲載するが、印象に残ったThe
Processの「Action Directe (直接行動)」 について : おそらく、この曲は、「9.11」にインスパイアされたものだろう。そして、「スーダンの犠牲者」とは、1998年8月21日、アメリカ政府がタンザニアとケニアの米大使館爆破事件ーーつまりテロへの「報復」として、アフガニスタン、スーダンの「テロ施設」
(スーダンの「テロ施設」の実際は、ただの製薬工場であった) に対し、巡航ミサイル・トマホーク100発を無通
告に発射し、攻撃した際に死んだ人々を指している (これもおそらく)。アメリカのアナキスト・コレクティブ
"CrimethInc." は、「Forget Terrorism : The Hijacking of Reality
(テロを忘れよう : 現実のハイジャック)」の中でこう言ったーー「多くの人々が国際的なテレビの中で、実際に命を失う不運を持っているとき、この社会に見いだされる悲劇がある。」、と。その「悲劇」とは、俺たちの「無知」である。その「無知」とは、権力を強化する。俺は、この曲の「人類が無知によって砕かれる間。愛の嘆きが地面
を満たす。」という一節を読んだとき、何とも言えない気持ちになった。「人生に幸いあれ」とは、一体誰のものであろう。まさに、「システムに対して直接行動を。人間性が死んでいるときに一つの愛を。」だ。
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「人生に幸いあれ。彼らが信じるすべての実物宣伝。このとき、彼らはみな死ぬ
だろう。飢餓の恐怖とフラストレーションを好みながら。おまえは俺に会わないだろうよ。俺たちの指導者は気にしちゃいない。人々の死は十分な理由じゃないのさ。奴らの言葉を聞くんだ。俺たちに自由を与えやがる、あるいは俺たちを死に追いやりやがる。システムに対して直接行動を。人間性が死んでいるときに一つの愛を。優美な時間は過ぎた。人類が無知によって砕かれる間。愛の嘆きが地面
を満たす。すべて空しく、スーダンの犠牲者は死んだ。」ー Action
Directe (直接行動)
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アナキズム
第十号 book (「アナキズム」誌編集委員会)
¥1,200
特集 I : 解体される社会 座談会 解体される「社会」をめぐって
(白仁成昭/高橋幸彦/吉村正明/noiz/久保 隆) / 共同体、社会、国家の異和─『邪宗門』が示す世界
(久保隆) / 「悲しみ」への抵抗 ミゲル・ベナサヤグ『反権力』に触れて
(高浜敏之) / ジャワのカスプハンの懐に抱かれて 〜破壊に抗いて社会的紐帯は生きのびる〜
(津村 洋) / 解体される社会でDAN (Direct Action Network) は可能か
(松本 勲) 特集 II : 反G8! 随感随筆ドイツ反G8 (成田圭祐) /
誰にとって誰が脅威なのか? G8サミットと国家弾圧の増大 (ジェイソン・カークパトリック)
/ 戒厳令下シドニーのアナキストたち 排除への抵抗、自律的空間への協働
(cat bloc) / Mutiny / FLARE インタビュー (cat bloc) / 勝利のショック
(デヴィッド・グレーバー) ほか。 |
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ARCHAGATHUS
/ KERENANEKO split CD (Bullwhip / Pissed
Off / Cactus) ¥1,000
カナダ/マレーシアのDIY・グラインド2バンドによるスプリット。まずは、カナダの6ピースのArchagathus
: 完全に、ベルギーのAgathoclesや、ブラジルのRotの影響大のいわゆる「mincecore」サウンドで、荒々しく突進しつつ、演奏もヘヴィで、曲展開にも単調なところがなく聞き飽きさせない。「mincecore」を大々的に名乗っているグラインドコアということで、もちろんハードコア/クラストな要素も強い。方や、マレーシアのKerenanekoは、彼らも「mincecore」の影響大だが、よりダークでクラスティーで、個人的には彼らの方が好みだった。3ピースながら、演奏もタイトで、かっこいいクラスティー・グラインドをやっていると思う。両バンド共に全7曲収録。
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THE INFERNAL NOISE BRIGADE / FILASTINE "No G8 Action Japan
Benefit" CD (U-Do-Sha / Irregular Rhythm Asylum
/ No G8 Action Japan) ¥1,500
今年7月に開催される北海道・洞爺湖でのG8会議への抗議行動・対抗運動の一環として、「音」による取り組みも、この界隈で着々と進行されている。Acclaim
CollectiveもGotcha / Rosapark "Punks Against G8" split CDをリリースするが、その先陣を切って、遂に、U-Do-Sha
/ Irregular Rhythm Asylum / No G8 Action Japanから、このThe Infernal
