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今後のAcclaimについて - 「More Than Music」へのさらなる挑戦

今回は、今後のAcclaimのレーベル/ディストロの方針について少し書きたいと思います。というのは、Acclaimは今、転換期に来ているからです。Acclaimは今まで、良い意味で、かっこいいと思ったバンドを即座にリリースしすぎました。 正直少し開放的すぎたかとはいえ、そこには、確実にAcclaimの基本理念があり、サポートの目的があり、そこから得たものがたくさんあるので、意味がなかったものは本当に一つもありません。今後は、リリースするバンドや形態をより明確にし (これには多様な意味を含みます)、ゆっくり紹介していきたいと思っています。財政的にもいいとは言えず、そのことも含めてレーベルを再建したいのです。レーベルの意図とは異なりますが、こちらもサポートの意味を込めて、あえて開放的に展開してきた (これでも) ディストロについても同様です。

Acclaimには、共有したいと思っても共有できていないバンドがまだまだ世界中にたくさんいます。だから、「サポートのみ」の目的では、開放的にやっていく余裕がなくなった、そしてそれに費やす時間を共有したいバンドにもっと費やしたい、ということです。本当に共有したいと思ったバンドから始まる広大な何かーーAcclaimが考えるパンクの可能性はもうそこにしかないと思っていますし、 その可能性を追求することが、Acclaimにとって一番有益だと考えたからです。それから、 言っておきたいのは、開放的にやるということに可能性がない、と言っているわけでは決してありません。けれども、今までのAcclaimの活動ーーとりわけディストロにおける実感としてもそうであり、よってAcclaim自身にも言えることなのですが、私たちは、いつでもそこに「越えられない問題」を抱えています。また、Acclaimが今後選択した方針に関しても同じことが起こりうることも十分承知しています。

私たちが「越えられない問題」とは何か?

Acclaim全体の方針としては、「音楽だけのパンク」をさらに排除していくことになるでしょう。私たちは、音楽だけでは何の社会的価値もないことを知りながら、常にそのことに沈黙しているような気がします。しかし、パンクが今の今まで続いてきた理由は、常に音楽以外のもの、音楽の周囲で何かが起こってきたからです。Acclaimにとって、 パンクは絶対に反国家・反資本主義です。そしてそれは、「イメージとしての反」で はなく、また、政治的な「運動」に限定されるものでもなく、私たちの「現実」と「現実」を繋ぐものとして機能してこそのものです。やはり、パンクは常に、私たちが単純に問題を理解しないための武器であってほしいし、 私たちが話さないことを話し始める武器であってほしいし、私たちがなぜそれをしなぜそれをしないかを考えるための武器であってほしいし、このシステムが進むにつれて奪われた私たちの「仕事」を取り戻すための武器であってほしいし、私たちが生きる希望を取り戻すための武器であってほしい。パンクはこうした武器になったときに初めて社会的価値を獲得します。ここに私たちの「それぞれの現実」はありません。

人と人との「現実」がない「音楽だけのパンク」ーーAcclaimは、それこそが私たちが「越えられない問題」だと思っています。つまり、Acclaimの転換期というのは、 以上のことから「より小さな世界」を求める、ということです。心情的には今、パンクの可能性は希望が1%、絶望が99%です。しかし、その1%を追求する情熱はますます燃え上がっています。今まで多くのパンク/ハードコア・バンドが「Punk is Dead」 と唄ってきた意味がようやくここにきて理解できたような気がします。彼らが唄った 「Punk is Dead」とは、その1%にかける断続的な希望なのだったと。

最後に。Acclaimはいわゆる「@パンク・バンド」や「ポリティカル・パンク/ハードコア・ バンド」に限定して方針を変えたわけではありません。そしてあらゆるバンドが政治的・社会的な歌詞を書くべき、ということでもありません。しかし、なぜそれが好きで、それが嫌いな人間がいるのか? 私たちの「現実」は、すぐ目の前に隣り合わせに存在しています。いっぱいの「クソ」もまた隣り合わせに存在しているこの「現実」の中で、私たちはまだ言い続けるのだろうかーー「好みの問題だ」、「人それぞれだ」と。

もう一度言いたい。

人と人との「現実」がない「音楽だけのパンク」ーーAcclaimは、それこそが私たちが「越えられない問題」だと思っています。

Acclaimは今一度、パンクの意味そしてAcclaimの意味を考え直したい。さらには、 その「越えられない問題」に今一度、挑戦したい。

「音楽は脅威じゃない。音楽が喚起する行動は脅威になるかもしれない。」 - Chumbawamba

2008/9/21 記



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