Noise Brigade / Filastine "No G8 Action Japan Benefit" CDがリリースされた。また、このCDは、タイトル通
り、その北海道・洞爺湖で開催されるG8に反対するネットワーク "No
G8 Action Japan" へのベネフィットである。これは、まぎれもなく先陣を飾るにふさわしい内容である。The
Infernal Noise Brigadeは、1999年・シアトルでのWTO会議に対する抗議行動の騒乱の最中にデビューし、その後、2000年・プラハでのIMF/世界銀行総会、2003年・メキシコ・カンクンでのWTO会議、2004年・ニューヨークでのアメリカ合衆国共産党全国大会、そして、2005年・スコットランドでのG8会議など、世界各地の抗議行動の場に現れ、そこにいた抗議者たちを終始鼓舞・乱舞させる熱演を繰り返してきたアナルコ・マーチング・バンド
(このネーミング最高) である。俺はこういうグループが存在すること自体に、人間の「生」に対する途方もない情熱を感じずにはいられない。というのは、シアトルのアート系ニュースペーパー
"ザ・ストレンジャー" が、I.N.B.の「訃報」において、「最も重要で、かつドラマティックな出来事は警官隊との攻防戦」、であると記していたことを知ったからだ。とりわけ、東京におけるデモに参加したことがある人なら分かると思うが、そこでは、終始、警察によって車道・歩道の両側から挟まれるという、いわゆる「サンドイッチ状態」の「光景」が権力によってつくり出される。それは、毎朝の出勤時、ホームの地下へと続く窮屈な壁に挟まれた階段を何の会話もなしに続々と人々が降りていく「光景」と似ている。つまり、そのデモにおける「光景」と、私たちが日々生きている
(目にする) 「光景」はまったく同じだということである。俺がI.N.B.に対して抱いた、その人間の「生」に対する途方もない情熱を、私たちすべてが「共有」しうる鍵がここにあるのではないか?
俺はかれらを生で体験したことはないが、本作でのかれらを聞いて、あらゆるシステマチックな場面
ーーつまり、前述したデモや日常の「光景」から、「生」がみるみる解放されていくのを感じた。この感覚は俺だけのものではないと信じたい。ーー「最も重要で、かつドラマティックな出来事は警官隊との攻防戦」ーーかれらは、警察隊と対面
するときこそ、私たちすべての「生」が解放されるチャンスであるーーそう私たちすべてに伝えたかったのかもしれない。ここまで書いてきて、もうお気づきの方もいるかもしれないが、あらゆる「壁」との攻防戦を抜きにして、I.N.B.の本質は見えてこない、ということだろうか。ここが盆百のマーチング・バンドとかれらの決定的な違いのような気がする。本作には、なんとかれらの未発表音源を収録の全11曲。とにかく圧巻の一言だ。次は、そのI.N.B.の創設者であるFilastineである。
ーー「...国境をぶっ壊すための国境を越えたサウンド・トラックを世界各地にばらまき続けるアナキストDJ...」ーーこれは、本作の宣伝ページに掲載されている彼の紹介文から抜粋したものであるが、彼の活き活きとしたリズム・電子実験・現場の標本抽出・多言語的なヴォーカルなど、広範囲のミックス・スタッフで創作される、革命の「音」は、まさにその文そのものである。本作で聞ける彼の最新ミックスは、そんな彼の集大成的な大作である。最後に
: 俺は、もっとも危険な幻想とは、一つの現実しかないと信じることである、と思っている。今年7月、北海道・洞爺湖に集結する「G8」は、まさにそのことを象徴しているものである。たった8カ国の首脳によって、あらゆる物事が決定され、人と人との繋がりが分断させられ、私たちの可能性が萎縮させられ、私たちの「生」が滅茶苦茶にさせられるのである。私たちは、そのような「一つの現実」は絶対に拒絶しなければならないーーこのCDには込められている。奴らに対する嫌悪感のすべてが。情熱・刺激・楽しさ、さらには「The
Future Is Unwritten」ーー「未来には何でも起こりえる」といったゾクゾクする感覚を提供する革命的な「音」によって。俺は今、このCDを聞きながら、今年の夏には、あらゆるシステマチックな「光景」がこのCDによって繋がれ、そこが「生」の解放によって祝われることを夢見ている。
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反権力
ZINE #00 zine (反権力 zine) ¥450
いつもお世話になっているPunk And Destroyのブログでのレビューによれば、ex-Poikkeusのドラマーで、夜な夜なパンクスを含む多様な人々の交流の場となっているらしい大阪のBar「混沌」の初代マスターだったM氏が始めたこの「反権力
ZINE」。本号にインタビューが掲載されている福岡のアナーコパンク・バンド
"Gotcha" のUッチーから、Gotchaがインタビューを受けたということで、かなり前から話には聞いていたが、遂に創刊!!まずは、Crassの81年リリースの国内盤「Penis
Envy」LPにつけられていた帯を捩った、「まさに」のピンクの帯が目に入ってくる。次に、バンドへのインタビューだが、このへんの編集者のチョイスには個人的に「可能性」を感じた。言わずもがな京都ハードコア/パンク
"Warhead"、大阪新鋭ハードコア/パンク "Organism"、福井のSpiral Collective、このレビューの冒頭でも触れたが、AcclaimからProtesteraとのsplit
10"をちかじか遂にリリースする福岡のアナーコパンク "Gotcha"、そのGotchaとsplit
tapeをリリースした福岡のConfuseスタイル・ノイズコア "Control"、そして、ex-Laukausのメンバーによる神戸のN.O.W.といった顔ぶれ。また、Nightmareの現ドラマーのTYサンによる、2006年6月に敢行されたNightmate「ヨーロッパツアーレポート」は今号の目玉
だろう。彼の文章は、ただツアーの記録だけでなく、各地でツアーをサポートしてくれた人々、そこで出会った人々との触れあいを重視しており、さらには、ヨーロッパのDIYパンク/ハードコア・シーンを取り巻く自治的な動きのことも書かれてあり、彼の文章の自然体なところもプラスに作用し、その豊かなシーンの風景が実にリアルに伝わってくるし、心も非常にウキウキさせられる。とりわけ、デンマークのスクワット/コミュニティ・スペース
"Ungdomshuset" で開催された "K-Town Festival" の箇所は興味深い。これはすべてのパンクスにぜひ読んでもらいたい好内容である。その他は、2006年12月9日に行われた「It
Looks Forward To A Life」出演バンド (Reality Crisis、Organism、Turtle
Island、Framtid、Acrostix etc) の写真、酒獣 (SAKEBEAST) による「Satanic
War Cult Metal 666」、コラムのコーナーでは、Punk And Destroy・S氏、Zyanose・T氏が執筆し、「ジャッキークラストウォーの発狂4コマ漫画」もこの反権力
ZINEで復活。Maximum Rocknroll、Heartattack zineなどでおなじみの「わら半紙」もかっこいいA4版の全32ページ。
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SEE YOU
IN HELL "Attack!" CD (Too Circle)
¥1,200
06年にかれらのジャパン・ツアーをオーガナイズした東京のToo Circleより、チェコのSee
You In Hellの2ndアルバムのジャパニーズ・バージョンCDがリリース。このリリースに伴い、タイトルの「Attack!」という文字がチェコのInsane
Societyからリリースされたチェコ・バージョンの「Utok!」から変更されている。前作でも見せたジャパニーズ・ハードコアのさらなる影響はもちろん、タイトルの「Attack!」をまさに具現化したような、ひたすら前に前に突き進むレイジング・クラスティー・ハードコア/パンク。インレイに「This
Record Is Dedicated to Eastern European Hardcore / Punk.」とあるように、根っこの東欧ハードコア/パンクへの愛情ももちろん失わない、さらに余分な物をそぎ落とし豪快になった全8曲と言えよう。歌詞カードには、かれらの歌詞及び対訳、そして、Too
Circleオーナー・前田くんによるかれらのジャパン・ツアー・レポートを掲載し、しかもエンハンス仕様で、かれらのライブ映像まで収録。 |
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ROOM 101
"s/t" 10" (Suburban Hardcore) ¥1,000
「Human Liberation - Animal Liberation - Earth Liberation」をバンドの核に置くジャーマン・アナーコ・ポリティカル・クラストコア・バンドのデビュー・スタッフ。アングリーでスラッシーなクラスト・パンク・サウンドの上で、男性ツインヴォーカルが叫びをあげるのだが、こうした形容から想像されるいわゆるENT/Disrupのそれではなく、それっぽい曲もあるが、どちらかというと、UKハードコアのアナーコな要素を持っている。次に歌詞についてだが、彼らがなぜ「Human
Liberation - Animal Liberation - Earth Liberation」を掲げるのかーーそれは裏ジャケを見れば明らかになる。そこには、1887年11月11日、シカゴで死刑判決を受け、処刑された4人のアナキストの1人
"August Spies (アウグスト・スパイス)" (彼は、一日8時間労働を求めた闘いにおいて、労働運動を組織し、4人のアナキストが処刑された「ヘイマーケットの犠牲者」の1人)
の次の言葉があるーー「世界の支配階級は、大衆が無教養に保たれる必要があるという見解を常に持っていた。なぜなら、支配階級は、当局に向かったかれらの奴隷根性、かれらの謙虚、かれらの服従をさらに失うことをずっと知っているからだ。」ーーAugust
Spies (アウグスト・スパイス) のこの言葉は、我われすべての中に「Liberation
(解放)」の火が宿っていることを如実に物語っている。Room 101ーー彼らがいう「Human
Liberation - Animal Liberation - Earth Liberation」ーーつまり「あらゆる解放」は、そのAugust
Spies (アウグスト・スパイス) が後の我われに残してくれたこの言葉を自覚することから始まるーー俺は彼らがこの言葉を「裏ジャケ」に載せた意味をしかと受け止めたい。全8曲。
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KHATARINA "Ala Eparoi, Vaan Aparoi / Don't Hesitate, Be
A Bastard" 12" (Khatarina Korporation / Deaf
Forever / Campary) ¥1,200
「Ala Eparoi, Vaan Aparoi / Don't Hesitate, Be A Bastard (遠慮せず、クソ野郎になれ)」ーー何とも彼女たちらしいタイトルを引っさげて、素晴らしき怒れる5人の女性ことフィニッシュ・フェミニスト・Dビート・クラスト
"Khatarina" が新作片面12"をリリース!!しかし、彼女たちの怒りには、眉間にしわが寄ったところが全くないと言えばいいのかーー本当に気持ちが晴れ晴れする。彼女たちがいわゆる「いい女の子」を微塵も感じさせないことには、男性優位
主義に基づくこの支配的なシステムがもたらす「空気」を無視して、「気にしなきゃいい」そうすれば「私たちは「いい女の子」から抜け出せる」といった類いの、ある限られた人間にはできるーーを讃えているからではない。彼女たちは、私たちが「いい女の子」にさせられているのは、そのようなシステムが私たちをクソみたいな靴磨きのように扱うからこそーーそれに反逆することをもっとも讃えているからこそ「いい女の子」を微塵も感じさせないのだ。そうすることによって、つまりタイトルの「遠慮せず、クソ野郎になれ」ーーを実行することによって初めて、「私たちは「いい女の子」から抜け出せる」ということを彼女たちはよく分かっている。彼女たちのかっこよさはまさにここにあるわけだが、彼女たちは、そのようなシステムと個別
の性格を分離して考えない。私たちを取り巻く「空気」はこのシステムに左右されるーー彼女たちのメッセージの核は常にここに置かれる。俺がここまで言及した彼女たちのそんな魅力が凝縮された怒り漲るサウンドの方も、当方Acclaim
Collectiveからリリースした7"からさらにパワフルになり現時点での彼女たちのベストと言える内容。自分のレーベルからリリースしたから言うわけであるが、俺は今一番かっこいい女性バンドと言い切りたい。加えて、歌詞インサートに載せられた彼女たちのおばかな写
真もかわいくて、つい微笑んでしまう。最後に自慢 (笑)。俺は、彼女たちから直接このレコードを仕入れたのだが、なんと俺へのプレゼント用のレコードのスリーブに直筆で、「To
Kazu ラブ Khatarina」、さらにはレコードの片面にはメンバーみんなの直筆でサインが!
俺はハグしたくなるほど彼女たちのことがますます好きになったが、「恋愛感情」ではない?
たぶん一回りは違うだろうから(笑)まあ冗談だが、ただ、いつか必ず彼女たちと日本かフィンランドで会いたいと思った。
なぜなら、彼女たちは「大切な仲間」だから。「Ala Eparoi, Vaan Aparoi
/ Don't Hesitate, Be A Bastard (遠慮せず、クソ野郎になれ)」。
★
「いったいD.I.Yに何が起こったんだ? なんで権利があると思う? それは単なる建設的批判だったのか?
いったい "支配者もなく" に何が起こったんだ? 確かにあんたは選択の権利を持っている。つまり、実のところ、あんたは優越のために声明を発表したんじゃないのか?
実のところ、それはシーンを定義しやがるあんたの究極の権利のための正当化だったんじゃないのか?」ー
Constructive Criticism (建設的批判)
「外国人、よそ者。支配的な文化的規制に従え。外国人、負け犬。日常の人種差別
はあんたが知ることになる。いったい何をする。いったいどこに行く。制限された可能性、否定された入り口。社会のあんたの場所はうまく設計されてるよ。負け犬のための仕事はない。負け犬のための尊重はない。負け犬のための正義はない。負け犬のための人生はない。外国人、いいカモ。私たちは、見下し、腹を立て、暴行を加える。外国人、負け犬。日常の人種差別
はあんたが知ることになるさ。」ー Underdog (負け犬)
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STUMM "I" CD (Blind Date / Aesthetic
Death) ¥1,100
フィンランド・トゥルクのフェミニスト・Dビート・クラスト "Khatarina"
のベーシストであるHelenaがメンバーで、ここでも彼女がベースを弾く
(彼女は、Kylma Sotaというノイズ・Dビート・バンドでもベース弾き)
フィニッシュ・ドゥーム/スラッジ・バンド "Stumm" の2006年リリース・デビュー・フルアルバム。憎悪と苦痛が永遠に続く陰鬱スラッジ・サウンドで、まさにGriefやNoothgrush路線。ヴォーカリストは、Eyehategodスタイルの地獄の底から叫びを上げるような唄法で、「stationed
between illness and health (病気と健康の間に据えつけられる)」、「no
pills can take away your breed from my eyes (どんな錠剤も私の目からおまえの血統を取り去ることはできない」、「breathing
out smells of suicide (息づかいは自殺のにおい)」、「a new christ
for every mourning (あらゆる悲しみのための新たなキリスト)」といった、このシステムが原因となって引き起こされる「腐敗」を一行の歌詞で繰り返し叫ぶ。それぞれの歌詞に配された写
真との構成も絶妙で、彼らのメッセージが直に伝わってくる。4曲で35分強といった内容。
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NAKED
AGGRESSION / DIE SCHWAZEN SCHAFE split LP
(Campary) ¥1,100
あのUS・ロサンジェルスのポリティカル・パンク・レジェンド "Naked Aggression"
が帰ってきた! 彼らは、第一次湾岸戦争が開戦した90年の終わりに、徹頭徹尾アメリカ国家に抗議するために、ウィスコンシン州マジソンで結成されたバンドであった。そして、91年から98年まで、3枚のアルバム、3枚の7"、1枚のライブ・アルバムをリリースし、数枚のコンピレーションへの参加。その後、個人的に、彼らの活動を聞かなくなっていた。だが、彼らのmyspaceによれば、今度は、2003年のブッシュJrのイラク戦争に抗議するためにバンドがリフォメーションされたという。そういうことだったのか。こうした経緯が何とも彼らしくてたまらなくかっこ良いが、本作は、2006年に行われた彼らのヨーロッパ・ツアーをサポートするために、splitの相手のドイツのDie
Schwazen Schafeのヴォーカリストが運営するCampary Recordsがリリースしたもので、改編後の初の作品となる。彼らは何も変わっていないと言い切りたい。どう聞いても「Naked
Aggression」としか言いようのない、メロディックなポリティカル・パンク/ハードコア・サウンドを基盤にしつつ、激しい怒りとユーモアと誠実さを絶対に忘れない最高のプロテスト・ソング全4曲を収録。また、常にシニカルな魅力をまき散らしながら叫び唄うKristenの唄法とソング・ライティングもなんかますますかっこ良くなった気がする。もちろん、歌詞もアメリカ国家に抗議するという態度は変わらず、2003年のイラク戦争に合わせて改編されている。ドイツ語訳あり。方や、そのNaked
Aggressionのヨーロッパ・ツアーをサポートしたドイツのDie Schwazen Schafeである。彼らはなんともう85年の結成から20年以上に渡ってプレイし続けている大ベテランのポリティカル・パンクロック・バンドだ。ジャーマン・パンクロック特有のメロディアスでポップでシンガロングーーというようないぶし銀のサウンドの全4曲。ドイツ語で唄われる歌詞も、俺はこういう歌詞がやっぱりたまらなく好きだな、と思わず呟いてしまう。資本主義下の都市の朝やネオンがよく似合うバンドと言ったらいいのか(笑)
もちろん、それらに隠されている欺瞞を暴かせたらの方である。それだけ怒りや不満が日常的に感じられるバンドということだが、彼らのそれにはもう余裕さえ感じられる。「闘争」を構えて捉えている人は、この余裕さは見習うべきこと多いよ、ほんと
(笑)。これぞ怒りを忘れず、楽しむことを忘れず、闘争したいパンクスのためのスプリット! |
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BURNING TIMES "s/t" 7" (Tadpole) ¥500
UK・ブライトンのグレート・クィア・ハードコア "Burning Times" のデビュー・シングル。「Burning
Times (燃える時)」ーーこのバンド名がすべてを物語っている。Limp Wristなんかと通
じるところもあるが、もっと'90以降のモダン・オールドスクールHC・スピリットを内包したような怒りに満ちたハードコア/スラッシュ。これが凄まじい情熱をも兼ね備えており、まさに燃え尽きんばかりの全5曲。ダークな感触や、センスあるメロディ、テンション高い確かな演奏力もかなりかっこよい。「Queer
screaming truth (クィアは真実を叫ぶ)」ーーこれは、彼らのmyspaceに掲載されている言葉であるが、彼らは、クィアであるがゆえに、攻撃的な偏屈者どもが前線に立つヘテロ・システムの盲目に牙を剥き、そして、そのような社会体制からあらゆる性の自由と解放を奪還することが、私たちすべての「真の自由」と「真の解放」に繋がることを強調する。私たちすべてがこの役割だらけの腐ったヘテロ・システムの中で感じている「生きづらさ」や「疎外感」に「性別
」は関係ないし、その感覚は同じだ、と。俺にはそう聞こえてならなかった。ファースト・ソングの「Nuclear
Family War (核家族戦争)」の中で、彼らは言う :「おまえは不思議がる、なんで人間関係に苦労するのか、ってな。」そこから想像力と抵抗を!ーーだ。「UP
THE PUNKS... UP THE QUEERS... UP THE LADIES... FUCK THE IDIOTS.」ー
Burning Times (
myspace ).
★
「俺たちは出生以来、自分たちに課される制限を拒絶する。ただ体の種類だけに基づく分類。俺たちの体は俺たち自身のもの、自分たちの中で、誰を愛し、ファックするか、あるいは受け入れるか、それは俺たちが決める。つまり、俺たちが単独で。これが本当の表現の自由だ。ジェンダーの意味なんかいらない。性的国境もない。万人の自由だ。女が対象化されるかたわら。男が野蛮になり続けるところに故障がある。クィアの若者が家族と友だちへの恐怖で自らの願望を抑え、常道に執着するところに故障がある。それは恥だ。俺たちは何者かの専門用語で判断されやしない。割り当てられた役割なんかに絶対適合しやしない。ベビーカーと人形を持っている大勢の幼女、そして、銃を持っている少年。革命はほとんどない。これが核家族戦争...これが核家族戦争だ。だから、忘れろ、あらゆる注意散漫、テレビの温かい愛情のある輝きを。フリーMP3の心地よいサウンドを。週末の盲目酔っぱらいのために働いて、カネのために縛られる。おまえは不思議がる、なんで人間関係に苦労するのか、ってな。」
ー 「Nuclear Family War (核家族戦争)」
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OMAISUUSVAHINKO
"s/t" CD-R (Reset Not Equal Zero) ¥500
Kamaset Levytからリリースされた "Propaganda Is Hippies" comp LP/CDでも鮮烈な印象を放っていたフィニッシュ
"クラス・ウォー" ハードコア/パンク "Omaisuusvahinko" の、メンバー厳選のベスト盤。その
"Propaganda Is Hippies" comp LP/CD、"Perhostenkeraaja #1" 4 way split
LP、1st 7"、1st&2ndデモ、そして、"2006 Session" から全20曲。前述の印象どおり、このバンドはかなりいい!
また、バンド名から受ける印象どおり、80's初期のスラッシーなフィニッシュ・ハードコア及び、このCD-Rにもカバーが収録されているが、Lamaっぽい80's初期のフィニッシュ・パンクロックをかっこよくミックスさせたような感じで、スカのリズムを取り入れたり、ヴォーカルもただ叫ぶだけでなくシンガロング重視なのがまたいい。歌詞も「No
War But Class War!」全開、完膚なきまでに「Fucking Rich Capitalist!!」を叫ぶ。 |
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VUUR /
GRINDING HALT split LP (De Graanrepubliek
/ Shove / Heart On Fire) ¥1,100
2008年初頭を飾る強烈なポリティカル・ハードコア/パンク・レコードがこれ。新たなヴォーカリストを迎え、ますますブルータルになったベルギーのポリティカル・ハードコア/パンク・スクリーモ・バイオレンス・テラー
"Vuur" は、新体制後の初音源。全7曲のこれらの新曲は、もちろん、Born
Against、Rorschach、ACME、Systral、Drop Deadらを混沌とミックスしたかの以前の音源の延長線上にあるが、さらに音の密度が濃くなり、メタル・ギターが控えめになり
(あくまでも以前に比べ)、よりハードコア/パンク度が増し、その結果とんでもない破壊力が生み出されている。短い楽曲(超ショート・ナンバーもある)
から長い楽曲までーー展開もさらに練られているのだが、楽曲のパワーをまったく落としていない。これは、現時点での彼らの最高傑作と断言してよい。Acclaimは、彼らをこの系統のサウンドでは、おそらく今一番「黒い」バンドと認識しているが、その熱情的な
(アナキスト) ポリティカル・リリックスもまさに烈火のごとし。今回は、選挙週間に政治家どもが使用するプロパガンダ及びメッセージ、ナチのゴミども、盲目と無知、民主主義の大ウソなどーーに対して、徹底的に俺たち側の言葉を対峙させている。「Your
Culture Is Dead (おまえの文化は死んでいる)」と題された長文テキストもあり。方や、オランダのGrinding
Haltは、ex-Shikariのヴォーカリスト、ex-The Last Mileのギタリストらが新たに結成したバンド。このバンドもまた強力。それらのバンドの影響を残し、よりダークに壮大に、よりストーナー/スラッジーに、そしてより極悪に突っ走るそのサウンドは、「H.H.I.G
meets Dystopia meets Kylesa」と形容して間違いないだろう。政治家の言動、(いわゆる)
民主主義への俺たちの貢献、新興宗教としての労働など、テーマに関して、splitの相手であるVuurとの多くの共通
点もある歌詞は、すべてオランダ語で唄われており、短い解説もあり。ベルギーのHeart
On Fire、イタリアのShove Records、オランダのDe Graanrepubliekの全3レーベル協同リリースで、インナー・シートには、Heart
On FireのJulienのDIYに関するテキストも掲載。まさしく、聞いて、読んで、インスパイアされるレコード。2008年の闘争始めに! |
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V.V.B.
"Vraha Hledej V Sobe" cassette (Human Meat For
Sale / Malarie ) ¥500
チェコのベテラン・ポリティカル・パンクス "Complicite Candide"、また彼らが拠点にしている自治管理パンク・クラブ
"VRAH" のメンバーらが結成したポリティカル・パンク/ヒップホップ "V.V.B."
の1stアルバムのプロ・カセット・バージョン。そのComplicite Candideが持っていた伝統的な東欧ピース・パンク・サウンド
(主に、CrassやConflictといったバンドの影響が濃厚) の影響をベースにし、サンプラーを駆使した掛け合い2MCスタイルのパーティー・ライオットなパンク/ヒップホップ・サウンドが非常に痛快。Acclaimとしては、タイプは違うが、"Punks
Against G8" に参加してもらうフランスのRosaparkとの多くの共通項も指摘したい。とりわけ、私たちの「あらゆる暴動」を無条件に昇華する、といった
(感覚的に)。 |
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EMOR "Grain Of Sand" CD (Human Meat
For Sale) ¥1,100
スロバキアの3ピース・アポカリプティック・スラッジコア・バンド "Emor"
の全3曲収録1stアルバム。基本は、終末論的な黒いスラッジ・サウンドだが、Neurosis的なアンビエントかつトライバルな要素もふんだんで、どこかのレーベルが、「ポスト=スラッジ」といった言葉を使っていたように、その表現がしっくりくる。スロバキア語で唄われており、英訳あり。紙ジャケ仕様。
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AVARIA
#1 zine (Avaria) ¥300
フランスのD.I.Y.アナキスト (パンク) ・ファンジン "Avaria" の創刊号。フォト・コピー仕様の本作は、アニマルライツ・アクティヴィストのインタビュー、そして、セクシズム、アナキスト・ブラック・クロス、アニマルライツ、移民などに関するテキストを掲載した全40ページ。また、スペインのアナキスト政治囚
"Laudelino Lglesias" の論考と手紙を収録した2 x CD-R付で、D.I.Y.には無限のアイデアがあるなあ、とひしひしと感じさせてくれるような試みもあり。全編フランス語なので、フランス語が出来る方にしか薦められませんが、アートワークも多いので、それだけでもいい、という方はぜひ手に取ってみて!
ちなみに、このファンジンを発行したKatyaとPyの2人組は、アナキスト・ブラック・クロスへのベネフィットを目的に、40バンドのアナーコ・クラスト/パンク・バンドを収録したコンピ・テープ
"ABC BENEFIT TAPE" などをリリースしているD.I.Y.パンク/ハードコア・レーベル/
ディストロ "Anus Dei"、「A website against myspace」をモットーに運営されるインフォ・サイト
"My Coffin"、そして、ヴィーガン・レシピのためのサイト "Scandal Piratten"
など、実に広範でアクティブな活動を地元でやっている。→ Scandal
Piratten |
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NAKOT / DYSPNEA split 7" (We Dont
Fight It / Scarecrow / Alcoholic Desaster) ¥500
このsplit 7"のカバー・アートワークを手掛けたのは、AcclaimのDiskelma
/ Distress split 7"のそれも手掛けてくれたセルビアのDoomsday GraphicsのNesa、そして彼のアートワークにはこの7"に対するこんなネーミングがあるーー「Balkan
Anticapitalist D.I.Y. Punk Conspiracy (バルカン反資本主義D.I.Y.パンク共謀」。もうこれだけで、俺なんか心がウキウキ躍りまくりで仕方がないのだが、本作は、その名のとおりバルカン半島に属するギリシア
/ セルビア (元ユーゴスラビア) の2クラスト・パンク・バンドが共謀したスプリット・シングル。両バンド共に本作がレコードでの最初のリリースになるので、言うなれば記念すべき初共謀と言ったところだろう。まずは、セルビアのNakotは、自らのバンドの在り方を「WAR
MUSIC / RAW POLITIC (戦争音楽 / 未加工政治)」と表象するスカンジナビア・スタイルのクラスト・サウンドで、どちらかというと、初期の頃のスカンジナビアという感じだ。ヴォーカルには、KaaosやVarausといった80'sフィニッシュ・ハードコアの影響が多分に感じられる。そして、彼らの歌詞は普通
に読めば、いわゆる白黒のイメージにおける戦争を 「たんに」描写しているように写
るが (ただ、向かうべき対象は明確)、このことは、彼らが「WAR MUSIC
/ RAW POLITIC (戦争音楽 / 未加工政治)」と表象することに密接に関係している。7"に書かれたそれに関した彼らの文を読めば理解できるが、この文では、「戦争地域」で生きるやり場の無い怒りと、クラスト/パンクと呼ばれるジャンルにおけるパンク・フェティシズムに対する批判が同時に展開されている。けれども、彼らはなぜあえて批判も展開したのだろうか?
そのことを考えていたら、朝になってしまったが (笑)、彼らは、クラスト/パンクと呼ばれるジャンルに対する深い愛情があるからこそ、憶測にすぎないが俺にはこう聞こえてきたーー「俺たちは仲間たちの「個々の現実」がもっと知りたい」。「戦争地域」であるかないかーーその物質的な違いはあるにせよ、この戦争体制のプロセスがもたらす「現実」は根本的にどこも同じである。ゆえに、俺たちは「個々の現実」をもっともっと繋げなければならないのだ、とも。次は、ギリシアのDyspneaだ。ギリシアのクラストコアといえば、Chaotic
End/Hibernation−ー確かに、Discharge、Amebix、Antisectらの影響が強い地域であることは事実だ。このバンドは、そうした系譜から出てきたバンドと言っていいかも知れないが、やっぱり独特の重厚メタル・クラスト・サウンドを聞かせてくれ、ギリシア語の語感がそれにまた拍車をかける。彼らの歌詞は、まさに俺が言うところの「個々の現実」を如実に感じさせるものとなっており、両バンドの歌詞を読み合わせていくと、この7"にネーミングされた「Balkan
Anticapitalist D.I.Y. Punk Conspiracy (バルカン反資本主義D.I.Y.パンク共謀」の意味がより理解できる。前者3曲、後者2曲収録で、ギリシアの3つのD.I.Y.レーベルによる協同リリース。
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WAR MUSIC / RAW POLITIC (戦争音楽 / 未加工政治)
「 俺たちの歌詞はほとんどが暗くて終末論的だ。だが、その理由は、それらの歌詞がクラスト/パンクのジャンルの中でどうあるべきかといったことではなく、文明の現実及び俺たちが生来属するところがまったくそれに似ているからである。また、俺たちのいくつかの曲の主題としての戦争は、パンク・フェティシズムではなく、戦争が過去15年間この地域の現実であり、俺たちのほとんどが多くのクラスト・バンドの歌詞に記述された現実に生きているからである。」
ー Nakot
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SKITKIDS
/ NIGHTMARE split 7" (H.G.Fact) ¥1,000
2007年11月にジャパン・ツアーを共に行ったスウェーデン/日本両者による、そのツアーに合わせてリリースされたsplit
7"。本作は、元々、ドイツのHate Recordsからリリースされる予定だったが、そのHate
Recordsを運営するStachelが、9月22日、ジャーマン・ハードコア/パンク・バンド
"Bombenalarm" のメンバーと共に重大なカー・アクシデントに見舞われ、彼がリリース不可能になり、それをサポートする形で急遽、日本のH.G.Factからリリースされることになった。その内容はと言えば、両者が、2006年6月のNightmareのヨーロッパ・ツアーで共演しているということもあり、勝手な判断だが、直接そこに居なかった者でも、気心が知れた仲間ということが分かる、まさにベストな組み合わせと言っていいかも知れない。Skitkidsは、最近、彼らのニュー・アルバム
"Besoket Vid Krubban" をリリースした同郷のNot Enoughの言葉を借りれば、「きみが死ぬ
までモンキーダンスをしたくなる」ようなブリリアントなナンバーを2曲。実は、まじめに彼らを聞くのは本作が初めてなのだが、その意味がよく分かった。Totalitarとの共通
項も多分に感じさせるが、もっとR&R色が強く、ノリノリでゴキゲン。そして、「ノリノリでゴキゲン」なのはそのサウンドだけじゃない、ということも分かった。俺にとって、「ノリノリでゴキゲン」とは、既成の階級政治に対して、ときに激しく抗議したり、ときに面
白おかしくちゃかしたり、そして、根本に、それを統治する奴らの中で生きようとも、「俺たちは死の呼吸のためにそこに何も残すまい」
(あるバンドの言葉)、とする態度があるかどうかである。1曲目の "Ackliga
Javlar" では、この世界に蔓延するネオリベラリズムによって、俺たちが敵対・分断させられているという事実を如実に叫び、そして、2曲目の
"Insukrankt A Trygg" では、「All Cops Are Bastards (すべての警官はクソだ)」という事実があるのなら、「All
Nations Are Bastards (すべての国家はクソだ)」はなお事実ということを如実に叫ぶ
: 「スウェーデンという国は人々に友好的で歓迎的だと思わせたがっているが、真実は、人々にスウェーデン流のやり方、生き方、振る舞い、見てくれを強要する腐ったレイシスト国家だ」。俺が言う「ノリノリでゴキゲン」の意味がここにある。次は、Nightmareだ。彼らも、レビューについ力が入ってしまう超強力なナンバー2曲を収録。ニュー・ドラマーにFramtid/OrganismのShin、ニュー・ベーシストにex-The
FuturesのNanaを迎え、新体制となって初音源となる本作。まさに鬼気迫るとはこのことだ。前作のNightmare
/ Burial / Crude 3 way split CDをさらに上回る熱情爆発。しかも、今回は、昨年強制排除されたデンマーク・コペンハーゲンのUngdomshusetを直に取り上げた曲
"Light The Darkness (Ungdomushuset)" が収録されており、このことがなお俺の体を心から燃やしてくれた。この曲は、Ungdomushusetを権力に奪われ、怒り、悲しみ、そして、ここだけでなく自分たちの場所を取り戻すことに希望を抱いているすべての人に捧げられた曲だ。
大げさでなく。締めに、やはりこの曲の歌詞は載せておきたい :「奴等は奴等のやり方で奪い取り 手に入れる
/ 俺達はどこまでもしがみつき この足で前へ進む ~ No Retreat Never
Surrender (ひるむな 絶対負けるな) ~ 札束抱えたキリストが愛を語る
/ 一体誰を救うつもり? / 種をまき 水をやり 実の成る頃に / 奴等はやってくるのさ
~ まだ鎖に繋がれていないこの足なら / どこにでも行ける筈 / 汚い闇を 今 照らせ」。
仲間の言葉を借りるなら、「このレコードは、これからもずうっと聴き続けたくなるような凄まじい力が込められた素晴らしい音源」だ。
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